2006年 03月 21日
何でも小遣い稼ぎになるよね
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バリは大好きな場所なんですけれど、面倒臭いなぁ、って思う事もあるんです。
それは値段交渉などお金のやり取りに絡むこと。特に形のないものに対する対価とか。時間があってお土産物なんかを物色してるときに、「安くして~」とか「これも買うからいくらにして~」とか世間話しながらタラタラやるのはいいんです。ある種ゲームの様なものだと思ってるから勝っても負けても(笑)別にいいんです。
でも、ベモ(ミニバス)やらタクシーやらの交通機関でもそれをやるのはもう、面倒臭いです。それから鬱陶しい物売りも。値段交渉が嫌というよりは、もう高い値段をふっかける、ボッタクリに飽き飽き、またかよぉ・・・って感じなんですよね。個人で小遣い稼いでるくらいの気分で仕事してる(一応会社に属していても)としか思えないですから、あの人達(笑)。だから少しでも多くかすめ取ることしか考えてないんじゃないかなぁ。
誰もかれもが小遣いを稼ぐ機会を狙ってる。そんな感じなんですよね。
そりゃ、言い値でOKすれば面倒な交渉もする必要ないですけれど、そうそう仏さまの様にはいられないわけです。また、それを許すと言い値がスタンダードになって物価がどんどん上がってしまう、一旦その値段で売れたら商売人は値段を下げないですし、観光客価格だったのが高値で売れるものをわざわざ安く現地人価格で現地人に売る必要もなく、現地人価格も上がっていく。それに買う方としては何しろ腑に落ちないんですよね。常に吹っかけられているという意識でいるって疲れちゃうんです。
で、頑張って交渉したりするんですけれどね、日本円にしたら数十円の値幅のことなんですよ。なんだ、こんな金額の高い安いでやりあってたのか、って後でガックリしてドッっと疲れが出たりして。
持てる者が持たない者に与えるっていう考えは美しいですね、聞こえは。相互扶助だって素晴らしい響き。でも、それだけを頼みにするようになって、与えてもらって当然みたいになったら人間ダメになりますって。知人でインターネットで旅行代理店を運営してるバリ人も「そりゃ、何でもいいから仕事をくれって人が山ほどくるんだよ。でも俺に言わせれば、じゃ、賃金をもらえるだけの何が出来るんですか?我社にどんな貢献をしてくれますか?ってことなんだよね。でも皆たいして何も出来ないんだよ。それで仕事(お金)はくれくれって言ってくる」って言ってました。うんうん、わかるわかる、言ってること。
「日本人だけどお金持ちじゃないからね。バリにだって毎日毎日死ぬほどキチッと働いて(ちょっと大げさだけど)、時には何かを我慢して、一生懸命お金貯めて来てるんだから」って言うと、「それでもバリに来れるんだからお金持ち。僕達は死ぬほど働いても日本へ行くチケットは買えない」ってよく言いますよね。そりゃそうでしょう、残念ながら貨幣価値が全然違うんですもん。それにだからと言って観光客からはボッタクリ、お金あるんでしょ、払えるでしょ、と人の財布を覗くような開き直った態度はムカッとします。まだ、単なるの物乞いの方がいいかも。
でも、考えによってはお金(小銭)は稼ぎやすい土地ですよね。自称ドライバー、自称ガイド、自称なんちゃら・・・そこまでバイクで乗っけていっていくら、スーツケース持ってあげていくら、寺院前でサロンを半ば勝手に巻きつけていくら。もう、なんでも値段がついちゃう。それも自分の生活水準に比べてかなりいい率のお金がちょっとしたことで貰えちゃうわけですもん。バリ島は物価が安くて何でも安いって言われますけれど、私は高いと思うんですよね。高いというか高くついてしまうというか。これは日本と比べてとかではなくて、なんですけれど。
母がウルワツのお寺で一瞬の隙にピアスをサルに取られたことがあるんです。よく耳が切れなかったな、と思うんですけれど、母も取られたことにすぐ気が付かなかったくらい見事な早業だったんです。そしたら寺の兄ちゃん、じいさんがピアスをガシガシ咬んでいるサルから取り戻そうとタオル投げて気を逸らしたり、追いかけたりしてくれるんです。でも相手はサルだから、そうそう取ったものを手放さないです。で、お金をくれたらもっとやってやる、ってなわけです。
