2007年 07月 15日
「インドネシア更紗のすべて」- 三島・佐野美術館
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台風が向かって来るかも知れないな~という13日(金)に、三島の佐野美術館で行われている「インドネシア更紗のすべて-伝統と融合の芸術」へ行って来ました。私が習っている先生から招待券、それも美術館巡りが好きな母の分もということで2枚頂けたので、母と2人で行って来ましたよ。
三島までは、新宿から小田急ロマンスカーの沼津行き「あさぎり」で2時間、沼津からJR在来線に乗り換えて一駅の三島まで、それからタクシーで1メーターで佐野美術館へ。ちょっとした旅行気分ですね。沼津に着くのが12:30頃だったので、何か美味しいお魚でも食べるところがあるかな~と思ったんですけれど、乗り継ぎついでの駅周りではこれと言って食べる所も無いようで残念。なので取り合えず美術館まで行って、そこのお食事処でやっとお昼にありつきました(笑)。
この展覧会を記念して、"インドネシアと日本の食の融合 1日限定20食 友和膳"な~んてのもあったんですけれど、やっぱりお魚がいいなぁということで私は寿司8カンセット、母は海鮮丼。普通のお食事処なんですけれど、やっぱり新鮮でボリュームもあって安くて満足満足。港の方へ行けばさぞかし美味しいんでしょうね。
この美術館には約二千坪の敷地という登録有形文化財「隆泉苑」という回遊式庭園と日本家屋があって、このお食事処の窓際の座敷はそのお庭を眺めながらくつろげて気持ちがいいですよ。
あいにく雨模様だったんですけれど、それでも自然なお庭と木々が視界に広がるのは「はぁ~、いいねぇ~」という気分です。創立者の佐野隆一(1889-1977)さんという方が、この湧水の流れを取り込んだ庭園を造り、後に佐野美術館に寄贈されたそうなんですけれど、個人のお庭だったなんて凄いですよね・・・ふぅ、溜息。
研究者である戸津正勝氏の30年に及ぶコレクションから約400点の展示ということで、バティック、バティック、バティック三昧。こんなに1度に素敵なバティックを見れて嬉しい嬉しい。専門的なことは未だ良くわからないんですけれども、「これはどういう手順で染めたのかな~」とか「こういう柄もいいな~」とか「今度はこういう柄を描いてみようかな~」とか「いい色だな~」とか、見ていると何だかワクワクしてしまって、キリがなくって(笑)。
現地の工房で使われていたチャンティン(蝋描きする道具)や蝋も展示してあります。何だか化石みたいなチャンティンなんですけれど・・・(笑)。
もぅ、「これって、手描きなの?」と言うほど本当に細かくて、線も綺麗で、でも手描きのブレが優しい感じがして。何十年私が描き続けても、こんなバティックは作れないだろうなぁ・・・と溜息。今回の展覧会はフラッシュをたかなければ撮影OKということに、一通り見終わってから気付いたので、それからもう1度ぐるっと見たり(笑)。
余りにもジッと凝視したり、至近距離で写真を撮ったりしているのが不思議だったのか、展示室の椅子に座っている案内人というバッチをつけた女性に、「何かバティックに詳しいのですか?」と声を掛けられ(笑)、「いや・・・その・・・ちょっとバティックを習っているもので・・・」と私。「そうなんですか!じゃぁ、どういう手順で染めるんでしょう?教えて頂けますか?」なんて聞かれちゃったりして。
う~む、マズイ(笑)。私自身も複雑なものは良くわかっていないので、基本的な手順と言うか蝋描きと染めのしくみみたいなものや、地が白いバティック染めるのは・・・などと、「私もまだ初心者なので間違ってるかもですけど・・・詳しくはこちらでこの週末に講習会を担当する先生に聞いて下さいね(実はこの先生が私のバティックの先生で、三島で2日間講習会を担当する関係で招待券を頂けたのでした)」と言い訳しながら説明したり、「本当に気が遠くなる作業ですよねぇ」なんてお互いに溜息つきながらアレコレ話したり(笑)。思いがけない立ち話を暫くしてしまいました。
こんな擦り切れたり穴が開いたりボロボロになった布の端や、繕いや変色もまたいいんですよね。
今では手描きの上等なバティックは現地でもなかなか貴重になってしまった様なので、色々な質、柄、種類のものをこうやって一同に集めて見る機会があるのは、そう詳しくない私でもワクワクしちゃいます。はるばる静岡まで来て良かった(笑)。と言うものの、実は7月31日~10月21日まで東京の町田市立博物館で、来年になって千葉・京都、そしてまた東京の大倉集古館でと巡回展示されます。東京にまわって来たら、また見に行っちゃうと思います、きっと。
お教室の先生から図録を買って置くと勉強になりますよ、と言われていたので図録を購入して美術館を後にしました。お陰様で台風が近づく割には降ったり止んだりで、時間と気力があれば三島で三島大社や楽寿園も寄ってみようかな~と思っていたんですけれど、帰りの電車の時間と中途半端で、そのまま美術館だけで帰って来てしまいました。でも満足満足。
三島までは、新宿から小田急ロマンスカーの沼津行き「あさぎり」で2時間、沼津からJR在来線に乗り換えて一駅の三島まで、それからタクシーで1メーターで佐野美術館へ。ちょっとした旅行気分ですね。沼津に着くのが12:30頃だったので、何か美味しいお魚でも食べるところがあるかな~と思ったんですけれど、乗り継ぎついでの駅周りではこれと言って食べる所も無いようで残念。なので取り合えず美術館まで行って、そこのお食事処でやっとお昼にありつきました(笑)。
