2006年 10月 09日
「インドネシア大統領のお給料よりも多いんだね」
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さて、昨日はバティック教室の2回目。その惨憺たる様子はコチラ(笑)。
先週、私と同僚の送別会みたいなものということで同僚何人かと飲みに行った時のこと。今後はどうするどうするという話の中で、「取り合えず来月辺りに1ヶ月くらいバリ島に行けたらな~って思ってるの。時間は沢山あるけれど、無職だからそんなにお金は使えないしね、色々行って見たいと思う場所はあるけれど、やっぱり慣れてて物価の安いバリ島かなぁと思って」という話をすると、「バリ島って、やっぱりそんなに物価が安いんですか」という質問が。
そりゃ、もぅ当然安いですよね。何しろ貨幣価値がカナ~リ違いますから。
そんな話をして思い出したのが、以前バリ人とお給料の話をした時のこと。
もうちょっと前の話なので、当時のレートや給料水準は今とはまた違うと思うんですけれど、そのバリ人はバリ人オーナーのコテージで働いていて、月収は日本円にして約4~5000円+チップ収入だったと思います。仕事があるだけマシ、でも現地人のそのテの仕事の月給水準と比べたら余り良くない方だったと思います。
で、私の当時の月収は約30万円くらい。これだって、私の年齢から言えば全然多くなく、もっと真っ当に1つの仕事を続けている人ならば、もっと収入は多いし社員ならボーナスもありますもんね。そんな説明を加えながら話をしていたんですが、日本人は一般的には自分達より当然お金持ちと解っていながらも、相手はビックリですよね。
だって、自分の月収の60倍を1ヶ月で稼ぐわけですから。自分がそれだけ稼ぐとしたら5年は掛かるわけですから。5年掛けて稼ぐ金額を1ヶ月で稼ぐのかと思ったら、私の立場が逆でもまず「驚き」そして「羨ましい」と複雑な気持ちになると思います。
「インドネシア大統領のお給料よりも多いんだね」
こう言われた時は返事に困りました、正直。そして笑っちゃいました。いや、相手もインドネシア大統領のお給料が具体的にどれくらいと知ってる訳じゃなかったと思うんです。単純に、インドネシアで一番お金を貰っていそうな人が大統領というイメージがあって、その人よりずっと沢山貰ってるというイメージの上での言葉だと思うんですね。いわば彼らにとって途方も無い金額を稼いでいる人の基準が大統領というか(笑)。
そりゃそうですよね、月収が5千円足らずの彼らから見れば、30万も50万も100万も一絡げで"途方も無い大金"="大統領より多い"なんでしょう。そんな金額を1ヶ月で稼ぐなんてことは、一般庶民からしたら想像もつかない、有り得ないという思いは想像出来ますね。逆に日本で言えば、自分の月収の60倍、1ヶ月に1800万を貰うってことですもんね、そりゃ途方もないです。
勿論、その30万の稼ぎは、時間に追われ、多少でもストレスを抱え、体や心を壊すほど働き、規律を守って無駄に休むこともなく、ある種戦いながら働き続け、その上社会保険や税金もタンマリ支払い、高い住居費、物価などを凌いだ賜物なのだと。そんな説明の様な、言い訳の様なことも付け加えましたけれど、その部分はなかなか実感として理解するのは無理ですよね。
「大変な思いをして稼いだとしても、ちゃんと仕事があって、それだけ稼げて、世界の色々な国々に旅行が出来て、正直時々羨ましいと思うよ」と、ちょっと寂しそうでした。
お金を(彼らと比べれば)沢山持っている人達が次々と観光に来る。自分の1ヶ月の稼ぎ以上を、数時間の観光代やお土産に支払ったりする人達を相手に商売をするけれど、我が身を振り返ると雲泥の差。そんな外部と接触が無ければそれ程感じないのでしょうけれど、実際は毎日毎日そんな気が遠くなる様な差を感じながら生活している彼らは、こちらが思う以上にジレンマを感じていて、貨幣価値の差がどう言うことなのか身を持って知っているのでしょうね。
ま、「仕方ないよね」と諦める術にも長けている彼らでもあると思うのですが。
