2010年 08月 15日
正福寺地蔵堂@東村山
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何だかんだ言って1週間前のことになってしまいましたが、こちら東京都唯一の国宝建造物がある東村山の正福寺。
えー、西武新宿駅から東村山駅まで35分ぐらいというところでしょうか。東村山と言えば東村山音頭(笑)くらいしか知らず、実際にこの土地に降り立ったのも初めて。
昭和40(1965)年に新宿副都心開発で閉鎖された淀橋浄水場の機能を移した先、代替地が東村山浄水場だったんですね。この前福生へ行った時も思ったんですけれど、駅周りは家から駅まで車で人を運んで来て、駅前で人を乗せたり降ろしたりしてまた車は去っていく通過地点と言う感じで、商店街やお店があるでもなし、無いわけでもなし、でも電車の利用以外に人が集まって溜まって賑わう感じでもなし。やっぱり車で動くのが普通そうなので、駅周りってそんなもんなのかな~なんて思いながら歩いてました。
それほど道幅は広くないし通る車の量も多くないけれど、一応幹線道路らしい道を駅からトコトコ歩いてお寺がある方へ。途中、お寺や北山公園へ行きそうな住宅街みたいな道を行くと、観光バスが数台停まっていたのですぐわかりました。昨今のお寺・仏像・仏教ブームですしね、年に数度の公開日なのでバスツアーがあるんですよね。
これが国宝の木造建築物の地蔵堂。室町時代・応永14年(1407年)の建立で、鎌倉の円覚寺舎利殿と様式、建築時期ともほぼ同じだそう。
小さいです(笑)。でもコンパクトだけれど全体のバランスが何とも美しくて、目に見えるものや見えないエキス(何の?笑)がギュッと詰まった小宇宙のよう。
関東近辺の国宝木造建築物は、鎌倉の円覚寺舎利殿と日光に5つ、それとこの地蔵堂だけだそうで、ここは余りにも無造作な国宝という感じがしないでもない(笑)けれど、親しみ易くて身近な感じがしますね。これがもし鎌倉あたりにあったら、逆にもっと「国宝でござる」と他とは一線を引かれて手の届かないものになってしまって、公開日とは言えこうやって簡単に内部に入って見たり、写真をパシャパシャ撮ったり出来なかったんじゃないでしょうか。なので、ちょっと外れにあって他に何があるわけでもない場所だけれど、こういう場所にあって万歳です。
内部は土間床、天井は垂木などが露出していて、梁や束などの構造自体がそれだけで美しく木造建築の木組みは芸術的~♪。と、神社仏閣へ行くと天井やら軒やら見ていつも思ってしまいます。
内陣の須弥壇に延命地蔵菩薩立像、そして両脇には(やけに場違いでちゃっちい棚に)10cmあまりの小地蔵尊が並んでます。この小さな地蔵菩薩の木像群は千体地蔵と呼ばれていて、一つ持ち帰って願いが成就するともう一体添えて奉納する習わしだそう。
この千体地蔵を納めた棚が木目調デコラ張り3段BOXのジャンボサイズみたいで本当にいただけなくて、素晴らしい木造建築も台無し・・・と私は正直思ったんですけれど、どうなんですか、あれは。その上転倒防止だか盗難防止だかわからないけれど、ロープを梁にまわして結び付けてあるし。以前の写真を見ると箱になんか入れずに梯子段にズラッと並んでいたのですけれど、とにかく現在はそんなドでかいBOXが左右にあるので、本来の内部空間が勿体無いことに。
棚の背面には覗き窓がついていて、小地蔵の奉納された年代やら名前やらが背中に書かれているのが見れるのかな~と思うんですけれど、特注するにしても・・・と、この箱の存在にショックを受けて背面の小窓から覗くのを忘れてしまった(笑)。
地蔵菩薩さまの下からちょっと失礼(ボケてるし)。
地蔵菩薩の足元の影には、何だか凄く古そうな木製の壷や小さな仏像も並んでます。でも建物は国宝でも中に置いてある仏像などは違います、念のため。
