2010年 09月 20日
骨董市・マルシェ、そして思い出の路地
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大江戸骨董市
国際フォーラムの1階地上広場はガラス棟とホール棟の細長い谷間で、木陰を作る木々の足元には小さなお店が並んでます。洋モノ、和モノ、衣料、食器、カメラ、時計、置物、何だかわからない雑貨etc.本当に色々、何でもござれ。
と言っても、それほど大量に品物を持ち込んでビッチリと店を作ってるという感じのお店はなかった感じがするので、この辺りに遊びに来た老若男女が楽しく足を止めて眺めてい行けるような軽め仕様なのかもしれないですね。大江戸骨董市のWEBで出店申し込みのところを見ると、「古物商許可証(行商をする条項入り)をお持ちで、骨董品の販売を目的とする方」となっているので皆さん古物商なんでしょうが、まぁお店を持っている持っていないとか、普段から商いとしているとかしていないとか別にしても、世の中には古物商の許可証を持ってる人が沢山いるんですね。
古布を柳行李(ヤナギゴウリ)に入れたまま店先に置いてあるのを見て、「柳行李って今でも売ってるんだろうか」と思って楽天で見てみたら、うひゃ~4万とか5万とかしていて驚き(笑)。捨てていなければ実家の押入れには確か2、3つ柳行李があったハズ。だって、私の小さい頃は今みたいにプラスティックの衣装ケースだの、当然MUJIとか無かったですもんねぇ。
交通会館マルシェ
ここへ来る前には、交通会館で毎週土日祝だったかに開催されてるマルシェに立ち寄って、オクラ・茄子・玉葱・じゃがいも・ピーマンなどの野菜を買い込んだのでした(笑)。本当は何か美味しい果物が安く出てればいいな~と思っていたのだけれど、梨や桃や巨峰が出ていたものの買うには至らず。3連休ってのもあったんでしょうかね、前に立ち寄った時よりもお客さんが多く賑わってました。
再開発で消えたもの
骨董市を見て帰ろうと思ったんですけれど、急に思い出して20数年ほど前に働いていた銀座1丁目にあった事務所の辺りまで行ってみることに。会社自体はもうかなり前に無くなってしまっているのは知っていたんですけれど、何となくその辺りが懐かしくなって。
そうそう、この並木通り沿いのお稲荷さん(幸稲荷)がある路地。
隣はうなぎやさんでいつも煙がモクモクと出てうなぎの香りが漂っていたんですけれどもね、この一画の再開発で移転を余儀なくされて跡地は更地になってます。
コレは2年前の記事。この中に出ている小料理屋「卯波」は、このお稲荷さんの裏手、まさに私が25-26歳の頃に働いていた事務所の脇にあったんです。事務所はこの路地の左手にあって、路地を挟んで右手に卯波。
当時、そこそこ知れた方が来るお店だとは知っていたものの、どういう方々がこのお店を贔屓にしていて、どういう歴史があるお店なのか全く知らず、でも小娘心に「高級とかそういうのと別の敷居の高さがあるけれど、一度入ってみたいよね~」なんて当時一緒に働いていた女の子と言っていたんです。で、何と恐れ多いことに、ある日私と彼女とで「もしかしたら入れてくれるかな~」とお店を覗くと、とても上品な女将さんが人っ子1人座っていないカウンターを背に「生憎満席なんですよ」と感じ良くニッコリ。
「だよね、こんな小娘はお断りよね」と退散した思い出が(笑)。恐らくあの時の女将さんが俳人・鈴木真砂女さんだったのでしょうね。
この路地を抜けて反対側から見たところ。奥に見える大きな木が幸稲荷の銀杏の木で、手前右側の道路に面した建物の1階が今はSHIPS銀座店になってますけれど、まさにここが事務所だった福神ビルの1階(笑)。
勤めていたと言っても、この会社での私の仕事はコンビニ内装の現場監督助手だったので、大抵は自宅と現場の直行直帰。現場が無い時や経費の精算の時などには出社してたけれど、事務所でやることなど余りなく、ここに居る時は遊んでいたようなものなのでした。内装業なので出入りする面子(主に現場監督)は私も含めて銀座らしからぬ面々で、どー見ても真っ当な事務所には見えませんでしたけれど(笑)。
