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2017年 01月 22日
『超・日本刀入門~名刀でわかる・名刀で知る』@静嘉堂文庫美術館
世田谷区・岡本にある静嘉堂文庫美術館で今日1/21(土)から始まった『超・日本刀入門~名刀でわかる・名刀で知る』展覧会のブロガー内覧会へ参加してきました。
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三菱二代目社長・岩﨑彌之助と四代目社長・小彌太の親子2代によって設立された「静嘉堂」。入口から坂をずっと上って小山の上まで辿り着くと、そこには両名が収集したコレクションを所蔵・展示する「静嘉堂文庫美術館」、和漢の古典籍を所蔵する専門図書館「静嘉堂文庫」(非公開)、ジョサイア・コンドル設計 岩﨑家の納骨堂「岩﨑家玉川廟」、そして庭園があります。静嘉堂緑地といわれているそう。緑地というより一帯は木々が鬱蒼と茂り小川が流れる自然林、山林。

しかし、岩﨑家、三菱にゆかりのある施設というのは一般公開されているものだけでもコチラの通り。その他にも非公開のものもあるのだから、途方もない規模ですねぇ。

[美術館より特別に撮影許可を得ています]
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さて、内覧会は講堂で静嘉堂文庫美術館紹介ビデオ上映、そして山田学芸員による見どころの紹介、河野館長・山田学芸員・青い日記帳主宰Tak氏による「超・日本刀入門」アートトークの後、山田学芸員のギャラリートークに耳を傾けながら作品を見ていきます。
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全然知らなかったのだけれど、マンガやオンラインゲームブレイクし、刀剣関係の書籍も売れ、鑑賞教室のような講座、イベント等も人気で、日本刀女子、刀剣女子なんて言葉もあるほど日本刀が空前のブームなのだそう。

それに引き替え、勤め先に毎回静嘉堂のポスターが掲示されていて、美しい日本刀に惹かれ「面白そう、見てみたいな~」と思っていたものの、これまで刀剣との接点は全くなし。"振"と数えることも知らなかった、こんな私でも鑑賞してわかるんでしょうか…。
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まずは「太刀」と「刀」の違いから。

会場には、刀剣鑑賞のポイント、用語、刀剣各部の名称が開設されたパネルが展示されていて、また各作品は由来や背景などの説明の他、一振ずつ刀紋を写し取った押型も一緒に展示されていて、超初心者の私でも何をどう見たらいいのかわかるんです。

光の当たり具合で刀の姿を見るのに中腰になり、上から下から横からと覗き込み、押型と見比べながら鑑賞していると、研きあげられて光る静かな刀剣に吸い込まれていくような気分に。細かいことわからなくても美しいです。鋭い強さを感じるのに、何だか妖艶でたおやかな感じも受けるのは反りや長さ太さのバランスでしょうかね。

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重文 平治絵巻物語 信西巻
3巻が現存するとても細かい描写の絵巻物も展示されてます。所有するのはボストン美術館、東京国立博物館、そして静嘉堂。そのうち静嘉堂が所有する1巻を3期に分けて展示するそう。

平治の乱の顛末が描かれているため、討たれた首が薙刀にかかげられていたり結構血なまぐさいのだけれど、刀剣や鎧兜、装束や御車、牛や馬など、当時の様子が細かく描かれ、全長は10mもあるそうです。


刀剣に縁も所縁もなかったのだけれど、実は何十年も前に新潟で仕事をしていた頃、お客様のお宅へ伺ったところ「刀剣研師」みたいな看板が掲げられていて、通された部屋の隣が、塵ひとつない磨かれた黒っぽい板張りで、舞台の様に一部がやや高くなっている道場?のような、神聖な空間のような雰囲気で、背筋が伸びた記憶があるんです(仕事柄、色々な方のお宅を訪れなければならなかったので…)

