2010年 08月 28日
神田 - 竹むら、近江屋、藪
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思いのほか江ノ島のことを続けて書いてしまって、もう先週の平日のことになるんですが、休みを取っていた姉と母と会社が終わってからの私とで、神田・須田町の懐かしい店めぐり。
懐かしいというのは、母はその昔まだOLだった頃、60年前とか?(笑)に勤めていたのがこの界隈。江戸の技・江戸の味講座でこちら方面へ来る機会が出来て、いつもは小川町・淡路町からタクシーで末広町まで行っていたんですけれど、母の勤めていたその会社もまだちゃんと同じところにあるし、随分と変わってしまったけれど馴染み深い界隈もお店も残っている。なので一度時間を作って行ってみたいなぁ~と言っていたんです。
私はこちらのエリアは余り来る機会もなく馴染みがないので良く知らないんですけれど、それでも神田で昔ながらの商いをしているお店がいくつかあるのは有名ですからね、一度この界隈を歩いてみたいと思ってました。
まずは鳥すきやきの「ぼたん」。創業明治37年だそうで、建物は戦災をまぬがれた昭和初期の建物で都選定歴史的建造物とのこと。
下足番のおじさんが玄関に座っているので、ド真正面からは写真を撮らなかったんですが、味のある佇まいですよね。残念ながら本日の夕ご飯はここではないのですけれど、いつか鳥すき焼きを食べに来たいもの。
こういう日に限って何故かバッグにデジカメが入っていなくて(泣)。と言うか、この日は講座の日だったので、母の調子次第では会社帰りに末広町へ行くだろうとは思っていたけれど、まさか姉が休みを取っていて神田散策をすることになってるとは知りませんでした(笑)。それも、ここまで来てるのにも関わらず、私も母も講座へ行く気は更々なく(笑)、こうなったら「神田散策で美味しいもの食べて帰ろー!」(暗黙のうちに)講座は欠席ね!ということに。何てやる気のない受講者親子なんでしょう(笑)。
そしてこちらは甘味処の「たけむら(竹邑)」。
こちらも昭和5年に立てられた建物で、同じく都選定歴史的建造物。窓がサッシじゃない家で親近感を感じるなぁ(笑)。トイレの扉も板戸で、何ていうんだろう?猿鍵?木のツマミをスライドさせて開けたり閉めたりする鍵となるもので懐かしーっ。
二階に見えるのは障子?簾があるけれども軒もそんなに深くないし、雨の時は雨戸を閉めるんでしょうか。でもいいですよね、木と紙と土で出来たような、何気ないけれどこれぞ日本家屋というような家。窓の上に欄間窓、またその上の天井近くに天窓(トップライトではなくて)があるくらいなので、天井も高い高い。
さて、私たちが食前のデザート(笑)として食べたのは、母が黒あんしるこ、姉が白玉なんちゃら、私はクリームみつまめ。黒あんしるこは今どきの甘さ控えめスイーツではなく、しっかりと甘く美味しいと言ってました。やっぱり甘味なんだから甘さ控えめなんて半端なことを望んじゃいけません(笑)。
そしてお持ち帰りは揚げまんじゅう。
食前のデザートなので次がご存知、藪そばでの食事。なんですが、ちょっと通り過ぎて今度は近江屋洋菓子店へ。前に行ったのは本郷店だったけれど、こちらは神田店。
いや~、本郷店も神田店も店の佇まいから入り口の雰囲気から中まで本当に同じ感じなんですよね。例のボルシチを含むフレッシュジュースなど色々な種類の飲み物が525円で、何と!カキ氷の機械まで置いてあってセルフかき氷がッ!マンゴーの果肉がゴロゴロ入った自家製シロップとあずきがそばにあったので、両方のっけて食べたらさぞかし美味しいかと。
