2010年 01月 15日
北大路魯山人展@日本橋高島屋
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アンコールワット展を見終えたら丁度お昼時。というか、この辺りは食べ物やさんも多そうだけれど、勤め人も多いので「あ~、ランチタイムに重なっちゃったな~」という感じ。
実は、前々から行ってみたいと思っていた「福徳茶屋」が三越のすぐ近くにあるので、そこでランチをしよう!と思って行ったのだけれど、やっぱり一杯ですねぇ。どうするか?と雨の中をランチメニューとしばしにらめっこしていたんですが、鶏唐揚げとか味噌カツとか、割とコッテリ系が多くてまたの機会にね、ということに。因みに、ランチにやっているかどうかはわからないけれど、ここのお品書きには、私の大好きな'五島うどん'があるんですよね~。
ここは、日本橋の文化と伝統を発信する大人のサロン「室町福徳塾」で、日本の文化・伝統などに関係した色々な講座を開催している「室町福徳塾」と、この昼は食事処夜は居酒屋の「福徳茶屋」が常設。塾の会場でもあり御茶屋でもあるという感じでしょうかね。施設内には福富神社という稲荷神社もあるそう。
日本橋は来るようで余り来ない、かと言って時々は来たりもするんですけれど(どっちじゃ、そりゃ笑)。じゃぁお昼ご飯は止めにして日本橋高島屋へ。福徳茶屋はまたの機会に夜にでも行ってみましょうかね。
この日はお昼過ぎに東京でも初雪が降ったんですよね。雪が舞った記憶はないんですけれど、冷たい雨の中をテクテクと日本橋方面へ。あぁ、先日派遣会社からあったお仕事の話は、勤務地がまさに日本橋のココですねぇ、会社名が見えます(笑)。古くからあるので何となくレトロっぽく、川と高速の脇で暗い感じですけど、その昔のお江戸の頃は商いの町のど真ん中だったのでしょうね。
コレドを通り過ぎる辺りで、ランチ帰りなのか、歩道は混んでもいないのに、後ろからぶつかる様にして追い抜いて私の前を左に入っていった男2人!そうそう、アナタ。デカイ図体をした白人のアナタ!体が大き過ぎて車幅ならぬ体幅感覚が無いのか?それとも末端まで神経が行ってないのか?「スミマセン」の一言も言えないとは失礼だゾ。江戸しぐさでも勉強しなされ。
今回の魯山人展は、「日本・ポルトガル 修好150周年記念没後50年 北大路魯山人展」ということで、
パナマ船籍のアンドレ・ディロン号の船室を飾るために制作された生涯随一の大作、魯山人70歳の時の壁画「桜」(幅約4m)と「富士」(幅約2m)が特別展示されています。完成後に日本橋髙島屋に展示され、その後船は航海に出て日本に戻ることがなかったもの。約57年ぶりにポルトガルより里帰りする壁画を含め、他にも料亭「星岡茶寮」で使用された食器なども展示されてます。
魯山人の器や画は、写真や図録、ミュージアムグッズの手ぬぐいとか、なんちゃってレプリカみたいなものは見たことがある様な気がするけれど、これだけ大量に色々と展示されたのを見たのは初めてかも。え~、美食家が高じて、モノを作る才能もあったので自分の料亭で使う、料理を演出する器も作り始めた。陶芸をはじめ書・絵画・篆刻など、美術工芸のあらゆる分野で個性溢れ自由闊達な作品を生み出した・・・ってことでいいんだろうか。ちょっと順序が違って手短過ぎますが(笑)。
正直、書や器の良し悪しは余り良くわからなくて、魯山人くらい1つ1つにインパクトがあって、絵柄がわかり易いものが多いと、「あぁ、魯山人っぽいな~」なんて漠然と思ったりはします。昭和30年に重要無形文化財保持者(人間国宝)の指定を辞退したことがあるとのことで、ん~芸術上価値の高いものとか人間国宝となると・・・と思うのも正直なところでもあるのですが。
器の現物と、器に料理を盛り付けた写真も一緒に展示されているものもあるんですが、器は料理の着物、器は料理を盛ってこそ映えるというのなら、料理を盛り付けていない、器だけを「素晴らしい!」ともてはやすのは、魯山人的には「フンッ」ってなものではないのかなぁ、こうやって食の場から切り離されて自分の器が展示鑑賞される気分は、魯山人としてはどんなもんだろうなぁ、などと思ったり。