それがその時一緒にいた知人のバリ人ガイドもがめついとびっくり。金額もチップの範囲を超えて立派な商売の金額。それもRp.5000(仮)を自主的にお手数を掛けるね、って渡そうとしたら、いや絶対取り戻すからRp.10000(仮)だよ、みたいな。それでお金払ったら何が違うかっていうと、今度はゆで卵やらお菓子やら食べ物を投げて気を逸らそうとするんです。はぁ、なるほど、そうですか。そりゃ元手が掛かってますもんね。
それで実際ちゃんと取り戻してくれました。
母のピアスですから諦めればとあっさり言うのも可哀相だったのでお願いしたけれど、私のだったらもういいわ、ってすんなり諦めましたね。高い安いの問題じゃなくて、そんなことまでお金払うのかい、オマエさんがめついね、ってことで。ピアスが戻ってきた時、もしかしてそうするようにサルを躾けてるんじゃないだろうねー、サルとグルなんじゃないんかい?とまで思いましたもん、私(笑)。
日本でもサルが増え過ぎたり山にエサが無いとかで車道まで出て来て観光客のお土産を取ったり、っていうニュースがありますけど、そんな場面で「取り戻してやるよ。料金は500円ね」なんて言って小銭稼ぎしてる人がいたらビックリです。オイオイ、そんなんでお金稼ぐんかい、怪しいなぁ、って。ま、人が動くとお金が動くってことなんでしょうか。
バリはタダで済むものに値段を付けちゃうことが許される所。だって、みんなそうやって小銭を稼ごうとしてるから。そして実際稼げちゃうし。子供も大人も気持ちは総物乞い状態?って感じることあります、悪く言うと。それも土地柄、社会の違い、お金を頂くことに対しての考え方の違いなんでしょうから仕方ないので、嫌だと思えば自衛するしかないんですけれど、それが疲れる(笑)。
いや、総物乞い状態って、みんなじゃないですけれど・・・総じて。
それは値段交渉などお金のやり取りに絡むこと。特に形のないものに対する対価とか。時間があってお土産物なんかを物色してるときに、「安くして~」とか「これも買うからいくらにして~」とか世間話しながらタラタラやるのはいいんです。ある種ゲームの様なものだと思ってるから勝っても負けても(笑)別にいいんです。
でも、ベモ(ミニバス)やらタクシーやらの交通機関でもそれをやるのはもう、面倒臭いです。それから鬱陶しい物売りも。値段交渉が嫌というよりは、もう高い値段をふっかける、ボッタクリに飽き飽き、またかよぉ・・・って感じなんですよね。個人で小遣い稼いでるくらいの気分で仕事してる(一応会社に属していても)としか思えないですから、あの人達(笑)。だから少しでも多くかすめ取ることしか考えてないんじゃないかなぁ。
誰もかれもが小遣いを稼ぐ機会を狙ってる。そんな感じなんですよね。
そりゃ、言い値でOKすれば面倒な交渉もする必要ないですけれど、そうそう仏さまの様にはいられないわけです。また、それを許すと言い値がスタンダードになって物価がどんどん上がってしまう、一旦その値段で売れたら商売人は値段を下げないですし、観光客価格だったのが高値で売れるものをわざわざ安く現地人価格で現地人に売る必要もなく、現地人価格も上がっていく。それに買う方としては何しろ腑に落ちないんですよね。常に吹っかけられているという意識でいるって疲れちゃうんです。
で、頑張って交渉したりするんですけれどね、日本円にしたら数十円の値幅のことなんですよ。なんだ、こんな金額の高い安いでやりあってたのか、って後でガックリしてドッっと疲れが出たりして。
持てる者が持たない者に与えるっていう考えは美しいですね、聞こえは。相互扶助だって素晴らしい響き。でも、それだけを頼みにするようになって、与えてもらって当然みたいになったら人間ダメになりますって。知人でインターネットで旅行代理店を運営してるバリ人も「そりゃ、何でもいいから仕事をくれって人が山ほどくるんだよ。でも俺に言わせれば、じゃ、賃金をもらえるだけの何が出来るんですか?我社にどんな貢献をしてくれますか?ってことなんだよね。でも皆たいして何も出来ないんだよ。それで仕事(お金)はくれくれって言ってくる」って言ってました。うんうん、わかるわかる、言ってること。
