2007年 01月 02日
Make a wish for 2007
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古い集落の森、小高い丘、岬、自然井戸(ガー)・・・そんな神様が降りてくる場所、聖地である沖縄の拝所(うがんじゅ)や御嶽(うたき)を思い出しました。
本殿のほどんど垂直に近い、急で狭い石積みの階段を上がって行くと、何も無い平らな石畳の真ん中にポツンと"拝所"があるだけ。そして建物の周りにはうっそうとした森。
お線香と花びら・・・人々はここで跪き、どんな祈りを捧げるのでしょうね。
建物の中でもない、ご神体があるわけでもないけれど、目に見えない自分の心の中の大宇宙と繋がっている様な、そしてそれこそが中心だと感じるような、そして自分の存在が凄く小さく感じられる、でも確かに大宇宙のある一点に存在している、天を感じる・・・そんな不思議な場所です。
あぁ、私も花を摘んでくれば良かった。
異なった肌の色、言葉、信仰、地位、歴史、背景、時間・・・全ての人々が、お互いを認め合って一緒に生きて行けますように。異なった物事にもうちょっとだけ寛容になれますように。
敷地の奥に佇むこの本殿が目に入った時、まるで中米・マヤのピラミッドがそこにあるようで驚かされます。
身につける服が変わっても、言葉が変わっても、気候が変わっても、文明や世の中が変わっても、昔々の大昔からずっと人々が祈りを捧げ続ける場所。そして長い長い時が流れて今もなお精霊を信仰する人々が祈りを捧げ続けている場所です。神秘的なものごとや考えが弾き飛ばされてしまいがちだったり、無くなってしまったかの様に思う社会だけれども、こうやって自然と、でも当然の様に日常の一部となって共存している場所が確かにあります。
そんなことを見たり感じたりするだけで、頭を上げて先や遠くを見渡せて、ほんのちょっとだけ心の目が広がる気がするのは不思議ですね。
by sohla
| 2007-01-02 09:15
| それもバリ、これもバリ
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