料亭や高級な日本料理と縁が無いし、魯山人の作品(?と言っていいのか)は嫌いではないけれど、贅を尽くして作られた絵の様に美しい日本料理、そこに魯山人の器というのが、どうもイメージ出来なくて、個人的には器の大きさと絵柄の大きさのバランスや絵柄のペッタリ感とか(笑)、器の微妙なフォルムとか、何となく居心地の良くないものもあるのですが、何にせよ物資も不足しているその時代に、その志というか心意気というかプロデュース力というか、凄いエネルギーと探究心だなぁと思って見てました。今みたいに何でも手に入って、物や美味しい食材が溢れてる時代ではないのですもんね。
豚バラ肉の煮物とか、ブリ大根とかキンピラとか(笑)、そんなものも似合うなぁ・・・なんて思った私は焼き物音痴の食音痴の庶民だな~とも(笑)。多分、なんちゃって魯山人風焼きものが巷に沢山あるからでしょうかね。実際、「あれ?この器の元は魯山人だったのか?」って思うほど、そんな雰囲気の器を実家では沢山使っているような。
今回の目玉の、アンドレ・ディロン号の船室を飾るための壁画「桜」と「富士」は一番最後の展示。確かに大作、花びらデカい骨太の桜、富士山とデカい朝日(笑)。富士は食堂、桜は喫煙室でしたっけ。異国の人たちが、洋上でこれを眺めながら葉巻を吸っている光景はどんなだったでしょうかね。また、魯山人はどんなことを思ってあの壁画を制作したのかな。
実は、前々から行ってみたいと思っていた「福徳茶屋」が三越のすぐ近くにあるので、そこでランチをしよう!と思って行ったのだけれど、やっぱり一杯ですねぇ。どうするか?と雨の中をランチメニューとしばしにらめっこしていたんですが、鶏唐揚げとか味噌カツとか、割とコッテリ系が多くてまたの機会にね、ということに。因みに、ランチにやっているかどうかはわからないけれど、ここのお品書きには、私の大好きな'五島うどん'があるんですよね~。
ここは、日本橋の文化と伝統を発信する大人のサロン「室町福徳塾」で、日本の文化・伝統などに関係した色々な講座を開催している「室町福徳塾」と、この昼は食事処夜は居酒屋の「福徳茶屋」が常設。塾の会場でもあり御茶屋でもあるという感じでしょうかね。施設内には福富神社という稲荷神社もあるそう。
日本橋は来るようで余り来ない、かと言って時々は来たりもするんですけれど(どっちじゃ、そりゃ笑)。じゃぁお昼ご飯は止めにして日本橋高島屋へ。福徳茶屋はまたの機会に夜にでも行ってみましょうかね。
この日はお昼過ぎに東京でも初雪が降ったんですよね。雪が舞った記憶はないんですけれど、冷たい雨の中をテクテクと日本橋方面へ。あぁ、先日派遣会社からあったお仕事の話は、勤務地がまさに日本橋のココですねぇ、会社名が見えます(笑)。古くからあるので何となくレトロっぽく、川と高速の脇で暗い感じですけど、その昔のお江戸の頃は商いの町のど真ん中だったのでしょうね。
コレドを通り過ぎる辺りで、ランチ帰りなのか、歩道は混んでもいないのに、後ろからぶつかる様にして追い抜いて私の前を左に入っていった男2人!そうそう、アナタ。デカイ図体をした白人のアナタ!体が大き過ぎて車幅ならぬ体幅感覚が無いのか?それとも末端まで神経が行ってないのか?「スミマセン」の一言も言えないとは失礼だゾ。江戸しぐさでも勉強しなされ。
今回の魯山人展は、「日本・ポルトガル 修好150周年記念没後50年 北大路魯山人展」ということで、
パナマ船籍のアンドレ・ディロン号の船室を飾るために制作された生涯随一の大作、魯山人70歳の時の壁画「桜」(幅約4m)と「富士」(幅約2m)が特別展示されています。完成後に日本橋髙島屋に展示され、その後船は航海に出て日本に戻ることがなかったもの。約57年ぶりにポルトガルより里帰りする壁画を含め、他にも料亭「星岡茶寮」で使用された食器なども展示されてます。
魯山人の器や画は、写真や図録、ミュージアムグッズの手ぬぐいとか、なんちゃってレプリカみたいなものは見たことがある様な気がするけれど、これだけ大量に色々と展示されたのを見たのは初めてかも。え~、美食家が高じて、モノを作る才能もあったので自分の料亭で使う、料理を演出する器も作り始めた。陶芸をはじめ書・絵画・篆刻など、美術工芸のあらゆる分野で個性溢れ自由闊達な作品を生み出した・・・ってことでいいんだろうか。ちょっと順序が違って手短過ぎますが(笑)。
