2009年 06月 06日
メタノール入りアラック
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先週初め、珍しくバリ島のニュースだな~と、「アオウミガメ、海へ帰る 観光客も協力」 - バリ島のヌサドゥアで漁船から捕獲した6匹のアオウミガメを、のクタ地区で海に放った。海岸にいた観光客らも協力して、アオウミガメを海辺まで運んだ。という記事を読んだのだけれど、その後アラックがらみのこんな困ったニュース。
今はもう私はめったにアラックは飲まないけれど、以前は時々、夜になるとご近所さんや友達やどこの誰だか知らないけれどここに居る(笑)みたいな人達と、部屋の前で車座になってアラックとつまみの豆を囲んで世間話や馬鹿話をして過ごしていたもの。スーパーやお土産やさんで売っているボトル入りでラベルがついている市販品は観光客向けのお土産と言う感じだったので、アラックを作って細々と売っている家みたいな所へ行って、アクア(水)のペットボトルやビニール袋に入れてお持ち帰り。そして飲みの場所はいつも宿の部屋の前。現地の人が(観光客価格の)レストランやバーに飲みに行くことないし、そもそも酒を飲みに行くということも日常的ではなく、コピ片手に世間話がアラック片手に代わっただけで、あーだのこーだのと延々とお喋りをしながら過ごすひと時、という感じ。
で、今回事件になったアラックも、そういう(得体の知れない)自家製タイプのものが問題だったのかと思ったら、新聞の写真を見ると一応ちゃんと(許可を受けた?)酒造業者が作った、一見ちゃんとした(と思っていた)市販品も写っていたので、密造とか闇って感じの(笑)ものでもなさそうなのでびっくり。ボトルを詰め替えたんだろうか?これ、故意だったのか、手違いで混入してしまったのか、どういうことなんだろう。どちらにしても、許可なんて何の意味も無くお墨付きにもなってないんなら、無許可の自家製だっていいじゃないの、当てにならない役人の許可認可、どこかの役人が儲かるだけの制度(良くありがちだなぁ)なのか?などとつい思ってしまったりして。
被害者には外国人が数人含まれているということで、こういう時の補償や賠償などのことを考えただけでも本当にお気の毒。貨幣価値の差を考えると、インドネシアの企業や国が外国並みの補償が出来るとは到底思えないので、何も大事が無ければ「物価が安くていいわー」で済むのが、万一の時には「補償も格安、もしくは無し」みたいなことになり得るだろうことを考えると何だかね。私も普段ならそんな事は何~も考えずにいるのだけれども。
でも、いくら怪しげなモノもあるとは思っていても、まさかメチルアルコールが入っているとは思わないものなぁ。まるで毒ギョーザ事件みたいなもので恐ろし。
前に、「いいアラックが手に入った!でもこのアラックはまだ新しいし強いから、火をつけると燃えるよー」といいながら、友達が試しにお皿に注いでマッチを擦ると、ゲッ本当に青い炎がユラユラと。まさかメチルアルコールだったわけではないけれど(笑)、そんなことを思い出してしまった。
そうそう、あの時は「アラックは日を置くと美味しくなる」と聞いて、残ったアラックをアクアのボトルに入れて日本へ持って帰って来て友達に味見させたりしたんだった。
これはスラウェシ島へ行った時に良く見かけた木で、ココ椰子とは違っても確か椰子の木の一種には違いなく、この木からお酒を作るのだと聞いた覚えがあるのだけれど、どうだったかな。アラックもこういう椰子から作られるんだろうか。とにかく、ここ暫くはアラックを飲む時は要注意。と言っても、原材料の表示なんてされていない自家製量り売りじゃ何が入ってるか確かめようがないし、市販品でラベルや表示があってもメチルアルコールと記載されているワケもなく、自衛となったら暫くは様子を見て飲まないようにするしかない気がするのだけれども。
バリ島の地酒で欧米人ら25人中毒死 - 産経新聞メタノールが入った粗悪なアラックによる死亡事故が先週(先月末)から多発しているそうで、ほんの1、2週間で20人以上が死亡とは恐ろしい。と言うか、日本ではチョロッと記事になったくらいだけれど、これはちょっと酷い事件なんじゃないだろうか。
バリ州警察報道官によると、死亡した外国人は米国やオランダなどからの観光客ら。バリ島と隣のロンボク島で先週以降、それぞれ「アラック」と呼ばれる地酒を飲んだ後、中毒症状で病院に搬送されて死亡した。
