2006年 07月 17日
お茶の間のアメリカ
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<「特攻野郎」が人生相談 ミスターT、アドバイザーに>という記事を見て、昔はアメリカのTVドラマを見ていたなぁ、と懐かしくなっちゃいました。と言っても見ていたのは恐らく70、80年代まで。その後、国産ドラマが主流になって、ゴールデンタイムの海外ドラマがなくなっていき、90年代に衛星放送の普及でまた海外ドラマが復活したけれど、その頃にはすっかりTV離れをしていて、アメリカのTVドラマどころかTV自体を見なくなっちゃいました。
「特攻野郎Aチーム」「チャーリーズ・エンジェル」「スパイ大作戦」「白バイ野郎ジョン&パンチ」「マイアミ・バイス」「警部マクロード」「刑事スタスキー&ハッチ」「刑事コロンボ」「刑事コジャック」「600万ドルの男」「ワンダー・ウーマン」「超人ハルク」「X線の目を持つ男」「バイオニック・ジェミー」「サンダー・バード」「コンバット」「奥様は魔女」「わんぱくフリッパー」「ベン・ケーシー」・・・etc.
古いなぁ・・・。
私が子供の頃は親の方針で(笑)、余りTVを見せて貰えなかった・・・特にアニメ。それでも、何故かこのアメリカのTVドラマは親と一緒に楽しみに見ていたのが不思議。
それと、単発のアメリカTV映画も結構見てました。不思議と今でも記憶に残っているのは、その頃のアメリカTV映画やドキュメンタリーのいくつかなんですよね。多分記憶に残っているTV映画は、そこそこ大きくなってから見たと思うんですけれど。
一つは「過去を旅した女」。主演はバイオニック・ジェミーのリンゼイ・ワグナー。引っ越した先の家の屋根裏で、大昔にその家に住んでいたと思われる自分そっくりの女性の肖像画を見つけたことから、その時代と現在を行き来できるようになってしまう物語。違う時代に生きていた自分にそっくりの女性のご主人と過去で恋に落ち、最終的には現在に戻らないと決めるんですよね。残された現在のご主人は、奥さんはもう現在には戻って来ないので絶望するんですけれど、過去へ行ってしまった自分の妻が、過去で幸せそうに家庭を作り、年老いていった何枚かの肖像画を屋根裏部屋で見つけるんです。その彼女の首には自分が贈ったネックレスがちゃんと描かれていて。凄く悲しくて切ない、でもそれだけじゃない不思議な映画でした。
それから「折れた矢」。これは西部劇で、私はTVで見たんですが多分劇場映画だと思います。筋が通っているのはインディアン、野蛮なのは白人と強く思った(笑)もんです。この映画は、それまでの白人=善、インディアン=悪という図式に対する反省から、平和を求めているのはインディアンであり、インディアンは心の痛みを理解する優しい人間として描いた最初の映画といわれているそうです。その後、白人が語るアメリカの歴史は事実と違うのでは?と疑って見るようになったきっかけの映画かも知れないです。
そしてドキュメンタリーの題名は覚えていないんですが、死刑執行が迫っている黒人男性のドキュメンタリー。ほぼ冤罪と思われるから何とか死刑執行を止めさせようと、牧師や関係者が努力するのだけれど、結局申し出も却下されて死刑執行。でも、実はその後に真犯人が見つかったというタイトルバックが流れるんですよね。これはドキュメンタリーなので当然なんですけれど、人の手で命を奪われる前と後の本人を追ったもの、それも結果的には冤罪のドキュメンタリーなので、非常に悲しかったし腹立たしかったのを覚えてます。彼が黒人ではなかったらどうだったのか、そんなことを思わせてしまう当時のアメリカの実情に理不尽だなぁと心がドヨ~ンとしたもんです。
他にも色々観たんでしょうけれど、今でも深く印象に残っているのはこの3つ。確か20歳台前半観たんですけれど、結構TVから色々な世界を学んでいたんですね。TVは活字に比べて映像と音が流れていくので、映像や音のインパクトはあっても、自分で想像しながら考ながら進むことがないと感じることがあるんですが、それも見方次第なのかな。
