2008年 03月 23日
潮入りの池 浜離宮庭園 ②鴨場
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観賞用の池とは別に鬱蒼とした森に囲まれた池があって、これが恐らく'元溜まり'と言われる鴨場の池。本来は人間の姿や気配を消してくれるほど鬱蒼と茂る植物が植えられているらしいです。
池の縁には木々と一体化した様な小屋があって、これが'大覗き'。
餌の時間になると、小屋の中で版木と呼ばれる木の板を木ズチで叩くと、元溜まりで飼われている鴨とアヒルが「ご飯!ご飯!」と(言わないけれど、笑)寄って来るらしい。アヒルってのは音のする方へ寄って来るんですね、そのアヒルにくっついて鴨も寄って来るらしいんです。
で、大覗きの小屋で版木を叩きつつ、小さな穴から鴨の集まり具合を見ながら餌をやるんですって。下の写真左は大覗きの小屋、右は小屋の穴から元溜まりを覗いたところ。アヒルと鴨はここで見られてるとも知らず、音と餌につられて寄って来るわけですね。「イヒヒ、来たぞ来たぞー」って感じでしょうか。
元溜まりから幅1mほど、長さ30mほどの'引き掘り'がタコ足のように何本も設けられていて、池から引き掘りへ誘い込まれて来る鴨から人が見えない様に、堀のふちは人が隠れる程度に少し土盛りをしてあります。引き掘りの突き当たりには、'小覗き'という覗き小屋。
両縁が土盛りされている引き掘りが左方向へ延びていて、その先は元溜まり。右の庇のあたりに覗き窓がある小覗き。
何か、人間さまが小さな鴨を捕まえるのにこんな大掛かりな仕掛けを造るのも、考えてみると不思議な感じがするんですけれど、銃でいきなりズドンと仕留めない作法みたいなもんなんでしょうかね。よく出来てますよね。
写真左は小覗きで、目の高さくらいの位置に細い覗き穴、その右に掛かっているのが版木です。写真右は覗き穴から覗いたところで、元溜まりに続く引き掘りが見えますね。実際は、掘りの両脇の盛り土に息を潜めて人が隠れている中、アヒルを先頭に鴨がワラワラと堀をこっちへ向かって泳いでくるのが見えるんですよね。
最終的には、鴨の寄り具合を見て、掘両岸の盛り土影に隠れている人が合図をし、堀の入り口に沈めてある網が引き起こされて、逃げ場を失った鴨たちが飛び立ったところを、鷹が放たれて鴨を捕えたり、隠れていた人達が一斉に土塁の上に上って叉手網(さであみ)で捕えたり、高く飛んだ鴨は矢で射止められたりしたそうです。
版木の音で餌付けされているからなんでしょうけれど、ご飯~♪と疑いもなくアヒルにくっついて何だかちょ~っと嫌な感じの狭い堀に入って来たものの、ン?ヤバッ!と気付いたら既に遅し・・・やっぱり鳥なんですねぇ、ちょっと悲しいカモ。
池の縁には木々と一体化した様な小屋があって、これが'大覗き'。
餌の時間になると、小屋の中で版木と呼ばれる木の板を木ズチで叩くと、元溜まりで飼われている鴨とアヒルが「ご飯!ご飯!」と(言わないけれど、笑)寄って来るらしい。アヒルってのは音のする方へ寄って来るんですね、そのアヒルにくっついて鴨も寄って来るらしいんです。
で、大覗きの小屋で版木を叩きつつ、小さな穴から鴨の集まり具合を見ながら餌をやるんですって。下の写真左は大覗きの小屋、右は小屋の穴から元溜まりを覗いたところ。アヒルと鴨はここで見られてるとも知らず、音と餌につられて寄って来るわけですね。「イヒヒ、来たぞ来たぞー」って感じでしょうか。
元溜まりから幅1mほど、長さ30mほどの'引き掘り'がタコ足のように何本も設けられていて、池から引き掘りへ誘い込まれて来る鴨から人が見えない様に、堀のふちは人が隠れる程度に少し土盛りをしてあります。引き掘りの突き当たりには、'小覗き'という覗き小屋。
両縁が土盛りされている引き掘りが左方向へ延びていて、その先は元溜まり。右の庇のあたりに覗き窓がある小覗き。
何か、人間さまが小さな鴨を捕まえるのにこんな大掛かりな仕掛けを造るのも、考えてみると不思議な感じがするんですけれど、銃でいきなりズドンと仕留めない作法みたいなもんなんでしょうかね。よく出来てますよね。
最終的には、鴨の寄り具合を見て、掘両岸の盛り土影に隠れている人が合図をし、堀の入り口に沈めてある網が引き起こされて、逃げ場を失った鴨たちが飛び立ったところを、鷹が放たれて鴨を捕えたり、隠れていた人達が一斉に土塁の上に上って叉手網(さであみ)で捕えたり、高く飛んだ鴨は矢で射止められたりしたそうです。
版木の音で餌付けされているからなんでしょうけれど、ご飯~♪と疑いもなくアヒルにくっついて何だかちょ~っと嫌な感じの狭い堀に入って来たものの、ン?ヤバッ!と気付いたら既に遅し・・・やっぱり鳥なんですねぇ、ちょっと悲しいカモ。
by sohla
| 2008-03-23 16:22
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