2009年 03月 16日
旅の講座 - 日光東照宮
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クラブツーリズムと世界遺産アカデミーが主催する講座、「世界遺産・旅の雑学サロン」というのをたまたまwebで見つけて、ちょうど2月末に日光東照宮の講座があったので出席してみました。
第11回日光の社寺 ~日光東照宮に秘められた謎~
【講演内容】
東照宮が日光に建てられたその背景には、壮大なコスモロジーが秘められています。また絢爛豪華な東照宮の建造物を飾る5000を超える彫刻は、単なる装飾ではなく、一つ一つに意味があります。数々の霊獣や「眠り猫(写真)」「三猿」「陽明門の唐子の遊び」の彫刻などに秘められた平和へのメッセージを、スライドを見ながら読み解きます。
【講師】高藤晴俊(たかふじ はるとし)
日光東照宮禰宜・文星芸術大学非常勤講師。神職として奉仕して35年、その間、彫刻の調査・研究に従事し、新発見や新解釈を発表。陽明門の真上の北極星を中心に星々の回る写真でも注目を集めた。著書に『日光東照宮の謎』講談社現代新書。
会場が新宿アイランドウイングと超ご近所なのも、週末のちょっとした隙間の1.5時間で受講できるのは私にとって好都合。何と受講料は500円だけ。旅行商品やらを勧められちゃったりするのかな~とも思ったのだけれど、そんなことも全然なく純粋にテーマに沿った講座だけで、「ほほぅ」「なるほど」「そうなのか~」と面白く聞くことが出来ましたよ。
いや~、講師の日光東照宮の禰宜(ねぎ)である高藤氏のお話が素晴しく面白いのです。禰宜というのは神職の職階(職名・職称)の一つで、各神社に1人いる宮司の補佐のような職で禰宜も神社に1人もしくは置かれないこともあるそう。この字、読めませんでした(笑)。
何てったって日光へ行ったのは小学校の修学旅行の1回きり。東照宮については、見たかどうかも定かではない眠り猫や、「面白れー!パンパンッ!」鳴き龍などしか記憶になく、華厳の滝は自殺の名所だから心霊写真が撮れちゃうぞとか、そんなどうでもいいことが話題になるのは小学校の修学旅行ではお決まり。そんなもの(笑)。
でも、高藤氏の話を聞いて、(話なんか聞きやしない年頃だけど)あの時こういう方の話を聞いていたら、もっと神社仏閣や宗教に興味を持っていたかも、(事前の勉強なんてしやしない年頃だけど)前もって勉強して行ったらもっと印象に残っていたかも、なんて思うほど興味深くて。
家康が最初に葬られた久能山の話から、久能山・富士山・日光・江戸の地理的意味や陰陽道・北辰信仰(陽明門の真上に北極星があり、それを取り巻くように星が動く画像を見たことがある人も多いかも)、石鳥居から始まって社殿やそれに施された絢爛豪華な彫刻が表すメッセージ、霊獣の意味や見分け方(息(いき)や蜃(しん)なんて知らなかった)などスライドを見ながらの1.5時間はあっという間。スライド上映の為に暗がりで必死にメモを取っていたのだけれど、自分の書く字が暗くて見えないのに、めくら滅法でも結構ちゃんと読めるように書けるものなのね、と変な感心も。
昔は測量だってまだまだ、世界がどれくらい大きいかなんて現実として掴めなかっただろうに、やること考えることが驚くほどスケールが大きいとつくづく尊敬。ま、それが権力なのでしょうけれど、あの宇宙観や、現在みたいに飛行機や電車でピュッと行けないにも関らず全体を見る地理や空間の概念は、宗教観は別としても、戦国の世でどこをどう攻めるかとか、年がら年中日本地図と睨めっこしていたから、志自体が大きく高かったからなんでしょうかね。そう言えば今の政治家が日本地図と睨めっこして自分の国土を地理的に考える姿は思い浮かばないな、なんて思ったりして。
このところ、何故か日光へ行きたくて行きたくて仕方がなくて、これで益々行って見なきゃという気になっちゃいました。去年スペーシアと宿を予約していたのに行けなかったので、もしかしたらGWに米国から遊びに来る知人と行くような話も出ているので、行けたらいいな。
この旅の雑学講座、次回の第12回は来週末で「高野山(紀伊山地の霊場と参詣道) ~世界遺産「高野山」と人々の祈り~」。これも申し込んであるのでまた楽しんで来ましょ。
第11回日光の社寺 ~日光東照宮に秘められた謎~
【講演内容】
東照宮が日光に建てられたその背景には、壮大なコスモロジーが秘められています。また絢爛豪華な東照宮の建造物を飾る5000を超える彫刻は、単なる装飾ではなく、一つ一つに意味があります。数々の霊獣や「眠り猫(写真)」「三猿」「陽明門の唐子の遊び」の彫刻などに秘められた平和へのメッセージを、スライドを見ながら読み解きます。
【講師】高藤晴俊(たかふじ はるとし)
日光東照宮禰宜・文星芸術大学非常勤講師。神職として奉仕して35年、その間、彫刻の調査・研究に従事し、新発見や新解釈を発表。陽明門の真上の北極星を中心に星々の回る写真でも注目を集めた。著書に『日光東照宮の謎』講談社現代新書。
