2007年 11月 24日
二の酉と江戸の里神楽
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参道にはお馴染みの屋台が、境内寄りには熊手商のお店が並んで賑やか賑やか。熊手の商談成立で手締めの音(ここでは拍子木の音も)が聞こえると、「あぁ、暮れだなぁ~」って感じですね。以前に新宿・花園神社の三の酉に行った時が夜だったからか、酉の市というと'夜'というイメージがあるんですけれど、今回は15時からの里神楽がお目当てだったので昼過ぎに。酉の市の雰囲気からすると夜の方がワクワクするんですけれどね。
日中ですけど祝日だからでしょうかね、結構な人出+七五三でおめかしした親子+お宮参りの家族も見かけたりして、何だかもぅ目出度いことが沢山集まって来たみたいな賑わい(笑)。
さて、里神楽は2時から始まると聞いていたのに、貼りだされた紙には何と3時からと書いてあるじゃないですかぁ・・・。それならばと、鷲(おおとり)神社で配布される神符熊手を買おうと、長い長い列にならんで大鷲(おおとり)神社でお参りを済まし、長さ30cmほどの中サイズの熊手を購入。
商売繁盛?(笑)・・・多分ね。
縁起物だから、何でも目出度い、目出度い。目出度いものは、この熊手でゴッソリこちらへ引き寄せちゃいましょうね。う~ん、これを持ってると何だか良いモノが引き寄せられるような気がして来ました。単純。
「江戸の里神楽」は、もともと神霊を慰め、神に捧げる神事舞として古代に発生した神楽が日本各地に伝わり、江戸庶民の好みに会わせて変化して伝わっていったもの。台東区蔵前の若山社中、品川区東大井の間宮社中、荒川区西日暮里の松本社中、稲城市矢野口の山本社中の4つの団体が代表して国の重要無形民俗文化財に指定されたそうです。
今回の里神楽は稲城市の山本社中。何でも、唯一社家(神社の神官の家)である山本頼信杜中が室町時代初期の応安6(1373)年から伝承しているもので、現在は19代目にあたる山本頼信氏が家元を務めているとのこと。
「民俗芸能というのは書物や宝として博物館などに保存出来るものではないので、とにかく脈々と延々と人々が伝承していくしかなく、1度それが途切れたらお終いなんです」と民族芸能講座の先生が言ってましたけれど、無形なのでまさにそうなんでしょうが、それにしても何百年も伝承されて来ているって本当に凄いこと。数百年に渡って継承されている民俗芸能が日本各地にあり、それも多様であることは世界でも珍しいらしいです。日本の民俗芸能、素晴し~!
良く聞くと笛、大拍子、長胴太鼓の3人囃子がそれぞれバラバラのようで一糸乱れず・・・と言うのも変なんですけれど、とにかく不思議で心地良いリズム。
大国魂神社には神楽殿があって、そこで催されたんですけれど、その神楽殿の前に折りたたみ椅子で簡易客席が作られ、そこでお客さんである私達は見るわけです。
当然屋外で、時間も3時なので日が翳る頃。もぅ、寒い寒いッ。3時から40、50分程度の最初の演目が終わる頃には体が冷え冷えですよ。で、これが幕開けの踊りであって、この後夜の8時まで続くらしい・・・。いや~、残念ながら幕開けの1演目でギブアップでした(涙)。
もうちょっと気候の良い時期なら、屋台の食べ物を頬張りながら、神様と人間と祭りと芸能が同じ時を楽しむってのもいいですよね。昔の人はそうやって夜通し楽しんだんでしょうね。
ふぅ、しかし寒かった~。
でも熊手も手に入れたし、里神楽も見れたし、お囃子に酔えたし、満足満足。
by sohla
| 2007-11-24 21:04
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