2006年 08月 19日
プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展
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Excite : 社会ニュース<東京メトロ>線路から煙 一時運転見合わせ 赤坂見附駅 [08月19日 10時28分]
はぃ、はぃ、影響を受けた4万8000人のうちの1人でした、私。
上野の東京国立博物館へ開館の9:30に入場して"プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展"を見よう!と思って意気込んで家を出たら、丸の内線の改札で駅員さんがマイクで何か言ってるじゃないですかッ。赤坂見附乗換えの銀座線で上野までと思っていたけれど、四谷三丁目-荻窪の折り返し運転してるんじゃぁ地下鉄ではダメです。と言う事でJRに変更です。
上野の公園口改札を出る前に、美術館や博物館のイベントのチケットを売ってるんですね。全然知りませんでした。開館時間の9:30までには30分ほど時間があったので、博物館で買ってもよかったんですが、結構並んでましたけど試しにその駅構内窓口で買ってみました。
これ、結果的に正解。もしチケットなしで開館と同時に入場を考えている方は、博物館入り口もチケット購入のお客さんが結構並んでいて、発売開始も開館と同時なので、駅であらかじめチケットを買った方が結果的に早く入場出来る感じです。って、本当は前売りを持って朝一に行けばいいんですけれど・・・。
開館までの20分くらい4列で待つ間、暑いですからパタパタ扇いだり水を飲みながら色々な会話が耳に入って来ます(笑)。後ろのオバさんお姉さまがたの会話。
「こんなに並んでるのに、時間通りにしか開館しないなんて心遣いがないわねぇ」
う~ん、徹夜で並んでる訳でもなし、あと20分位なもんなんですからねぇ。早めに開館してくれればそりゃ嬉しいですけれど、かと言って通常通りの開館で"心遣いがない"と文句言う筋合いでもないと思うんですがー。相手は料亭でも個人商店でもなくて国立博物館ですから(笑)。Yシャツにネクタイ締めて汗だくになって炎天下で誘導してるお兄さん達は大変だなぁ、と私なんか思ってましたけれど・・・。ま、日差しが強くて暑かったですけどね。
そして、前の若くはないカップルはどうしたんでしょう・・・数分おきに"抱擁"してます(笑)。暑くて二人の世界に旅立ってしまったんでしょうか・・・(笑)。
さて、本題の若冲と江戸絵画。若冲の絵画はご存知の通り細密画。思わず細密の奥を覗こうと、ガラスケースにおでこゴッツンしそうになりながら見入ってしまいました(笑)。近くに寄っては思わずウッと息を止めて細部に見入り、離れては全体の迫力にフゥ~と力を抜いてみたり。
実物以上の本物らしさ・・・なんて、何てことでしょう。いや、図録の解説にあった様に、"空想を現実のものにしてしまう"ということなのか・・・。「芭蕉雄鶏図」の様な水墨画でも、その描写力は変わらないんだぁ、と溜息。
変化する光によっては、闇の部分はもっと闇に、光の部分はさらに光が・・・光が変わる度に「う~ん」と唸ってしまいます。で、光が変わるのが待ち遠しくて待ち遠しくて(笑)。谷崎純一郎の「陰翳礼賛」だわ・・・と釘付けに。こういった鑑賞方法は面白くて感動ですね。
光の変化の中で見た葛蛇玉筆「雪中松に兎・梅に鴉図屏風」は、闇に白く残した雪が浮き上がり、散らつく雪を眺めているとその場を離れ難くなってしまいましたし、松村景文筆の「柳下幽霊図」には思わず「ヒェッ」と心の中で叫びつつ凝視(笑)。
企画展示室の"親と子のギャラリー プライスコレクション 若冲と江戸絵画-あなたならどう見る? ジャパニーズ・アート-"では、技法の紹介、紙・布など絵の材料に触れることが出来たり、単眼鏡で細部を見れたり、時間帯によっては作者が志半ばで亡くなってしまった描きかけの絵画に、あなたならどんな色を着けますか?とぬり絵も出来るようです。
小さなスペースですけれどなかなか面白くて、さすがに江戸絵画で子連れさんが余りいなかったのか、時間的に早かったのか、アレコレ触ったりして楽しんでるのは大人ばっかりでした(笑)。
平常展なのですが、本館の2F・7室「屏風と襖絵 - 安土桃山・江戸」で現在展示されている、酒井抱一筆「夏秋草図屏風」も素敵で、屏風の前のソファに座って眺めていると、別の世界へ行ってしまう感じです。元来、仕切ることにより場を作り出し、室内空間を演出する機能をもつ屏風や襖が、時にはこれほど芸術性が高いものであったり、時には庶民の家の建具であったり、改めて襖・屏風は凄いなぁと思ってしまいます。あぁ、本館の平常展も見てると時間を忘れてしまうんですよね。
若冲と江戸絵画展オフィシャルサイト
「若冲と江戸絵画」展 公式ブログフォトライフ
若冲と江戸絵画展ブログ
はぃ、はぃ、影響を受けた4万8000人のうちの1人でした、私。
