2007年 08月 12日
芸大コレクション展 歌川広重《名所江戸百景》のすべて
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昨日は上野の東京藝術大学大学美術館まで。本当は早起きして不忍池の蓮の花(もう終わっちゃった?)でも見ようかな~と思っていたんですけれど、刻々と時は過ぎ家を出たのが昼近く。なので暑さ絶頂の中うだりながら(爽やかさが微塵も無い)上野へ(笑)。
何でもこの「芸大コレクション歌川広重《名所江戸百景》のすべて」は創立120周年記念事業プログラムの1つらしいんですけれど、メインは人気の若冲を謳っている「金刀比羅宮 書院の美 ― 応挙・若冲・岸岱 ―」の方みたいです。こちらの鑑賞券(一般1300円)で「名所江戸百景のすべて」の観覧も出来るんですけれど、私は若冲はそれ程の見ごたえではないのでは・・・と、あえて300円だけで「歌川広重《名所江戸百景》のすべて」だけに。
ちょっと「江戸名所図会」と混乱してしまったところがあるんですけれど、近所の"角筈熊野十二社"もあったり、現在も馴染のある場所の江戸の風景が120点。この芸大所有のものと初摺りとの違いや技法、書かれた景色の今昔などの説明もなかなか興味深くて、絵そのものは小さいんですけれど、「あ~、このあたりは昔こうだったのね」とか「版画の技法って凄いのね」と1枚1枚楽しめます。
現存する場所でも、絵の中は江戸の風景。それでも、「あ~、昔こんなだったって想像つくな~、分る気がするな~」とすんなり思えてしまう親近感は不思議ですね。時空を越えてもやっぱり日本人、血で想像出来ちゃうんでしょうか(笑)。
これは"両国花火"。どこもかしこも暗くて、空もちゃんと闇で、ヒュルヒュルと打ち上げられる花火はさぞかし輝いていたんでしょうね。
メインの「金刀比羅宮 書院の美 ― 応挙・若冲・岸岱 ―」との抱き合わせ展示のお陰と、お盆休みに入った土曜日ということでか、規模の割りには結構人が入ってました。で、皆さんやっぱり馴染のある景色に話題も弾んだり、さほど大きくない絵に見入ったりで多少の渋滞が(笑)。でも、恐れ多くて小難しい絵とは違って、庶民的で分りやすいのも楽しいですね。
さて、東京藝術大学大学美術館は端の方にあるので、上野公園を横切る様に大江戸線の上野御囲地町駅へ。途中、こんな大道芸もあったりして(笑)。
上野公園は本当にホームレスみたいな人が多いんですけれど、噴水もあるし、木陰もあるし、広いし、大道芸もあるし、なんだか寂しくなさそうですよねぇ。でも、同じ場所でも売る芸がある者と、ない者の明暗とでも言うんでしょうか、違いとでも言うんでしょうか・・・そんなものを両脇に見ながらの、暑い暑い上野でした。私もイザという時の為に何か芸を身に着けておいた方がいいかな・・・なんて。
by sohla
| 2007-08-12 01:50
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