母の時代にはさすがにこのドリンクセットのシステムはなかったので説明すると、「あら、いいわねぇ。そんなのがあるの~」と驚いてました。ファストフードはもういらないから近所に近江屋が欲しい(笑)。
ここでは姉が会社へのお土産と定番のロールケーキ、母が葡萄パンを1斤買ってました。大食漢ならここでもケーキ&ドリンクセットでも食べたいところだけれど、竹邑で甘いものを食べたのでさすがにね、残念。ここはまた次の機会にでもゆっくりと過ごしに来ましょう。
講座でまつやのご主人のお話を聞く機会があったので、まつやへ行こうね~!と言っていたんですが、生憎この日はまつやがお休みだとのことで藪そばへ。
こちらは明治13年(1880年)創業で、同じく都選定歴史的建造物。門を入ると右手奥の屋外にあずまやのような待合室があるんですね。この日は運良く待たずに入れたけれど、時期や時間帯によっては行列が出来るんでしょうね。
小さなお庭を通り過ぎてお店に入ると、運良くお庭が見える窓側の席へ。せいろ3枚と、つまみにかまぼこと新生姜のかき揚げを注文。
そばつゆはトロッとしていて濃く甘口なんですね。これならそばをドボッと漬けてしまったら濃すぎるので、箸でつかんだ蕎麦の先っぽ何本かにつゆがつくくらいで充分という気がします。母が「せいろは量が少ないから、皆2枚とか3枚とか食べてたわ」と言ってたけれど、私たちは食前デザートが既に腹に入っているので、ほんの少しで充分蕎麦を満喫です。
ここの佇まいもじんわりいいですよね。窓はもちろんサッシではなく、鍵はキュッキュッと回して締める真鍮の鍵(我が家と同じ、笑)。大切に住まえばこれだけ味が出るのは元の造りが良いからでしょうけれど、暖房効率とか手入れとか不便は色々とあるでしょうけれど、新しく便利なだけでは得られない雰囲気がちゃんと残っていて、こういう繊細で古い建物が生きているのを見ると何だか嬉しくなりますよねぇ。
ということで、神田須田町界隈を母娘3人で散歩、老舗をハシゴして来ました。
懐かしいというのは、母はその昔まだOLだった頃、60年前とか?(笑)に勤めていたのがこの界隈。江戸の技・江戸の味講座でこちら方面へ来る機会が出来て、いつもは小川町・淡路町からタクシーで末広町まで行っていたんですけれど、母の勤めていたその会社もまだちゃんと同じところにあるし、随分と変わってしまったけれど馴染み深い界隈もお店も残っている。なので一度時間を作って行ってみたいなぁ~と言っていたんです。
私はこちらのエリアは余り来る機会もなく馴染みがないので良く知らないんですけれど、それでも神田で昔ながらの商いをしているお店がいくつかあるのは有名ですからね、一度この界隈を歩いてみたいと思ってました。
まずは鳥すきやきの「ぼたん」。創業明治37年だそうで、建物は戦災をまぬがれた昭和初期の建物で都選定歴史的建造物とのこと。
下足番のおじさんが玄関に座っているので、ド真正面からは写真を撮らなかったんですが、味のある佇まいですよね。残念ながら本日の夕ご飯はここではないのですけれど、いつか鳥すき焼きを食べに来たいもの。
こういう日に限って何故かバッグにデジカメが入っていなくて(泣)。と言うか、この日は講座の日だったので、母の調子次第では会社帰りに末広町へ行くだろうとは思っていたけれど、まさか姉が休みを取っていて神田散策をすることになってるとは知りませんでした(笑)。それも、ここまで来てるのにも関わらず、私も母も講座へ行く気は更々なく(笑)、こうなったら「神田散策で美味しいもの食べて帰ろー!」(暗黙のうちに)講座は欠席ね!ということに。何てやる気のない受講者親子なんでしょう(笑)。
