2006年 07月 16日
岡本太郎 「明日の神話」
|
せっかくだから壁画の間近で見ようと、本来は列に並ぶのは好きじゃないけれど、頑張って"間近で見たい方用の列"に10分程並んで、壁画に手が届くほどの距離で見て来ましたよ。
考えてみると、太陽の塔も見たことないし、岡本太郎の作品を見よう!と思って見たのは、これが初めてなんです。
縦5.5m、横30m。あんなに大きいのに勢いを失わない、それどころかまだまだ小さい、小さいと5.5mX30mから、その勢いが飛び出して行って無限に広がって行く様な感じなんです。凄いですね、このエネルギー。きっとキャンバスが広大な大地でも、果てしなくエネルギーを放出する絵を描くんだろうなぁ。
間近で見ると(真ん中の筋は作品の継ぎ目)、亀裂がしっかりと入っているのが判るんです。その修復されたひび割れを見てると、1968年にメキシコで描かれて、その後行方不明になって、2003年にメキシコシティ郊外の資材置き場で発見されて、こうやって今、37年ぶりに東京のド真ん中で完璧に修復されて公開されているのが、何だか奇跡と言うか、不思議な感覚です。
予定通りメキシコのホテルの壁を飾っていたら、私はこんなに手軽に実物を見るチャンスは無かっただろうし、これだけ多くの日本人の目に触れることもなかっただろうと考えると、何だかもしかしたら、この壁画はこうやって日本に帰って来る為に行方不明になることになっていたんじゃないだろうか、なんて思いながら眺めてました。
"描かれているのは、核が炸裂する悲劇の瞬間です。でも、この作品は核の悲惨さを伝えるだけの絵画ではありません。「人は忌まわしい惨劇をも誇らかに乗り越えることができる。そしてその先に明日の神話が生まれるのだ」という岡本太郎の痛切なメッセージが込められている"
「明日の神話」・・・素敵なタイトルですね。
岡本太郎と言えば、やっぱり「芸術派爆発だ!」と目をむき出している、ちょっと変な人(スミマセン)のイメージがあったんですけれど、ほぼ日刊イトイ新聞の「なんだ、これは!」で、故岡本敏子さんと糸井重里さんが対談しているのを読んで、凄く人間性に惹かれちゃったんです。生きてる時にもっと興味を持てば良かったのになぁと残念に思ったり、でも本当はそういう人だったんだぁと嬉しくなったり。見た通りの情熱家には違いなかったんでしょうが、敏子さんが話すエピソードを読むと、何だか温かい感じがして涙が出てくるというか・・・。
8月末まで汐留で公開されて、その後の恒久展示場所は決まっていない様だけれど、今度はイベントじゃなくて、何処かあるべきところに落ち着き先が決まったら、また眺めに必ず行きたいなって思いますよ。
どうかとっておきの場所、30mの壁があります様に。
それにしても、結構な人、人、人、ですよー。そして壁画が展示されている反対側はカフェ。壁画なので仕方ないのかもですが、散漫とした空間で意識が集中しない感じがちょっと残念。イベントみたいな感じだから仕方ないですかね。
考えてみると、太陽の塔も見たことないし、岡本太郎の作品を見よう!と思って見たのは、これが初めてなんです。
縦5.5m、横30m。あんなに大きいのに勢いを失わない、それどころかまだまだ小さい、小さいと5.5mX30mから、その勢いが飛び出して行って無限に広がって行く様な感じなんです。凄いですね、このエネルギー。きっとキャンバスが広大な大地でも、果てしなくエネルギーを放出する絵を描くんだろうなぁ。
間近で見ると(真ん中の筋は作品の継ぎ目)、亀裂がしっかりと入っているのが判るんです。その修復されたひび割れを見てると、1968年にメキシコで描かれて、その後行方不明になって、2003年にメキシコシティ郊外の資材置き場で発見されて、こうやって今、37年ぶりに東京のド真ん中で完璧に修復されて公開されているのが、何だか奇跡と言うか、不思議な感覚です。
予定通りメキシコのホテルの壁を飾っていたら、私はこんなに手軽に実物を見るチャンスは無かっただろうし、これだけ多くの日本人の目に触れることもなかっただろうと考えると、何だかもしかしたら、この壁画はこうやって日本に帰って来る為に行方不明になることになっていたんじゃないだろうか、なんて思いながら眺めてました。
"描かれているのは、核が炸裂する悲劇の瞬間です。でも、この作品は核の悲惨さを伝えるだけの絵画ではありません。「人は忌まわしい惨劇をも誇らかに乗り越えることができる。そしてその先に明日の神話が生まれるのだ」という岡本太郎の痛切なメッセージが込められている"
「明日の神話」・・・素敵なタイトルですね。
岡本太郎と言えば、やっぱり「芸術派爆発だ!」と目をむき出している、ちょっと変な人(スミマセン)のイメージがあったんですけれど、ほぼ日刊イトイ新聞の「なんだ、これは!」で、故岡本敏子さんと糸井重里さんが対談しているのを読んで、凄く人間性に惹かれちゃったんです。生きてる時にもっと興味を持てば良かったのになぁと残念に思ったり、でも本当はそういう人だったんだぁと嬉しくなったり。見た通りの情熱家には違いなかったんでしょうが、敏子さんが話すエピソードを読むと、何だか温かい感じがして涙が出てくるというか・・・。
8月末まで汐留で公開されて、その後の恒久展示場所は決まっていない様だけれど、今度はイベントじゃなくて、何処かあるべきところに落ち着き先が決まったら、また眺めに必ず行きたいなって思いますよ。
どうかとっておきの場所、30mの壁があります様に。
by sohla
| 2006-07-16 18:03
| みる・きく・かんがえる
|
Comments(0)