2018年 04月 15日
さくら祭り@世田谷美術館を訪ねて
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4/14、15は世田谷美術館のさくら祭り。前に行ったのはもう6年も前のことでした。
今年はあいにく桜が終わってからの開催でお天気も今一つだったのだけれど、荒れる週末という予報の割には何とか2日とも屋外での開催も出来たようで、良かった良かった。母はこのさくら祭りを毎年楽しみにしていたので、きっと空の向こう側でお天気にヤキモキしていたんじゃないかな。
実は、今年は母の持っていた服をしこたまフリーマーケットに出したのです。ダンボールにしたら10箱以上はあったんじゃないでしょうか。私、そのために3週間続けて日曜日に朝から夜まで母の洋服整理に実家へ行っていたのです。姉と私が着るもの、着なくても取って置きたいもの、そしてフリーマーケットに出すもの、古着回収に出すもの、捨てるものと選り分けながら色々なこと思い出しちゃうんですよね。あーこれ覚えてる!とか、良く着てたよね、どこそこで買ったよね、とか。
しかし、母が人前に出るような仕事で働きに出たのは60歳代からなので、それから買い出したにしては365日違う服着ても余るほどの尋常じゃない量(ブランドものはないけど、笑)。「もしかしたらお母さんは密かに服を買っていたんじゃないか?」疑惑でビックリするやら笑うやら懐かしいやら。
今日私が様子を見に行った時は殆ど残り物しかなく、昨日土曜日に殆ど売れてしまったとのこと。実は山ほどの服を事前に搬入した時、ボランティア仲間の方々に好きなもの着れそうなものを買って頂いていて、昨日今日の本番2日間で一般の方々に随分と買って頂いたのです。売上げはボランティア仲間の方から「名前が残るように使ったらどうか」と言って頂き、一部は母の名前で美術館に寄付をさせて頂いたと姉から聞きました。
自分の好きだった服が売られちゃうの見てどう思ったかな、「えーそれ好きだったのに、そんな安く売っちゃうの?」という母の声が聞こえてくるよう。でもね、今日行ったら皆さんが母の服を着て下さっていたんですよ。そして、その他残りの売上げは美術館を通してエイブルアートアワードに寄付されることになっていて、縁があって美術館と関わり、年をとってからも母の可能性を広げてくれた、そんな母からのささやかな感謝のしるしになれば。
エイブルアート…そういえば、確か母に話した記憶はないので知らなかったと思うのだけれど、それこそもう4-5年前にエイブルアートの展覧会を、私はわざわざ見に行ったことがあるのです。障がいのある人のアートを見て”誰もが豊かな才能を持っている"って感じたのを覚えてます。
美術館には小中学生を中心とした団体来館の鑑賞サポートをする鑑賞教室のボランティアの鑑賞リーダーという方々がいて、鑑賞リーダーが展覧会や美術館全体を案内していて、母も鑑賞リーダーとして活動してたんです。そしてその一環で毎週土曜日に「100円ワークショップ」というのをやっていて、これは鑑賞リーダーボランティアの発案とのこと。今日は日曜日だったけれどさくら祭り100円ワークショップが行われていて、母がここで子どもや大人を相手にやっていたんだなー、と私も参加してみました。
葉っぱで絵葉書を作るワークショップで参加費は50円。本物の葉っぱにスタンプでインクをつけて、はがきに置いて版画の様にこすって葉っぱの形や葉脈をはがきに写し取るというもの。
葉っぱの葉脈見えるでしょう?これ、葉っぱとスタンプインクがあれば出来るので、簡単なんですよ。版画で使うバレンがなくてもポンポンとスタンプインクをつけた葉っぱを紙の上に置いて、新聞紙を被せて新聞紙を折りたたんだなんちゃってバレンでこするだけ。秋色でもみじとかピンクで桜の葉っぱとか、面白い実があったらそれ自体をスタンプのようにしてもいいかもです。
ワークショップに参加したり物品を購入すると抽選券をもらえて、くじ引きが出来るんですけれど、私は4等の企画展ペアチケット引換券が当たりました!
そして屋外には世田谷区と縁組協定をしている群馬県・川場村の物販ブースで飲むヨーグルト買っちゃいました。これ、美味しいんですよ。
2012年のブログ見たらその時も買ってるんですね。世田谷美術館と川場村は世田谷区の交流事業の一環として出張展覧会を行ったり、川場村物産品をこういったイベントの際に販売したりと交流を続けていて、母は何度も川場村へ行ってました。
この飲むヨーグルトも当時母からすすめられたんです。ヨーグルトでもお腹がグルグルしてしまう軟弱なお腹を持つ私としてはちょっと躊躇したのだけれど、これが飲んだら美味しくて、お腹も無事。なのでまた買っちゃいました。
母が働いていたとはいえ、私が美術館へ顔を出したのは本当に数回。生前にもっともっと行っておけばよかったなぁと、今にして思うのだけれど、それでも美術館とその周りには母の声や言葉や姿の記憶がそここにあって、やっぱり本当に実家より生き生きとした母を感じられる場所。
↓2012年4月1日の様子、母と姉が完全防寒で店番してます。
桜は終わっちゃったけれど、緑の葉っぱが綺麗。
ほら、毎日通っていたから見慣れた景色でしょう?見えたよね?
ほら、毎日通っていたから見慣れた景色でしょう?見えたよね?