あ、そうそう。この前のW杯でのジダンの頭突きで、彼が「後悔はできない」と言った言葉で、ある映画を思い出していたんですけれど、題名が解らないんです。調べてみると「ジェリコ・マイル」かな?と思うんですけれど、違うかな。
確か、女の子がレイプされたか何かの現場に居合わせてしまった主人公が、犯人を殺したか傷つけて刑務所に入った、その彼の話で、彼は刑務所の中で毎日毎日走っているんですが、タイムが良くて、それならオリンピック選考会に出させてみようじゃないかって話になるんです。で、壁の外に出る為のお偉いさんとのインダビューで、「もう一度同じこと(事件)が目の前で起こったら、同じ事をするか」と聞かれるわけです。そこで「NO」と言うのが出場のお約束だったんですが、彼は「同じことをする」と答えたんですね。「何だ、コイツは。話が違うじゃないか」とお偉いさんは怒り、結局選考会には出させて貰えず、刑務所の中でタイムトライアルをするという話。
まぁ、殺人と頭突きじゃ話が違い過ぎですけれど、"罰は受ける、でもやったことの後悔は出来ない"というのが、ジダンの言葉と重なって思い出した映画です。なので、もしまた同じ状況で同じ事が起こったとしても、サッカー選手としてでなく、人間として彼自身が譲れないものを侮辱されたとしたら、やっぱりジダンは同じ行動を取るんじゃないかな、なんて思って見てたんです。これ、何ていう映画だったんだろう・・・。
「特攻野郎Aチーム」「チャーリーズ・エンジェル」「スパイ大作戦」「白バイ野郎ジョン&パンチ」「マイアミ・バイス」「警部マクロード」「刑事スタスキー&ハッチ」「刑事コロンボ」「刑事コジャック」「600万ドルの男」「ワンダー・ウーマン」「超人ハルク」「X線の目を持つ男」「バイオニック・ジェミー」「サンダー・バード」「コンバット」「奥様は魔女」「わんぱくフリッパー」「ベン・ケーシー」・・・etc.
古いなぁ・・・。
私が子供の頃は親の方針で(笑)、余りTVを見せて貰えなかった・・・特にアニメ。それでも、何故かこのアメリカのTVドラマは親と一緒に楽しみに見ていたのが不思議。
それと、単発のアメリカTV映画も結構見てました。不思議と今でも記憶に残っているのは、その頃のアメリカTV映画やドキュメンタリーのいくつかなんですよね。多分記憶に残っているTV映画は、そこそこ大きくなってから見たと思うんですけれど。
一つは「過去を旅した女」。主演はバイオニック・ジェミーのリンゼイ・ワグナー。引っ越した先の家の屋根裏で、大昔にその家に住んでいたと思われる自分そっくりの女性の肖像画を見つけたことから、その時代と現在を行き来できるようになってしまう物語。違う時代に生きていた自分にそっくりの女性のご主人と過去で恋に落ち、最終的には現在に戻らないと決めるんですよね。残された現在のご主人は、奥さんはもう現在には戻って来ないので絶望するんですけれど、過去へ行ってしまった自分の妻が、過去で幸せそうに家庭を作り、年老いていった何枚かの肖像画を屋根裏部屋で見つけるんです。その彼女の首には自分が贈ったネックレスがちゃんと描かれていて。凄く悲しくて切ない、でもそれだけじゃない不思議な映画でした。
それから「折れた矢」。これは西部劇で、私はTVで見たんですが多分劇場映画だと思います。筋が通っているのはインディアン、野蛮なのは白人と強く思った(笑)もんです。この映画は、それまでの白人=善、インディアン=悪という図式に対する反省から、平和を求めているのはインディアンであり、インディアンは心の痛みを理解する優しい人間として描いた最初の映画といわれているそうです。その後、白人が語るアメリカの歴史は事実と違うのでは?と疑って見るようになったきっかけの映画かも知れないです。