こちらも昭和5年に立てられた建物で、同じく都選定歴史的建造物。窓がサッシじゃない家で親近感を感じるなぁ(笑)。トイレの扉も板戸で、何ていうんだろう?猿鍵?木のツマミをスライドさせて開けたり閉めたりする鍵となるもので懐かしーっ。
二階に見えるのは障子?簾があるけれども軒もそんなに深くないし、雨の時は雨戸を閉めるんでしょうか。でもいいですよね、木と紙と土で出来たような、何気ないけれどこれぞ日本家屋というような家。窓の上に欄間窓、またその上の天井近くに天窓(トップライトではなくて)があるくらいなので、天井も高い高い。
さて、私たちが食前のデザート(笑)として食べたのは、母が黒あんしるこ、姉が白玉なんちゃら、私はクリームみつまめ。黒あんしるこは今どきの甘さ控えめスイーツではなく、しっかりと甘く美味しいと言ってました。やっぱり甘味なんだから甘さ控えめなんて半端なことを望んじゃいけません(笑)。
そしてお持ち帰りは揚げまんじゅう。
食前のデザートなので次がご存知、藪そばでの食事。なんですが、ちょっと通り過ぎて今度は近江屋洋菓子店へ。前に行ったのは本郷店だったけれど、こちらは神田店。
いや~、本郷店も神田店も店の佇まいから入り口の雰囲気から中まで本当に同じ感じなんですよね。例のボルシチを含むフレッシュジュースなど色々な種類の飲み物が525円で、何と!カキ氷の機械まで置いてあってセルフかき氷がッ!マンゴーの果肉がゴロゴロ入った自家製シロップとあずきがそばにあったので、両方のっけて食べたらさぞかし美味しいかと。
母の時代にはさすがにこのドリンクセットのシステムはなかったので説明すると、「あら、いいわねぇ。そんなのがあるの~」と驚いてました。ファストフードはもういらないから近所に近江屋が欲しい(笑)。
ここでは姉が会社へのお土産と定番のロールケーキ、母が葡萄パンを1斤買ってました。大食漢ならここでもケーキ&ドリンクセットでも食べたいところだけれど、竹邑で甘いものを食べたのでさすがにね、残念。ここはまた次の機会にでもゆっくりと過ごしに来ましょう。
講座でまつやのご主人のお話を聞く機会があったので、まつやへ行こうね~!と言っていたんですが、生憎この日はまつやがお休みだとのことで藪そばへ。
こちらは明治13年(1880年)創業で、同じく都選定歴史的建造物。門を入ると右手奥の屋外にあずまやのような待合室があるんですね。この日は運良く待たずに入れたけれど、時期や時間帯によっては行列が出来るんでしょうね。
小さなお庭を通り過ぎてお店に入ると、運良くお庭が見える窓側の席へ。せいろ3枚と、つまみにかまぼこと新生姜のかき揚げを注文。
そばつゆはトロッとしていて濃く甘口なんですね。これならそばをドボッと漬けてしまったら濃すぎるので、箸でつかんだ蕎麦の先っぽ何本かにつゆがつくくらいで充分という気がします。母が「せいろは量が少ないから、皆2枚とか3枚とか食べてたわ」と言ってたけれど、私たちは食前デザートが既に腹に入っているので、ほんの少しで充分蕎麦を満喫です。
ここの佇まいもじんわりいいですよね。窓はもちろんサッシではなく、鍵はキュッキュッと回して締める真鍮の鍵(我が家と同じ、笑)。大切に住まえばこれだけ味が出るのは元の造りが良いからでしょうけれど、暖房効率とか手入れとか不便は色々とあるでしょうけれど、新しく便利なだけでは得られない雰囲気がちゃんと残っていて、こういう繊細で古い建物が生きているのを見ると何だか嬉しくなりますよねぇ。
ということで、神田須田町界隈を母娘3人で散歩、老舗をハシゴして来ました。
by sohla
| 2010-08-28 19:30
| 東京ココやソコ
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