しかし、母が人前に出るような仕事で働きに出たのは60歳代からなので、それから買い出したにしては365日違う服着ても余るほどの尋常じゃない量(ブランドものはないけど、笑)。「もしかしたらお母さんは密かに服を買っていたんじゃないか?」疑惑でビックリするやら笑うやら懐かしいやら。
今日私が様子を見に行った時は殆ど残り物しかなく、昨日土曜日に殆ど売れてしまったとのこと。実は山ほどの服を事前に搬入した時、ボランティア仲間の方々に好きなもの着れそうなものを買って頂いていて、昨日今日の本番2日間で一般の方々に随分と買って頂いたのです。売上げはボランティア仲間の方から「名前が残るように使ったらどうか」と言って頂き、一部は母の名前で美術館に寄付をさせて頂いたと姉から聞きました。
自分の好きだった服が売られちゃうの見てどう思ったかな、「えーそれ好きだったのに、そんな安く売っちゃうの?」という母の声が聞こえてくるよう。でもね、今日行ったら皆さんが母の服を着て下さっていたんですよ。そして、その他残りの売上げは美術館を通してエイブルアートアワードに寄付されることになっていて、縁があって美術館と関わり、年をとってからも母の可能性を広げてくれた、そんな母からのささやかな感謝のしるしになれば。
エイブルアート…そういえば、確か母に話した記憶はないので知らなかったと思うのだけれど、それこそもう4-5年前にエイブルアートの展覧会を、私はわざわざ見に行ったことがあるのです。障がいのある人のアートを見て”誰もが豊かな才能を持っている"って感じたのを覚えてます。
奥が美術館エントランス。
母にとって美術館は多くの仲間と過ごし、沢山の人と出会い、人生の後半89歳になるまで生き生きと過ごした、自分の家と同じくらいどこよりも思い入れがある大好きな場所。帰り際にふらっと散歩したのだけれど、家でもお墓でもない、母に会えるのは、また母がいるのはこの場所だなーって感じました。美術館には小中学生を中心とした団体来館の鑑賞サポートをする鑑賞教室のボランティアの鑑賞リーダーという方々がいて、鑑賞リーダーが展覧会や美術館全体を案内していて、母も鑑賞リーダーとして活動してたんです。そしてその一環で毎週土曜日に「100円ワークショップ」というのをやっていて、これは鑑賞リーダーボランティアの発案とのこと。今日は日曜日だったけれどさくら祭り100円ワークショップが行われていて、母がここで子どもや大人を相手にやっていたんだなー、と私も参加してみました。
葉っぱで絵葉書を作るワークショップで参加費は50円。本物の葉っぱにスタンプでインクをつけて、はがきに置いて版画の様にこすって葉っぱの形や葉脈をはがきに写し取るというもの。
私もやってみたよ!
缶バッジとかワークショップで作ったもの沢山持って帰って来てたねー。
今度はあれやるこれやる、なんて楽しそうに話していて、
使えそうな材料持ってない?なんて聞かれたっけ。
今日はボランティアの人が紙を抑えてくれたりコツを教えてくれたりしてね、
イマイチでも褒めてくれたり。
お母さんもこういう風に手伝っていたんだねー。
今度はあれやるこれやる、なんて楽しそうに話していて、
使えそうな材料持ってない?なんて聞かれたっけ。
今日はボランティアの人が紙を抑えてくれたりコツを教えてくれたりしてね、
イマイチでも褒めてくれたり。
お母さんもこういう風に手伝っていたんだねー。
手が器用で何かを作ることが大好きだったものね。
ワークショップに参加したり物品を購入すると抽選券をもらえて、くじ引きが出来るんですけれど、私は4等の企画展ペアチケット引換券が当たりました!
ということで、現在開催中の『人間・髙山辰雄--森羅万象への道』展も見て来ました。ええ、50円でチケット貰ってしまってスミマセン(笑)。
展覧会については後ほど別に書こうと思ってます。
そして屋外には世田谷区と縁組協定をしている群馬県・川場村の物販ブースで飲むヨーグルト買っちゃいました。これ、美味しいんですよ。
2012年のブログ見たらその時も買ってるんですね。世田谷美術館と川場村は世田谷区の交流事業の一環として出張展覧会を行ったり、川場村物産品をこういったイベントの際に販売したりと交流を続けていて、母は何度も川場村へ行ってました。
この飲むヨーグルトも当時母からすすめられたんです。ヨーグルトでもお腹がグルグルしてしまう軟弱なお腹を持つ私としてはちょっと躊躇したのだけれど、これが飲んだら美味しくて、お腹も無事。なのでまた買っちゃいました。
母が働いていたとはいえ、私が美術館へ顔を出したのは本当に数回。生前にもっともっと行っておけばよかったなぁと、今にして思うのだけれど、それでも美術館とその周りには母の声や言葉や姿の記憶がそここにあって、やっぱり本当に実家より生き生きとした母を感じられる場所。
さくら祭り無事終わったみたいだよー。
これから新緑が綺麗な季節になるね。
今晩はお祭りの打ち上げを兼ねて、
皆さんがお母さんを偲ぶ会をしてくれてるんだって。
よかったね、嬉しいよね、ありがたいよね。
これから新緑が綺麗な季節になるね。
今晩はお祭りの打ち上げを兼ねて、
皆さんがお母さんを偲ぶ会をしてくれてるんだって。
よかったね、嬉しいよね、ありがたいよね。
by sohla
| 2018-04-15 22:15
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