世界最多のイスラム教徒が住むインドネシアでは酒類の税率が高く設定されており、ヒンズー教徒の多いバリ島などではコメなどから造る地酒に人気がある。しかし一部は当局の審査を受けない密造酒で、アルコール度を上げるためランプ燃料などに使われるメチルアルコールを混ぜることも多いという。
バリ島でメタノール混合酒出回る…外国人含む23人死亡
- 2009年6月4日18時43分 読売新聞
【ジャカルタ=林英彰】インドネシアのバリ島で、5月下旬からメタノールが混じった酒を飲んで中毒を起こす人が急増し、4日までに外国人2人を含む23人が死亡、20人以上が入院する事態となっている。
バリ島の日本総領事館は邦人観光客などに対し、酒の購入時に注意するよう呼びかけている。
警察などによると、地元の酒造業者がアラック(米やヤシの実が原料の蒸留酒)にメタノールを混ぜて製造した酒が原因とみられる。この酒はバリで広く出回っているとみられ、警察が流通状況を調べている。
地元住民の間では、アラックに別のアルコールを混ぜて度数を高めた酒が人気だ。中毒者の大半は地元の若者だが、5月末には長期滞在中の英国人男性と米国人女性が死亡した。バリの東約50キロにあるロンボク島でも、英国とオランダからの旅行者計2人がアラックを飲んで死亡している。
Bali warns against drinking local spirit after deaths
- REUTERS (Wed Jun 3, 5:29 am ET)
More alcohol deaths in Indonesia - BBC
今はもう私はめったにアラックは飲まないけれど、以前は時々、夜になるとご近所さんや友達やどこの誰だか知らないけれどここに居る(笑)みたいな人達と、部屋の前で車座になってアラックとつまみの豆を囲んで世間話や馬鹿話をして過ごしていたもの。スーパーやお土産やさんで売っているボトル入りでラベルがついている市販品は観光客向けのお土産と言う感じだったので、アラックを作って細々と売っている家みたいな所へ行って、アクア(水)のペットボトルやビニール袋に入れてお持ち帰り。そして飲みの場所はいつも宿の部屋の前。現地の人が(観光客価格の)レストランやバーに飲みに行くことないし、そもそも酒を飲みに行くということも日常的ではなく、コピ片手に世間話がアラック片手に代わっただけで、あーだのこーだのと延々とお喋りをしながら過ごすひと時、という感じ。
被害者には外国人が数人含まれているということで、こういう時の補償や賠償などのことを考えただけでも本当にお気の毒。貨幣価値の差を考えると、インドネシアの企業や国が外国並みの補償が出来るとは到底思えないので、何も大事が無ければ「物価が安くていいわー」で済むのが、万一の時には「補償も格安、もしくは無し」みたいなことになり得るだろうことを考えると何だかね。私も普段ならそんな事は何~も考えずにいるのだけれども。
でも、いくら怪しげなモノもあるとは思っていても、まさかメチルアルコールが入っているとは思わないものなぁ。まるで毒ギョーザ事件みたいなもので恐ろし。
前に、「いいアラックが手に入った!でもこのアラックはまだ新しいし強いから、火をつけると燃えるよー」といいながら、友達が試しにお皿に注いでマッチを擦ると、ゲッ本当に青い炎がユラユラと。まさかメチルアルコールだったわけではないけれど(笑)、そんなことを思い出してしまった。
そうそう、あの時は「アラックは日を置くと美味しくなる」と聞いて、残ったアラックをアクアのボトルに入れて日本へ持って帰って来て友達に味見させたりしたんだった。
これはスラウェシ島へ行った時に良く見かけた木で、ココ椰子とは違っても確か椰子の木の一種には違いなく、この木からお酒を作るのだと聞いた覚えがあるのだけれど、どうだったかな。アラックもこういう椰子から作られるんだろうか。とにかく、ここ暫くはアラックを飲む時は要注意。と言っても、原材料の表示なんてされていない自家製量り売りじゃ何が入ってるか確かめようがないし、市販品でラベルや表示があってもメチルアルコールと記載されているワケもなく、自衛となったら暫くは様子を見て飲まないようにするしかない気がするのだけれども。
by sohla
| 2009-06-06 00:26
| それもバリ、これもバリ
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