正直、書や器の良し悪しは余り良くわからなくて、魯山人くらい1つ1つにインパクトがあって、絵柄がわかり易いものが多いと、「あぁ、魯山人っぽいな~」なんて漠然と思ったりはします。昭和30年に重要無形文化財保持者(人間国宝)の指定を辞退したことがあるとのことで、ん~芸術上価値の高いものとか人間国宝となると・・・と思うのも正直なところでもあるのですが。
器の現物と、器に料理を盛り付けた写真も一緒に展示されているものもあるんですが、器は料理の着物、器は料理を盛ってこそ映えるというのなら、料理を盛り付けていない、器だけを「素晴らしい!」ともてはやすのは、魯山人的には「フンッ」ってなものではないのかなぁ、こうやって食の場から切り離されて自分の器が展示鑑賞される気分は、魯山人としてはどんなもんだろうなぁ、などと思ったり。
料亭や高級な日本料理と縁が無いし、魯山人の作品(?と言っていいのか)は嫌いではないけれど、贅を尽くして作られた絵の様に美しい日本料理、そこに魯山人の器というのが、どうもイメージ出来なくて、個人的には器の大きさと絵柄の大きさのバランスや絵柄のペッタリ感とか(笑)、器の微妙なフォルムとか、何となく居心地の良くないものもあるのですが、何にせよ物資も不足しているその時代に、その志というか心意気というかプロデュース力というか、凄いエネルギーと探究心だなぁと思って見てました。今みたいに何でも手に入って、物や美味しい食材が溢れてる時代ではないのですもんね。
豚バラ肉の煮物とか、ブリ大根とかキンピラとか(笑)、そんなものも似合うなぁ・・・なんて思った私は焼き物音痴の食音痴の庶民だな~とも(笑)。多分、なんちゃって魯山人風焼きものが巷に沢山あるからでしょうかね。実際、「あれ?この器の元は魯山人だったのか?」って思うほど、そんな雰囲気の器を実家では沢山使っているような。
今回の目玉の、アンドレ・ディロン号の船室を飾るための壁画「桜」と「富士」は一番最後の展示。確かに大作、花びらデカい骨太の桜、富士山とデカい朝日(笑)。富士は食堂、桜は喫煙室でしたっけ。異国の人たちが、洋上でこれを眺めながら葉巻を吸っている光景はどんなだったでしょうかね。また、魯山人はどんなことを思ってあの壁画を制作したのかな。
by sohla
| 2010-01-15 11:00
| みる・きく・かんがえる
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Comments(4)
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bumidayat at 2010-01-18 09:54
私も昨日行ってきました。
三井記念美術館で「エドソンコレクション 柴田是真の漆×絵」を見たついでだったんですが。良かったですよ~♪
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_01.html
遊びがあちこちにあり、もの作りに対する愛情が溢れた作品ばかりでした。
和紙なのに金属製に見える漆皿や素材は竹なのに木製に見える漆棗などあっと驚く遊び。
絵画は斬新で素敵な構図。楽しんで作品を作っていたのが伝わってきます。
それにしても、越後屋呉服店からの三井の発展はすごいですね^^
北大路魯山人展、う~ん・・・ でした。
壁画が見たくて行きましたが、構図もちょっとだし銭湯の壁のような(素人がすみません)
元々、歪んだ織部の皿などは、盛られた刺身がおいしくなさそうで好きではないんです^^;
でも色絵の鉢や茶碗、漆のお椀などの作品もあるんですね。
これでもかという気張りのようなものを感じます。
今、もてはやされていますよね。セレブとやらが良いものを手にして最後には魯山人に行き着くんでしょうか。
私、凡人のままでいいわ・・・
三越の地下で、彩香の宝石の薔薇ゼリーと、維新號で肉まんを買いました。
三井記念美術館で「エドソンコレクション 柴田是真の漆×絵」を見たついでだったんですが。良かったですよ~♪
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_01.html
遊びがあちこちにあり、もの作りに対する愛情が溢れた作品ばかりでした。
和紙なのに金属製に見える漆皿や素材は竹なのに木製に見える漆棗などあっと驚く遊び。
