この映画、チケット取るのにうかうかしてると満席になっちゃって、こんなにクイーン好きがいたのか??と思うほど。”胸アツ応援上映"なんてのもあって、それは拍手・発声・歌・コスプレOK
フレディ・マーキュリー:ラミ・マレック
ブライアン・メイ:グウィリム・リー
ロジャー・テイラー:ベン・ハーディ
ジョン・ディーコン:ジョゼフ・マゼロ
フレディは顔が瓜二つというわけではないけれど、エキゾチックな雰囲気、立ち振る舞いや動きはフレディを彷彿。ちょっと体の線が弱く華奢な感じだとは思うけれど、あのフレディをよくここまで演じたなぁと感心。
他の3人はある意味フレディ以上に似ていてびっくり。
当時はインターネットもtwitterももちろんなく、情報はラジオの音楽番組とか音楽誌だった時代なのだけれど、正直音楽以外のこと、メンバーのプライベートやら何やらは殆ど知らず、というか興味も示さず、ただ音楽を聴いていたんだなぁ、何も知らなかったんだなぁ…と今さらながら知ったのでした。
だから、映画の中で描かれているフレディの孤独や寂しさは見ていて辛く、もし、はないけれど、もうちょっと時代が進んでいたら出生やセクシャリティで悩むことはなくもっと自由になれたのかなぁ…なんて考えたり。
でも、それを言っても仕方ないし、彼の苦悩は彼にしかわからないこと。

彼らの様々な要素を取り入れた曲を四の五の言わずにただ"良い"と聴いていたからこそ、その後、今に至るまでジャンルに囚われることなく"良い"とか"好き"と感じる自分の耳で聴くようになったのだと思うのです。
ついでに言うなら、セクシャリティについても今でこそGLBTとか言われているけれど、当時からそれが聴かない理由にはならなかったし、気にも留めなかったのは今でも同じ。
そういう点で、QUEENは色々な壁を取っ払ってくれたのではないかと。
バンドとソロの違いはあれど、何を言われようとどう見られようと自分(たち)の信念で確立した唯一無二のスタイル、見る人を熱狂させるパフォーマンス、繊細さと強さと自信が同居した雰囲気、天賦の才能、孤独、寂しがり…ちょっとプリンスのことが頭をよぎったり。
実際、プリンスの自伝的映画『パープル・レイン』はフレディのお気に入りだったそう。映画やアルバムは1984年発表なので、1985年のライブエイドと同じ頃。

映画を観に来ているお客さんは、結構年齢層が高いので私と同じく1次世代のファンでしょうかね。そしてTVやCMで知った2次世代の若い人たちも。そして何回も観ちゃってる人が多いのも頷けるかも。
私もまた観にいっちゃおうかなぁ(笑)。
大ヒットしているけれど賛否もないわけじゃないよう。でもね、私は単純に楽しめてちょっと泣けて、4人の繋がりが垣間見れて、QUEENの曲を、フレディの声を聴けて、それだけでいいんじゃないかと思うなぁ。細かいどこそこが違うとか、〇〇に触れていないのはおかしいとか、××はちょっと違うとか...ね。
フレディがファンに望んだように、ただ楽しんでもらいたいんじゃないかな。