丁度手前の道沿いにあるSHIPSのウィンドウのあたりが私のデスクでしたねぇ(笑)。何だかそう考えるととっても不思議。
こちらから見ると左側が卯波があった場所ですね。51年続いたお店をやはり2008年に閉店した当時の記事がこちら。でも、どうやら嬉しいことに今年になって直ぐ近くのビル地下に改めて店を構えて営業を再開されたよう。コチラが新しいブログ。
私の住む近隣もそうだけれど、この辺りも再開発で古き良きものが姿を消してしまったんですね。今でこそ、それほど敷居が高くなくなった銀座だけれど、あの頃はやっぱりまだ街の主役はある程度上の年齢層の大人で、大人になったら出直しておいで、みたいな雰囲気があった気がします。逆に言うとちゃんと大人の居場所だったと言うか。
それから東京を離れていたこともあって、だいぶ経ってから銀座のド真ん中にドトールが出来ているのを見て、「うひゃ~、銀座も客層が変わったのね」とショックを受けた私でした(笑)。まぁ、誰にとっても行き易い街なのはよろしいこと。でも、やんわりと上品に客を選ぶ店も残っていて欲しい気もしますね。
銀座わしたショップ
駅まで戻る途中、その気もなかったのにふら~っと立ち寄ってしまったのは沖縄物産公社「わしたショップ」。自治体アンテナショップでは断トツで売り上げているらしいので店内は大賑わい(笑)。
やっぱり沖縄って本土の人にとっては手軽な異国って感じで人気があるんでしょうね。いや、私もある部分では大好きなので、何度か旅した沖縄を懐かしんでこうして黒糖を買っちゃいました。どちらもやんわりとミントと塩の味がして美味です。
店内はBlue Sealアイスなどのイートインコーナーあり、肉などの生鮮品、果物や野菜、健康食品、お菓子、調味料、化粧品、雑貨などあらゆるものがあって、安くはないと思うけれど国際通りの土産物やを見ているような気分に(笑)。
そして、今回「おぉーっ、こんなところにあるとは!」と思ったのが、このバリでもお馴染みの果物Jambu Air。1袋に小さめのものが3-4個入って200円弱ぐらいだったでしょうかね。日本にあるとは思っていなかったので、思わず買おうかと思ってしまったけれど、お金を払って買う果物って感じでもないよなぁ・・・とも(笑)。
小さなシークワーサーがドッサリ入って数百円とか、誰かの家の庭で取れたに違いない(笑)グアヴァとか、揚げ物用バナナなどもありましたよ。あ、今思うとシークワーサーはあると何かと便利かもしれないですねぇ。
私が買ったほのかにスーッとするミント黒糖と、やんわりと塩気がある塩黒糖も美味しいです。ポッカの水出しさんぴん茶にも手が出そうになっちゃいましたけれど、ジャスミン茶ならインドネシアのが家にあるのを思い出して買わず。でもウコンのうっちん茶は体に良さそうで飲んでもいいかも。
あれ、ココに出ている紫ウコンって、もしかしてkencurかしらん。むふ~、あのちょっと薬っぽいようなでもバリらしい香りが甦って来ました(笑)。あぁ、それに沖縄にも久し振りに行きたくなってしまったし。
と言っても、それほど大量に品物を持ち込んでビッチリと店を作ってるという感じのお店はなかった感じがするので、この辺りに遊びに来た老若男女が楽しく足を止めて眺めてい行けるような軽め仕様なのかもしれないですね。大江戸骨董市のWEBで出店申し込みのところを見ると、「古物商許可証(行商をする条項入り)をお持ちで、骨董品の販売を目的とする方」となっているので皆さん古物商なんでしょうが、まぁお店を持っている持っていないとか、普段から商いとしているとかしていないとか別にしても、世の中には古物商の許可証を持ってる人が沢山いるんですね。
古布を柳行李(ヤナギゴウリ)に入れたまま店先に置いてあるのを見て、「柳行李って今でも売ってるんだろうか」と思って楽天で見てみたら、うひゃ~4万とか5万とかしていて驚き(笑)。捨てていなければ実家の押入れには確か2、3つ柳行李があったハズ。だって、私の小さい頃は今みたいにプラスティックの衣装ケースだの、当然MUJIとか無かったですもんねぇ。
