2013年 05月 06日
コッカク、ハクセイ、デザイン、テクノロジーの転生、継承
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それにしてもKITTEの混みようといったらもぅ・・・。国際フォーラムをメインに丸の内エリアで開催されてたコレには会期中41万人が来たなら東京駅周辺に人が流れるだろうし、GWで遠方から来てる人も多いだろうし、観光バスもバンバン到着してるだろうし、多分混んでるだろうなぁ・・・と思っていたけれど、KITTEのエスカレーターに乗るのに「最後尾!」とかいう看板までこんなに並んでるっ。
KITTEは、あれだけお店が入っているのにエスカレーターは幅が狭いし、エレベーターも驚くほど小さいんですよね。レストランフロアはどこも通路に入店待ちの長~い列が出来ているので、さらに通路が狭くなってるところに、が色んな速度で色んな動きをする色んな人が入り交ざってさらに大変(笑)。まぁ、しょうがないですよね、GWだし今や人出が多い場所でもあるし。
さて、まずは【インターメディアテク】へ。
東京大学が明治10年の創学以来130年以上にわたって蓄積を続けてきた学術標本コレクションを、保存し、陳列し、公開しているもので博物館が好きな人は面白いと思いますよ。それも、あれだけ莫大なコレクションを見れるのに入館無料。私的には数百円でもお金を取って、保存や維持に役立ててもいいのになー、そういうモノのためなら私は払うよ、なんて思うんですが。
使われている展示什器などは、戦前に東京大学の諸部局で使用されていた什器類や建築部材を再利用、また博物館自体の内部は旧東京中央郵便局舎の骨組みを残して、郵政事業の歴史が刻まれた木製床材も一部に「継承」、古い鋼鉄製窓枠はフレームなどの展示具に一部「転生」、戦前の木製什器をリデザインしているそう。
そうそう、什器とコレクションが醸し出す雰囲気がいいのです。何だか古い古い大学の、研究室の奥にある開かずの間に入ったら、時間や場所をワープして不思議な空間にいた・・・みたいな感じ。2階に「アカデミア」という空間があって、旧郵便局保存棟の中に東京大学医学部講堂の什器を向き合うように配置した階段教室だそう。学生の真剣な眼差しが見え、教授の熱い講義が聴こえてきそうな空間なのです。
小さな小さなスズメやカエルの骨格、大きなシミンククジラやキリン、色々な猿の骨格、ちっちゃなクマの子供やちっちゃなバンビの剥製、アートのような火星表面の画像、長崎浦上天主堂で回収された被爆標本の「獅子頭」などなど、それはそれは多くのモノが展示されていて、何て言うか研究・学問の静かな熱意や、そこに展示されている以前は命があった1つ1つのものが何かを語っているのが聞こえてくるようで、その時代や遥か遠い土地、研究者や収集者の作業や思いを感じて圧倒されちゃいます。
会社の昼休みに時々足を運んで、15分20分とか少しずつじっくり見てまわってもいいなぁ・・・なんて思っちゃいました。連休明けにでも行っていそう(笑)。建物も内容も素晴らしい「再生」で、既存の博物館よりも博物館らしいかも。KITTEの人出もあるし無料なので結構人が入っているけれど、天井も高く大きいな空間なのでそれほど混み具合は気にならないし、所々に腰掛ける(多分これも古い什器)椅子もあって、電車の待ち時間に、会社の休憩時間にと、結構フラッと来る人もいそう。
一画には、東京大学オフィシャルグッズを販売している、ミュージアム・ショップみたいなものもあって、研究成果が商品になったものが販売されているんです。地味だけれど色々な企業が協賛してるんでしょうかね、大学のオフィシャルグッズにしては完成度が高そう、というか学術的(笑)。もちろん、ストラップやクリアファイル、エコバッグなどよくあるアイテムもあります。個人的には東大出身の植物学者、大賀博士が2000年以上前の蓮のみを発芽させた有名な大賀蓮の香りを再現したハンドクリームは、多分そのうち買うだろうなーと(笑)。東大の本郷キャンパスとこのインターメディアテクが実店舗だそうです。送料がちょっと高いけれど、オンラインショップもあるのね、やるなぁ。
と、ちょっとアカデミック(笑)な気分の後は東京ステーションギャラリーへ。
by sohla
| 2013-05-06 10:42
| みる・きく・かんがえる
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