そしてドキュメンタリーの題名は覚えていないんですが、死刑執行が迫っている黒人男性のドキュメンタリー。ほぼ冤罪と思われるから何とか死刑執行を止めさせようと、牧師や関係者が努力するのだけれど、結局申し出も却下されて死刑執行。でも、実はその後に真犯人が見つかったというタイトルバックが流れるんですよね。これはドキュメンタリーなので当然なんですけれど、人の手で命を奪われる前と後の本人を追ったもの、それも結果的には冤罪のドキュメンタリーなので、非常に悲しかったし腹立たしかったのを覚えてます。彼が黒人ではなかったらどうだったのか、そんなことを思わせてしまう当時のアメリカの実情に理不尽だなぁと心がドヨ~ンとしたもんです。
他にも色々観たんでしょうけれど、今でも深く印象に残っているのはこの3つ。確か20歳台前半観たんですけれど、結構TVから色々な世界を学んでいたんですね。TVは活字に比べて映像と音が流れていくので、映像や音のインパクトはあっても、自分で想像しながら考ながら進むことがないと感じることがあるんですが、それも見方次第なのかな。
あ、そうそう。この前のW杯でのジダンの頭突きで、彼が「後悔はできない」と言った言葉で、ある映画を思い出していたんですけれど、題名が解らないんです。調べてみると「ジェリコ・マイル」かな?と思うんですけれど、違うかな。
確か、女の子がレイプされたか何かの現場に居合わせてしまった主人公が、犯人を殺したか傷つけて刑務所に入った、その彼の話で、彼は刑務所の中で毎日毎日走っているんですが、タイムが良くて、それならオリンピック選考会に出させてみようじゃないかって話になるんです。で、壁の外に出る為のお偉いさんとのインダビューで、「もう一度同じこと(事件)が目の前で起こったら、同じ事をするか」と聞かれるわけです。そこで「NO」と言うのが出場のお約束だったんですが、彼は「同じことをする」と答えたんですね。「何だ、コイツは。話が違うじゃないか」とお偉いさんは怒り、結局選考会には出させて貰えず、刑務所の中でタイムトライアルをするという話。
まぁ、殺人と頭突きじゃ話が違い過ぎですけれど、"罰は受ける、でもやったことの後悔は出来ない"というのが、ジダンの言葉と重なって思い出した映画です。なので、もしまた同じ状況で同じ事が起こったとしても、サッカー選手としてでなく、人間として彼自身が譲れないものを侮辱されたとしたら、やっぱりジダンは同じ行動を取るんじゃないかな、なんて思って見てたんです。これ、何ていう映画だったんだろう・・・。
by sohla
| 2006-07-17 10:58
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Comments(2)

『過去を旅した女』は何故か未だに頭のどここかに残っている作品です。たまたまビデオに録画していたので繰り返し観ましたが、歳を重ねるにつれ、心の奥底から涙があふれ出すような作品です。派手な映画は数多いけれど、こんなにもしっとりといつまでも記憶に残る作品はそうは有りませんよね?『或る日どこかで』も好きな作品ですが、この作品が一番好き。
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>ままこんぐさん、
「過去を旅した女」を知っている方がいて嬉しい!
そうなんですよね、現在でご主人だった人が、過去に行ってしまった
妻が幸せに過ごしていたということを、屋根裏部屋から出てきた古い
絵を見て知って涙する(←複雑ですが)・・・切なくて、でもどこか温かい
気持ちもあったり・・・私もこの映画は忘れられない映画です。
「過去を旅した女」を知っている方がいて嬉しい!
そうなんですよね、現在でご主人だった人が、過去に行ってしまった
妻が幸せに過ごしていたということを、屋根裏部屋から出てきた古い
絵を見て知って涙する(←複雑ですが)・・・切なくて、でもどこか温かい
気持ちもあったり・・・私もこの映画は忘れられない映画です。