この美術館には約二千坪の敷地という登録有形文化財「隆泉苑」という回遊式庭園と日本家屋があって、このお食事処の窓際の座敷はそのお庭を眺めながらくつろげて気持ちがいいですよ。
あいにく雨模様だったんですけれど、それでも自然なお庭と木々が視界に広がるのは「はぁ~、いいねぇ~」という気分です。創立者の佐野隆一(1889-1977)さんという方が、この湧水の流れを取り込んだ庭園を造り、後に佐野美術館に寄贈されたそうなんですけれど、個人のお庭だったなんて凄いですよね・・・ふぅ、溜息。
現地の工房で使われていたチャンティン(蝋描きする道具)や蝋も展示してあります。何だか化石みたいなチャンティンなんですけれど・・・(笑)。
もぅ、「これって、手描きなの?」と言うほど本当に細かくて、線も綺麗で、でも手描きのブレが優しい感じがして。何十年私が描き続けても、こんなバティックは作れないだろうなぁ・・・と溜息。今回の展覧会はフラッシュをたかなければ撮影OKということに、一通り見終わってから気付いたので、それからもう1度ぐるっと見たり(笑)。
余りにもジッと凝視したり、至近距離で写真を撮ったりしているのが不思議だったのか、展示室の椅子に座っている案内人というバッチをつけた女性に、「何かバティックに詳しいのですか?」と声を掛けられ(笑)、「いや・・・その・・・ちょっとバティックを習っているもので・・・」と私。「そうなんですか!じゃぁ、どういう手順で染めるんでしょう?教えて頂けますか?」なんて聞かれちゃったりして。
う~む、マズイ(笑)。私自身も複雑なものは良くわかっていないので、基本的な手順と言うか蝋描きと染めのしくみみたいなものや、地が白いバティック染めるのは・・・などと、「私もまだ初心者なので間違ってるかもですけど・・・詳しくはこちらでこの週末に講習会を担当する先生に聞いて下さいね(実はこの先生が私のバティックの先生で、三島で2日間講習会を担当する関係で招待券を頂けたのでした)」と言い訳しながら説明したり、「本当に気が遠くなる作業ですよねぇ」なんてお互いに溜息つきながらアレコレ話したり(笑)。思いがけない立ち話を暫くしてしまいました。
こんな擦り切れたり穴が開いたりボロボロになった布の端や、繕いや変色もまたいいんですよね。
今では手描きの上等なバティックは現地でもなかなか貴重になってしまった様なので、色々な質、柄、種類のものをこうやって一同に集めて見る機会があるのは、そう詳しくない私でもワクワクしちゃいます。はるばる静岡まで来て良かった(笑)。と言うものの、実は7月31日~10月21日まで東京の町田市立博物館で、来年になって千葉・京都、そしてまた東京の大倉集古館でと巡回展示されます。東京にまわって来たら、また見に行っちゃうと思います、きっと。
お教室の先生から図録を買って置くと勉強になりますよ、と言われていたので図録を購入して美術館を後にしました。お陰様で台風が近づく割には降ったり止んだりで、時間と気力があれば三島で三島大社や楽寿園も寄ってみようかな~と思っていたんですけれど、帰りの電車の時間と中途半端で、そのまま美術館だけで帰って来てしまいました。でも満足満足。
by sohla
| 2007-07-15 13:02
| みる・きく・かんがえる
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Comments(5)
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julia_16 at 2007-07-15 23:28
ちょっとした旅でも、見応えのある更紗達ですね~。
0
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konomi0206 at 2007-07-16 08:44
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sohla at 2007-07-16 21:57
>juliaさん、こんにちは。
そうですね、台風前にちょっとした旅が出来て良かったです。考えて
みると、私はあちらでもバティック工房やお店に余り足を運んだこと
がないんです。何故かと言うと買って買って攻撃が好きじゃないから
なんですけれど(笑)。なので今回初めてまとまってバティックを見た
気がします。
そうですね、台風前にちょっとした旅が出来て良かったです。考えて
みると、私はあちらでもバティック工房やお店に余り足を運んだこと
がないんです。何故かと言うと買って買って攻撃が好きじゃないから
なんですけれど(笑)。なので今回初めてまとまってバティックを見た
気がします。
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by
sohla at 2007-07-16 22:01
>konomiさん、こんにちは。
そうですね、ちょっとした日帰り小旅行もいいものですね。下から2枚目
のバティックは写真以上にボロボロで(笑)。色も良い具合に味が出て
るというか。個人的に赤は好きな色なので、いい赤だな~と思うと思わ
ず見つめちゃうんです。
そうですね、ちょっとした日帰り小旅行もいいものですね。下から2枚目
のバティックは写真以上にボロボロで(笑)。色も良い具合に味が出て
るというか。個人的に赤は好きな色なので、いい赤だな~と思うと思わ
ず見つめちゃうんです。
美術鑑賞、庭園みて食事、いいですね、思わず行きたくなりました。