建築物自体の詳しいことは正福寺地蔵堂で検索すると、とても詳しく構造を説明したサイトがいくつもヒットするのでそちらを参考にどうぞ(と、人任せですが)。この地蔵堂の内部一般公開はあと9月24日と11月3日で、私が行った日も観光バスが停まっていたり、年配のお寺巡り同好会みたいなグループもいましたけれど、タイミング悪く大勢の人が押しかけなければ、規模も小さいし割と好きなようにササッと見学できます。
と言っても、遠くからわざわざ行くという感じでもないかもしれないですが。
えー、西武新宿駅から東村山駅まで35分ぐらいというところでしょうか。東村山と言えば東村山音頭(笑)くらいしか知らず、実際にこの土地に降り立ったのも初めて。
昭和40(1965)年に新宿副都心開発で閉鎖された淀橋浄水場の機能を移した先、代替地が東村山浄水場だったんですね。この前福生へ行った時も思ったんですけれど、駅周りは家から駅まで車で人を運んで来て、駅前で人を乗せたり降ろしたりしてまた車は去っていく通過地点と言う感じで、商店街やお店があるでもなし、無いわけでもなし、でも電車の利用以外に人が集まって溜まって賑わう感じでもなし。やっぱり車で動くのが普通そうなので、駅周りってそんなもんなのかな~なんて思いながら歩いてました。
それほど道幅は広くないし通る車の量も多くないけれど、一応幹線道路らしい道を駅からトコトコ歩いてお寺がある方へ。途中、お寺や北山公園へ行きそうな住宅街みたいな道を行くと、観光バスが数台停まっていたのですぐわかりました。昨今のお寺・仏像・仏教ブームですしね、年に数度の公開日なのでバスツアーがあるんですよね。
関東近辺の国宝木造建築物は、鎌倉の円覚寺舎利殿と日光に5つ、それとこの地蔵堂だけだそうで、ここは余りにも無造作な国宝という感じがしないでもない(笑)けれど、親しみ易くて身近な感じがしますね。これがもし鎌倉あたりにあったら、逆にもっと「国宝でござる」と他とは一線を引かれて手の届かないものになってしまって、公開日とは言えこうやって簡単に内部に入って見たり、写真をパシャパシャ撮ったり出来なかったんじゃないでしょうか。なので、ちょっと外れにあって他に何があるわけでもない場所だけれど、こういう場所にあって万歳です。
内部は土間床、天井は垂木などが露出していて、梁や束などの構造自体がそれだけで美しく木造建築の木組みは芸術的~♪。と、神社仏閣へ行くと天井やら軒やら見ていつも思ってしまいます。
内陣の須弥壇に延命地蔵菩薩立像、そして両脇には(やけに場違いでちゃっちい棚に)10cmあまりの小地蔵尊が並んでます。この小さな地蔵菩薩の木像群は千体地蔵と呼ばれていて、一つ持ち帰って願いが成就するともう一体添えて奉納する習わしだそう。
この千体地蔵を納めた棚が木目調デコラ張り3段BOXのジャンボサイズみたいで本当にいただけなくて、素晴らしい木造建築も台無し・・・と私は正直思ったんですけれど、どうなんですか、あれは。その上転倒防止だか盗難防止だかわからないけれど、ロープを梁にまわして結び付けてあるし。以前の写真を見ると箱になんか入れずに梯子段にズラッと並んでいたのですけれど、とにかく現在はそんなドでかいBOXが左右にあるので、本来の内部空間が勿体無いことに。
地蔵菩薩の足元の影には、何だか凄く古そうな木製の壷や小さな仏像も並んでます。でも建物は国宝でも中に置いてある仏像などは違います、念のため。
建築物自体の詳しいことは正福寺地蔵堂で検索すると、とても詳しく構造を説明したサイトがいくつもヒットするのでそちらを参考にどうぞ(と、人任せですが)。この地蔵堂の内部一般公開はあと9月24日と11月3日で、私が行った日も観光バスが停まっていたり、年配のお寺巡り同好会みたいなグループもいましたけれど、タイミング悪く大勢の人が押しかけなければ、規模も小さいし割と好きなようにササッと見学できます。
と言っても、遠くからわざわざ行くという感じでもないかもしれないですが。
by sohla
| 2010-08-15 22:01
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