「日本人だけどお金持ちじゃないからね。バリにだって毎日毎日死ぬほどキチッと働いて(ちょっと大げさだけど)、時には何かを我慢して、一生懸命お金貯めて来てるんだから」って言うと、「それでもバリに来れるんだからお金持ち。僕達は死ぬほど働いても日本へ行くチケットは買えない」ってよく言いますよね。そりゃそうでしょう、残念ながら貨幣価値が全然違うんですもん。それにだからと言って観光客からはボッタクリ、お金あるんでしょ、払えるでしょ、と人の財布を覗くような開き直った態度はムカッとします。まだ、単なるの物乞いの方がいいかも。
でも、考えによってはお金(小銭)は稼ぎやすい土地ですよね。自称ドライバー、自称ガイド、自称なんちゃら・・・そこまでバイクで乗っけていっていくら、スーツケース持ってあげていくら、寺院前でサロンを半ば勝手に巻きつけていくら。もう、なんでも値段がついちゃう。それも自分の生活水準に比べてかなりいい率のお金がちょっとしたことで貰えちゃうわけですもん。バリ島は物価が安くて何でも安いって言われますけれど、私は高いと思うんですよね。高いというか高くついてしまうというか。これは日本と比べてとかではなくて、なんですけれど。
母がウルワツのお寺で一瞬の隙にピアスをサルに取られたことがあるんです。よく耳が切れなかったな、と思うんですけれど、母も取られたことにすぐ気が付かなかったくらい見事な早業だったんです。そしたら寺の兄ちゃん、じいさんがピアスをガシガシ咬んでいるサルから取り戻そうとタオル投げて気を逸らしたり、追いかけたりしてくれるんです。でも相手はサルだから、そうそう取ったものを手放さないです。で、お金をくれたらもっとやってやる、ってなわけです。
それがその時一緒にいた知人のバリ人ガイドもがめついとびっくり。金額もチップの範囲を超えて立派な商売の金額。それもRp.5000(仮)を自主的にお手数を掛けるね、って渡そうとしたら、いや絶対取り戻すからRp.10000(仮)だよ、みたいな。それでお金払ったら何が違うかっていうと、今度はゆで卵やらお菓子やら食べ物を投げて気を逸らそうとするんです。はぁ、なるほど、そうですか。そりゃ元手が掛かってますもんね。
それで実際ちゃんと取り戻してくれました。
母のピアスですから諦めればとあっさり言うのも可哀相だったのでお願いしたけれど、私のだったらもういいわ、ってすんなり諦めましたね。高い安いの問題じゃなくて、そんなことまでお金払うのかい、オマエさんがめついね、ってことで。ピアスが戻ってきた時、もしかしてそうするようにサルを躾けてるんじゃないだろうねー、サルとグルなんじゃないんかい?とまで思いましたもん、私(笑)。
日本でもサルが増え過ぎたり山にエサが無いとかで車道まで出て来て観光客のお土産を取ったり、っていうニュースがありますけど、そんな場面で「取り戻してやるよ。料金は500円ね」なんて言って小銭稼ぎしてる人がいたらビックリです。オイオイ、そんなんでお金稼ぐんかい、怪しいなぁ、って。ま、人が動くとお金が動くってことなんでしょうか。
バリはタダで済むものに値段を付けちゃうことが許される所。だって、みんなそうやって小銭を稼ごうとしてるから。そして実際稼げちゃうし。子供も大人も気持ちは総物乞い状態?って感じることあります、悪く言うと。それも土地柄、社会の違い、お金を頂くことに対しての考え方の違いなんでしょうから仕方ないので、嫌だと思えば自衛するしかないんですけれど、それが疲れる(笑)。
いや、総物乞い状態って、みんなじゃないですけれど・・・総じて。
by sohla
| 2006-03-21 23:52
| それもバリ、これもバリ
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