商談の内容は全く覚えていないのだけれど、(そうか、刀剣を研ぐという仕事があるんだなぁ、そうだよなぁ)なんて思いながら正座して主を待っていた、その時の雰囲気は凄く覚えてますね。

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こちらは、滝川高綱や直江兼続など戦国武将たちの名刀。
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右:滝川一益が織田信長から賜った美しい太刀と朱鞘
  重文 古備前高綱太刀(こびぜんたかつなたち)鎌倉時代
  附 朱塗鞘打刀拵(しゅぬりざやうちがたなごしらえ)桃山時代
左:直江兼続が賜った秀吉の形見
  伝 長船兼光刀(でん おさふねかねみつかたな)南北朝時代
  附 芦雁蒔絵鞘打刀拵(あしかりまきえざやうちがたなごしらえ)

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HPにはこの企画展示に寄せる館長のメッセージが掲載されています。

"日本美の特質を一言で表現するならば、簡潔性に尽きる、英語を使うならばシンプリシティーに尽きるというのが私見です。簡素にして潔いのです。単純にして清潔なのです。そして看過できないのは、どんなに複雑な様式や構成や技術でも、簡潔に見せることを尊ぶ美意識が生まれたことです。これをも含めて、日本美術の簡潔性と私は呼びたいのです。

もしこれが認められるならば、日本刀こそ凝縮された簡潔性そのものだといってよいでしょう。そのフォルムはきわめて簡潔です。それを中国の青龍刀と比べてみれば、説明の要はないでしょう。しかしそれを鍛え上げる技術は、これまたきわめて複雑であり、その痕跡が刃文や映り、匂い、にえとなって、日本刀の見所になっています。その技術習得はたいへん難しく、何十年もかかるといいます。しかし、完成された日本刀は、そのような高度な技術や複雑な工程を微塵も感じされることなく、あくまで端整であり、清純であり、そして簡潔なのです。だからこそ、日本刀は日本文化のシンボリックな存在として、燦然たる光輝を放ち続けてきました。そして日本文化再評価という世界的潮流の中で、これからますます光り輝くことになるでしょう。"

織田信長 ­ ‐ 滝川一益 … 岩﨑彌之助といった伝来を見ていると、彌之助はよくもこれだけの刀を手元に引き寄せたと感じます。刀に並々ならぬ興味を持っていた彌之助は、きっと一振一振とじっと向き合い、歴史や伝来、武将の心や美意識、作者の高度な技術が遠い遠い時代のことではないような、今でも生き生きと多くのことを語ぅていると感じていたのではないかなぁと思います。
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彌之助が国史学者 重野安繹の私塾で漢学を学んでいるある日、塾生と書物をめぐる口論から刀で斬りかかられ、咄嗟に手元の刀を抜き合わせて防ぎ難を逃れた、その疵痕が残る刀も展示されてます。

アートトークの際に「国宝、重文といった指定に囚われずに心に適うものを見つけて下さい」と館長の言葉があったけれど、国が宝と指定しようとしなかろうと、これらの細い刀に様々な事柄や人物の記憶や物語が詰まっている事実は、どれも貴重で美しいとつくづく感じ、愛おしい感覚さえ湧くのが不思議です。

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小山の上にある美術館からは、夕日にシルエットを浮かべる富士山の姿も見ることが出来ました。綺麗ですねー。

この企画展関連の講演会やイベントも行われ、学芸員による解説もあるようです。本当にわかりやすく解説されている展示なので、刀剣女子&男子ではなくても(笑)お薦めです。

『超・日本刀入門~名刀でわかる・名刀で知る』
静嘉堂文庫美術館
東京都世田谷区岡本2-23-1
会期:2017/1/21(土)~ 3/20(月祝)
 ※ 休館日 月曜日(3/20は開館)
10:00-16:30(入館は16:00まで)



タグ:
  • 展覧会・イベント
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by sohla | 2017-01-22 16:17 | みる・きく・かんがえる | Comments(0)
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