絵画は斬新で素敵な構図。楽しんで作品を作っていたのが伝わってきます。
それにしても、越後屋呉服店からの三井の発展はすごいですね^^
北大路魯山人展、う~ん・・・ でした。
壁画が見たくて行きましたが、構図もちょっとだし銭湯の壁のような(素人がすみません)
元々、歪んだ織部の皿などは、盛られた刺身がおいしくなさそうで好きではないんです^^;
でも色絵の鉢や茶碗、漆のお椀などの作品もあるんですね。
これでもかという気張りのようなものを感じます。
今、もてはやされていますよね。セレブとやらが良いものを手にして最後には魯山人に行き着くんでしょうか。
私、凡人のままでいいわ・・・
三越の地下で、彩香の宝石の薔薇ゼリーと、維新號で肉まんを買いました。
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bumidayat at 2010-01-18 09:55
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sohla at 2010-01-19 14:34
>Sariさん、
そうそう、私も三井の文化的なものへのアピールとか街づくりとか凄いな~って思います。あ、野村もそうですけれど、1つのブランドですよね。
北大路魯山人展、う~ん・・・ でしたか(笑)。私、ブログではちょっと気を使って(笑)抑えて書いたんですが、実際は違いまして・・・ははは。姉に、「私は、良くわからん!」と言ったら、姉もどうしてそこまでの人気があるのか私もわからないと思ってたとのこと(笑)。
私の一家も生粋の凡人で安心。あはは。
銭湯の壁・・・(笑)。私、実際にアンドレ・ディロン号に飾られている写真を見た時、「思い切って銭湯の絵なんていうのも良かったかも」って思ったんです、実は。何かそういうものを感じさせるものがあるんでしょうね。魯山人さんには申し訳ないけれど。
お料理が盛り付けられた写真・・・ここだけの話しですが、庶民的なメと食にこだわりがない私が言っても何ですが、美味しそうには見えなかった・・・。うん、セレブになる資格なし、なる予定もなし、当ッたり前。
そうそう、私も三井の文化的なものへのアピールとか街づくりとか凄いな~って思います。あ、野村もそうですけれど、1つのブランドですよね。
北大路魯山人展、う~ん・・・ でしたか(笑)。私、ブログではちょっと気を使って(笑)抑えて書いたんですが、実際は違いまして・・・ははは。姉に、「私は、良くわからん!」と言ったら、姉もどうしてそこまでの人気があるのか私もわからないと思ってたとのこと(笑)。
私の一家も生粋の凡人で安心。あはは。
銭湯の壁・・・(笑)。私、実際にアンドレ・ディロン号に飾られている写真を見た時、「思い切って銭湯の絵なんていうのも良かったかも」って思ったんです、実は。何かそういうものを感じさせるものがあるんでしょうね。魯山人さんには申し訳ないけれど。
お料理が盛り付けられた写真・・・ここだけの話しですが、庶民的なメと食にこだわりがない私が言っても何ですが、美味しそうには見えなかった・・・。うん、セレブになる資格なし、なる予定もなし、当ッたり前。
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sohla at 2010-01-19 14:35
えーっ!
スパムコメントとやらに指定されて?私のブログでコメントを入れようとすると、そういうメッセージが出るのですか?どうしたんだろう?時々スパムコメントがあるので、拒否をして削除することがあるんですけれど、間違えてSariさんのコメントを処理してしまったのか?と思ったんですけれど、そうでもないみたいなんですよ。どうしてですかねぇ・・・。
お手数をお掛けしますぅ。
スパムコメントとやらに指定されて?私のブログでコメントを入れようとすると、そういうメッセージが出るのですか?どうしたんだろう?時々スパムコメントがあるので、拒否をして削除することがあるんですけれど、間違えてSariさんのコメントを処理してしまったのか?と思ったんですけれど、そうでもないみたいなんですよ。どうしてですかねぇ・・・。
お手数をお掛けしますぅ。