交通会館マルシェ
ここへ来る前には、交通会館で毎週土日祝だったかに開催されてるマルシェに立ち寄って、オクラ・茄子・玉葱・じゃがいも・ピーマンなどの野菜を買い込んだのでした(笑)。本当は何か美味しい果物が安く出てればいいな~と思っていたのだけれど、梨や桃や巨峰が出ていたものの買うには至らず。3連休ってのもあったんでしょうかね、前に立ち寄った時よりもお客さんが多く賑わってました。
再開発で消えたもの
骨董市を見て帰ろうと思ったんですけれど、急に思い出して20数年ほど前に働いていた銀座1丁目にあった事務所の辺りまで行ってみることに。会社自体はもうかなり前に無くなってしまっているのは知っていたんですけれど、何となくその辺りが懐かしくなって。
そうそう、この並木通り沿いのお稲荷さん(幸稲荷)がある路地。
隣はうなぎやさんでいつも煙がモクモクと出てうなぎの香りが漂っていたんですけれどもね、この一画の再開発で移転を余儀なくされて跡地は更地になってます。
コレは2年前の記事。この中に出ている小料理屋「卯波」は、このお稲荷さんの裏手、まさに私が25-26歳の頃に働いていた事務所の脇にあったんです。事務所はこの路地の左手にあって、路地を挟んで右手に卯波。
当時、そこそこ知れた方が来るお店だとは知っていたものの、どういう方々がこのお店を贔屓にしていて、どういう歴史があるお店なのか全く知らず、でも小娘心に「高級とかそういうのと別の敷居の高さがあるけれど、一度入ってみたいよね~」なんて当時一緒に働いていた女の子と言っていたんです。で、何と恐れ多いことに、ある日私と彼女とで「もしかしたら入れてくれるかな~」とお店を覗くと、とても上品な女将さんが人っ子1人座っていないカウンターを背に「生憎満席なんですよ」と感じ良くニッコリ。
「だよね、こんな小娘はお断りよね」と退散した思い出が(笑)。恐らくあの時の女将さんが俳人・鈴木真砂女さんだったのでしょうね。
この路地を抜けて反対側から見たところ。奥に見える大きな木が幸稲荷の銀杏の木で、手前右側の道路に面した建物の1階が今はSHIPS銀座店になってますけれど、まさにここが事務所だった福神ビルの1階(笑)。
勤めていたと言っても、この会社での私の仕事はコンビニ内装の現場監督助手だったので、大抵は自宅と現場の直行直帰。現場が無い時や経費の精算の時などには出社してたけれど、事務所でやることなど余りなく、ここに居る時は遊んでいたようなものなのでした。内装業なので出入りする面子(主に現場監督)は私も含めて銀座らしからぬ面々で、どー見ても真っ当な事務所には見えませんでしたけれど(笑)。
丁度手前の道沿いにあるSHIPSのウィンドウのあたりが私のデスクでしたねぇ(笑)。何だかそう考えるととっても不思議。
こちらから見ると左側が卯波があった場所ですね。51年続いたお店をやはり2008年に閉店した当時の記事がこちら。でも、どうやら嬉しいことに今年になって直ぐ近くのビル地下に改めて店を構えて営業を再開されたよう。コチラが新しいブログ。
私の住む近隣もそうだけれど、この辺りも再開発で古き良きものが姿を消してしまったんですね。今でこそ、それほど敷居が高くなくなった銀座だけれど、あの頃はやっぱりまだ街の主役はある程度上の年齢層の大人で、大人になったら出直しておいで、みたいな雰囲気があった気がします。逆に言うとちゃんと大人の居場所だったと言うか。
それから東京を離れていたこともあって、だいぶ経ってから銀座のド真ん中にドトールが出来ているのを見て、「うひゃ~、銀座も客層が変わったのね」とショックを受けた私でした(笑)。まぁ、誰にとっても行き易い街なのはよろしいこと。でも、やんわりと上品に客を選ぶ店も残っていて欲しい気もしますね。
銀座わしたショップ