先週、私と同僚の送別会みたいなものということで同僚何人かと飲みに行った時のこと。今後はどうするどうするという話の中で、「取り合えず来月辺りに1ヶ月くらいバリ島に行けたらな~って思ってるの。時間は沢山あるけれど、無職だからそんなにお金は使えないしね、色々行って見たいと思う場所はあるけれど、やっぱり慣れてて物価の安いバリ島かなぁと思って」という話をすると、「バリ島って、やっぱりそんなに物価が安いんですか」という質問が。
そりゃ、もぅ当然安いですよね。何しろ貨幣価値がカナ~リ違いますから。
そんな話をして思い出したのが、以前バリ人とお給料の話をした時のこと。
もうちょっと前の話なので、当時のレートや給料水準は今とはまた違うと思うんですけれど、そのバリ人はバリ人オーナーのコテージで働いていて、月収は日本円にして約4~5000円+チップ収入だったと思います。仕事があるだけマシ、でも現地人のそのテの仕事の月給水準と比べたら余り良くない方だったと思います。
で、私の当時の月収は約30万円くらい。これだって、私の年齢から言えば全然多くなく、もっと真っ当に1つの仕事を続けている人ならば、もっと収入は多いし社員ならボーナスもありますもんね。そんな説明を加えながら話をしていたんですが、日本人は一般的には自分達より当然お金持ちと解っていながらも、相手はビックリですよね。
だって、自分の月収の60倍を1ヶ月で稼ぐわけですから。自分がそれだけ稼ぐとしたら5年は掛かるわけですから。5年掛けて稼ぐ金額を1ヶ月で稼ぐのかと思ったら、私の立場が逆でもまず「驚き」そして「羨ましい」と複雑な気持ちになると思います。
「インドネシア大統領のお給料よりも多いんだね」
こう言われた時は返事に困りました、正直。そして笑っちゃいました。いや、相手もインドネシア大統領のお給料が具体的にどれくらいと知ってる訳じゃなかったと思うんです。単純に、インドネシアで一番お金を貰っていそうな人が大統領というイメージがあって、その人よりずっと沢山貰ってるというイメージの上での言葉だと思うんですね。いわば彼らにとって途方も無い金額を稼いでいる人の基準が大統領というか(笑)。
そりゃそうですよね、月収が5千円足らずの彼らから見れば、30万も50万も100万も一絡げで"途方も無い大金"="大統領より多い"なんでしょう。そんな金額を1ヶ月で稼ぐなんてことは、一般庶民からしたら想像もつかない、有り得ないという思いは想像出来ますね。逆に日本で言えば、自分の月収の60倍、1ヶ月に1800万を貰うってことですもんね、そりゃ途方もないです。
勿論、その30万の稼ぎは、時間に追われ、多少でもストレスを抱え、体や心を壊すほど働き、規律を守って無駄に休むこともなく、ある種戦いながら働き続け、その上社会保険や税金もタンマリ支払い、高い住居費、物価などを凌いだ賜物なのだと。そんな説明の様な、言い訳の様なことも付け加えましたけれど、その部分はなかなか実感として理解するのは無理ですよね。
「大変な思いをして稼いだとしても、ちゃんと仕事があって、それだけ稼げて、世界の色々な国々に旅行が出来て、正直時々羨ましいと思うよ」と、ちょっと寂しそうでした。
お金を(彼らと比べれば)沢山持っている人達が次々と観光に来る。自分の1ヶ月の稼ぎ以上を、数時間の観光代やお土産に支払ったりする人達を相手に商売をするけれど、我が身を振り返ると雲泥の差。そんな外部と接触が無ければそれ程感じないのでしょうけれど、実際は毎日毎日そんな気が遠くなる様な差を感じながら生活している彼らは、こちらが思う以上にジレンマを感じていて、貨幣価値の差がどう言うことなのか身を持って知っているのでしょうね。
ま、「仕方ないよね」と諦める術にも長けている彼らでもあると思うのですが。
by sohla
| 2006-10-09 11:31
| それもバリ、これもバリ
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