上野の東京国立博物館へ開館の9:30に入場して"プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展"を見よう!と思って意気込んで家を出たら、丸の内線の改札で駅員さんがマイクで何か言ってるじゃないですかッ。赤坂見附乗換えの銀座線で上野までと思っていたけれど、四谷三丁目-荻窪の折り返し運転してるんじゃぁ地下鉄ではダメです。と言う事でJRに変更です。
上野の公園口改札を出る前に、美術館や博物館のイベントのチケットを売ってるんですね。全然知りませんでした。開館時間の9:30までには30分ほど時間があったので、博物館で買ってもよかったんですが、結構並んでましたけど試しにその駅構内窓口で買ってみました。
これ、結果的に正解。もしチケットなしで開館と同時に入場を考えている方は、博物館入り口もチケット購入のお客さんが結構並んでいて、発売開始も開館と同時なので、駅であらかじめチケットを買った方が結果的に早く入場出来る感じです。って、本当は前売りを持って朝一に行けばいいんですけれど・・・。
開館までの20分くらい4列で待つ間、暑いですからパタパタ扇いだり水を飲みながら色々な会話が耳に入って来ます(笑)。後ろの
「こんなに並んでるのに、時間通りにしか開館しないなんて心遣いがないわねぇ」
う~ん、徹夜で並んでる訳でもなし、あと20分位なもんなんですからねぇ。早めに開館してくれればそりゃ嬉しいですけれど、かと言って通常通りの開館で"心遣いがない"と文句言う筋合いでもないと思うんですがー。相手は料亭でも個人商店でもなくて国立博物館ですから(笑)。Yシャツにネクタイ締めて汗だくになって炎天下で誘導してるお兄さん達は大変だなぁ、と私なんか思ってましたけれど・・・。ま、日差しが強くて暑かったですけどね。
そして、前の若くはないカップルはどうしたんでしょう・・・数分おきに"抱擁"してます(笑)。暑くて二人の世界に旅立ってしまったんでしょうか・・・(笑)。
さて、本題の若冲と江戸絵画。若冲の絵画はご存知の通り細密画。思わず細密の奥を覗こうと、ガラスケースにおでこゴッツンしそうになりながら見入ってしまいました(笑)。近くに寄っては思わずウッと息を止めて細部に見入り、離れては全体の迫力にフゥ~と力を抜いてみたり。
実物以上の本物らしさ・・・なんて、何てことでしょう。いや、図録の解説にあった様に、"空想を現実のものにしてしまう"ということなのか・・・。「芭蕉雄鶏図」の様な水墨画でも、その描写力は変わらないんだぁ、と溜息。
"心から敬愛する自然と動物を表現したいという切なる思いに突き動かされ、自分を取巻く環境の中で目にしたすべてを克明に描き出している"- 図録より「江戸時代の絵画にはガラスケースの中になかった」と、プライス氏の提案で作品を露出展示し、光に変化を加えて展示されている部屋があります。これはもぅ、圧巻、素晴らしいです。
変化する光によっては、闇の部分はもっと闇に、光の部分はさらに光が・・・光が変わる度に「う~ん」と唸ってしまいます。で、光が変わるのが待ち遠しくて待ち遠しくて(笑)。谷崎純一郎の「陰翳礼賛」だわ・・・と釘付けに。こういった鑑賞方法は面白くて感動ですね。
光の変化の中で見た葛蛇玉筆「雪中松に兎・梅に鴉図屏風」は、闇に白く残した雪が浮き上がり、散らつく雪を眺めているとその場を離れ難くなってしまいましたし、松村景文筆の「柳下幽霊図」には思わず「ヒェッ」と心の中で叫びつつ凝視(笑)。
企画展示室の"親と子のギャラリー プライスコレクション 若冲と江戸絵画-あなたならどう見る? ジャパニーズ・アート-"では、技法の紹介、紙・布など絵の材料に触れることが出来たり、単眼鏡で細部を見れたり、時間帯によっては作者が志半ばで亡くなってしまった描きかけの絵画に、あなたならどんな色を着けますか?とぬり絵も出来るようです。
小さなスペースですけれどなかなか面白くて、さすがに江戸絵画で子連れさんが余りいなかったのか、時間的に早かったのか、アレコレ触ったりして楽しんでるのは大人ばっかりでした(笑)。
平常展なのですが、本館の2F・7室「屏風と襖絵 - 安土桃山・江戸」で現在展示されている、酒井抱一筆「夏秋草図屏風」も素敵で、屏風の前のソファに座って眺めていると、別の世界へ行ってしまう感じです。元来、仕切ることにより場を作り出し、室内空間を演出する機能をもつ屏風や襖が、時にはこれほど芸術性が高いものであったり、時には庶民の家の建具であったり、改めて襖・屏風は凄いなぁと思ってしまいます。あぁ、本館の平常展も見てると時間を忘れてしまうんですよね。
若冲と江戸絵画展オフィシャルサイト
「若冲と江戸絵画」展 公式ブログフォトライフ
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by sohla
| 2006-08-19 16:04
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