会場が新宿アイランドウイングと超ご近所なのも、週末のちょっとした隙間の1.5時間で受講できるのは私にとって好都合。何と受講料は500円だけ。旅行商品やらを勧められちゃったりするのかな~とも思ったのだけれど、そんなことも全然なく純粋にテーマに沿った講座だけで、「ほほぅ」「なるほど」「そうなのか~」と面白く聞くことが出来ましたよ。
いや~、講師の日光東照宮の禰宜(ねぎ)である高藤氏のお話が素晴しく面白いのです。禰宜というのは神職の職階(職名・職称)の一つで、各神社に1人いる宮司の補佐のような職で禰宜も神社に1人もしくは置かれないこともあるそう。この字、読めませんでした(笑)。
何てったって日光へ行ったのは小学校の修学旅行の1回きり。東照宮については、見たかどうかも定かではない眠り猫や、「面白れー!パンパンッ!」鳴き龍などしか記憶になく、華厳の滝は自殺の名所だから心霊写真が撮れちゃうぞとか、そんなどうでもいいことが話題になるのは小学校の修学旅行ではお決まり。そんなもの(笑)。
でも、高藤氏の話を聞いて、(話なんか聞きやしない年頃だけど)あの時こういう方の話を聞いていたら、もっと神社仏閣や宗教に興味を持っていたかも、(事前の勉強なんてしやしない年頃だけど)前もって勉強して行ったらもっと印象に残っていたかも、なんて思うほど興味深くて。
家康が最初に葬られた久能山の話から、久能山・富士山・日光・江戸の地理的意味や陰陽道・北辰信仰(陽明門の真上に北極星があり、それを取り巻くように星が動く画像を見たことがある人も多いかも)、石鳥居から始まって社殿やそれに施された絢爛豪華な彫刻が表すメッセージ、霊獣の意味や見分け方(息(いき)や蜃(しん)なんて知らなかった)などスライドを見ながらの1.5時間はあっという間。スライド上映の為に暗がりで必死にメモを取っていたのだけれど、自分の書く字が暗くて見えないのに、めくら滅法でも結構ちゃんと読めるように書けるものなのね、と変な感心も。
このところ、何故か日光へ行きたくて行きたくて仕方がなくて、これで益々行って見なきゃという気になっちゃいました。去年スペーシアと宿を予約していたのに行けなかったので、もしかしたらGWに米国から遊びに来る知人と行くような話も出ているので、行けたらいいな。
この旅の雑学講座、次回の第12回は来週末で「高野山(紀伊山地の霊場と参詣道) ~世界遺産「高野山」と人々の祈り~」。これも申し込んであるのでまた楽しんで来ましょ。
by sohla
| 2009-03-16 00:09
| みる・きく・かんがえる
|
Comments(2)
Commented
by
Sari
at 2009-03-27 08:40
x
おー、ポータラカですね^^
すみません遅コメで。PC壊れまして、ご無沙汰でした。
まとめ読みしています(汗
ゴールデンウィークのあたり、日光はいいでしょうね!
私もどこか行きたいなぁ、と先日オークションで京成の乗車券を手に入れ
寒いのに佐倉に行きました。
そのとき、東武の切符にも手が出そうに(笑)←日光は寒すぎるのであきらめました。
すみません遅コメで。PC壊れまして、ご無沙汰でした。
まとめ読みしています(汗
ゴールデンウィークのあたり、日光はいいでしょうね!
私もどこか行きたいなぁ、と先日オークションで京成の乗車券を手に入れ
寒いのに佐倉に行きました。
そのとき、東武の切符にも手が出そうに(笑)←日光は寒すぎるのであきらめました。
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by
sohla at 2009-03-28 08:34
>Sariさん、こんにちは!
「どこか行きたいなぁ」ってありますね。
(それも私の場合、思うだけなら年中かも、笑)。
最近フットワークが悪くなって来た感じなんですけれど、これからの季
節は出掛けるのにいいですよね~。日が長くなって来たし。寒さ嫌いの
私は出掛けるまでに勇気が要りますけど、寒い旅もいいものです。
そろそろ、'例の島'に行く計画でも立てようかな(笑)。あ、ジャカルタで
ダムが決壊して被害が出てしまったようですね。これはダムだったの
か?と写真を見て思いましたけれど・・・。
「どこか行きたいなぁ」ってありますね。
(それも私の場合、思うだけなら年中かも、笑)。
最近フットワークが悪くなって来た感じなんですけれど、これからの季
節は出掛けるのにいいですよね~。日が長くなって来たし。寒さ嫌いの
私は出掛けるまでに勇気が要りますけど、寒い旅もいいものです。
そろそろ、'例の島'に行く計画でも立てようかな(笑)。あ、ジャカルタで
ダムが決壊して被害が出てしまったようですね。これはダムだったの
か?と写真を見て思いましたけれど・・・。