2006年 06月 11日
睡蓮を見に - 烏山寺町
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烏山寺町・・・実は私の実家から自転車で悠々散策出来る距離なんだけれども、駅を降りて実家とは反対側の、さらにちょっと奥まったところにあるので、生まれてこのかた行ったことがなかったんですよね。今の私の家からは京王線で20分、駅から歩いて20分ほど、又はバスで数停留所。いざ、行って見ましょう。雨なのに、雨なのに、雨なのに・・・っと。
<烏山寺町>
「世田谷区北烏山にある一角で、烏山寺町(からすやまてらまち)の名で知られる。大正12年の関東大震災で被災した都心の寺院が東京の復興計画にともなって移転。「寺町通り」と呼ばれる道の両側には、浅草や築地などから移転した26軒の寺が並ぶ。いずれの寺も門を開放しており自由に中へ入ることができる。」
千歳烏山の駅から北へ伸びる寺町通り。甲州街道、中央高速の高架下を越えて行くと、まもなく住宅地の右左にお寺が並び始めます。どのお寺も良く手入れがされている様で、緑も多く、寺町通りを通る車の少なくていい感じですね。目指す高源院は一番北の端。ひたすら歩いて着きましたー。
「世田谷・百景」にも選ばれている弁天池(鴨池)には秋になるとシベリアから様々な鴨がやって来るそうで、広さ800坪もある湧水をたたえた池。中央には赤い浮御堂があって弁財天が祀られているそう。
あ~、この浮御堂とそれに通ずる橋はコンクリートと鉄骨でちょっと風情がない感じ。年月を経ていい感じになるかなぁ・・・と勝手な心配しながらお堂の近くまで行くと・・・
はっ、
欄干にデコイ。
じゃなくって、雨に打たれて何を思うか生きてる鴨?(笑)。
結構大きいんですよ、これ。彼の背後1mくらいのところをすり抜けて弁財天にお参りしようかな、どうしようかなと思ったんですけれど、遠い目をしてジッと物思いにふけっている彼の邪魔をしても申し訳ない。急に飛び立たれてもこっちもビックリということで先には行きませんでした。弁財天と言えば学問・芸術から財運や安全まで幅広いご利益をお持ちの、七福神の中で唯一の女神様。あ~ぁ、私の金運は遠のいちゃったカモ、鴨、かも。
さて、池はというと、黄色い花をつけたコウホネと一緒に白い睡蓮がポツリポツリと咲いてます。綺麗、綺麗。よ~く見ると、大きな鯉も悠々と泳いでますねぇ。睡蓮はそんなに大きな花ではないので、橋の上から見るとちょっと遠い。もっと近くに寄って見れたら最高なのになーなんて思いながら鴨くんと並んでしばし眺めてました。
睡蓮をぬうように泳ぐ鯉、緑の木々、静けさの中の雨音・・・何とも平和な景色じゃないですか。雨なのに・・・来て良かった。
さて、目的を果たしたので、さっさと来た道を戻ります。途中、道路から奥に見える木々がうっそうとして素敵だったので、思わず妙壽寺の門もくぐって立ち寄ってみましたよ。
晴れた日も良いけれど、こうして雨の日もしっとりと緑が綺麗でいいもんです。が・・・木々がうっそうとした人影のない雨の日のお寺って、1人だとしっとりし過ぎ(笑)でちょっと怖い感じも・・・。「○○廟はあちら→」とか書いてあるし。背筋がゾクッとする気がするので、そんな奥までは行きません、ごめんなさい。目を凝らして奥を眺めてみましたけど、行けません。
でも、こんな素敵な竹林がありました。あぁ、いい感じ、いい感じ、と思わず竹林の中へ入っていったものの、足元は湿った枯葉が積もってフワフワのズボズボ。何だか踏み固めちゃう様な気がして申し訳なく、オォッ、足がめり込むーと言いながら出てきました。
あるお寺の門からすぐのところにある、大きなガレージのシャッターが電動でガーッと開いたそこには、まぁ立派な車が数台。そしてそこにいらっしゃるはお坊さんと思われる髪形(笑)の方、袈裟なしの私服です。
いえ、別にお坊さんが立派な車を乗り回しちゃいかん!とは全然思いません。でも・・・出来れば見えない場所の方がいい感じかもなー、生活の臭いがしちゃうなー、でも観光地じゃないしなー、仕方ないかー、なんて思いながら寺町通りを戻って来ました。何ともいえない木々の香りというか、お寺の香り?もかすかにして、なかなか癒される良い雰囲気の一画でしたよ。これが都心から程近い場所というのが嘘みたいです。武蔵野満喫でした。
by sohla
| 2006-06-11 20:10
| lotus
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