駅まで戻る途中、その気もなかったのにふら~っと立ち寄ってしまったのは沖縄物産公社「わしたショップ」。自治体アンテナショップでは断トツで売り上げているらしいので店内は大賑わい(笑)。
やっぱり沖縄って本土の人にとっては手軽な異国って感じで人気があるんでしょうね。いや、私もある部分では大好きなので、何度か旅した沖縄を懐かしんでこうして黒糖を買っちゃいました。どちらもやんわりとミントと塩の味がして美味です。
店内はBlue Sealアイスなどのイートインコーナーあり、肉などの生鮮品、果物や野菜、健康食品、お菓子、調味料、化粧品、雑貨などあらゆるものがあって、安くはないと思うけれど国際通りの土産物やを見ているような気分に(笑)。
そして、今回「おぉーっ、こんなところにあるとは!」と思ったのが、このバリでもお馴染みの果物Jambu Air。1袋に小さめのものが3-4個入って200円弱ぐらいだったでしょうかね。日本にあるとは思っていなかったので、思わず買おうかと思ってしまったけれど、お金を払って買う果物って感じでもないよなぁ・・・とも(笑)。
小さなシークワーサーがドッサリ入って数百円とか、誰かの家の庭で取れたに違いない(笑)グアヴァとか、揚げ物用バナナなどもありましたよ。あ、今思うとシークワーサーはあると何かと便利かもしれないですねぇ。
私が買ったほのかにスーッとするミント黒糖と、やんわりと塩気がある塩黒糖も美味しいです。ポッカの水出しさんぴん茶にも手が出そうになっちゃいましたけれど、ジャスミン茶ならインドネシアのが家にあるのを思い出して買わず。でもウコンのうっちん茶は体に良さそうで飲んでもいいかも。
あれ、ココに出ている紫ウコンって、もしかしてkencurかしらん。むふ~、あのちょっと薬っぽいようなでもバリらしい香りが甦って来ました(笑)。あぁ、それに沖縄にも久し振りに行きたくなってしまったし。
by sohla
| 2010-09-20 01:14
| 東京ココやソコ
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Comments(2)
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by
Sari
at 2010-09-20 08:06
x
うふふ、私は大手町のあとは京橋2丁目の古~いビルにいたんですよ。
高速はさんで隣でしたね^^
解体前の素敵な片倉ビルの社内販売にまぎれて下着を買ったりしてました。
どこもガラスとスティールのビルばかりになっちゃって・・・
ジャンプー、食べたいです^o^
高速はさんで隣でしたね^^
解体前の素敵な片倉ビルの社内販売にまぎれて下着を買ったりしてました。
どこもガラスとスティールのビルばかりになっちゃって・・・
ジャンプー、食べたいです^o^
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by
sohla at 2010-09-20 10:10
Sariさん、
あら、高速は目と鼻の先だったので近くでしたね~。
そうそう、ガラスとスティールのショップばかりですよね。賃料を稼げ
ていなさそうでも、とりあえず銀座に店を置いておくか!って感じなん
でしょうか。そういう点では永遠にバブリーな土地なんですかね。
ジャンブー、銀座で買えるってのも凄いですよね(笑)。
でも、実が小さくてやっぱりどっかの家の庭になっていたのをもいで
来たのを売り物にしちゃった?って感じでしたけど。
あら、高速は目と鼻の先だったので近くでしたね~。
そうそう、ガラスとスティールのショップばかりですよね。賃料を稼げ
ていなさそうでも、とりあえず銀座に店を置いておくか!って感じなん
でしょうか。そういう点では永遠にバブリーな土地なんですかね。
ジャンブー、銀座で買えるってのも凄いですよね(笑)。
でも、実が小さくてやっぱりどっかの家の庭になっていたのをもいで
来たのを売り物にしちゃった?って感じでしたけど。