2010年 01月 13日
アンコールワット展@日本橋三越
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昨日は、雨模様で寒かったのですけれど、この前コメントを頂いたSariさんに教えて頂いた、日本橋三越で行われている「アンコールワット展」に行って来ました。アンコールワット・・・私はまだ訪れたことがなく、知識も殆どないのだけれど、アンコールワットという言葉を聞いただけで、気の遠くなるような時間の流れ、王朝の興亡、当時の人たちの祈りの形、密林、湿度・・・あぁもぅ夢見心地になってしまいますねぇ。
アンコール遺跡群には年に200万人を超す外国人観光客が訪れるそうで、見に来ている割と年齢が高めの女性たちのお喋りを小耳に挟んだとこによると、やっぱり皆さん訪れた/訪れる方も多いよう。
来週の18日(月)までなので、土日祝を避けて平日の真昼間なら割と空いていてじっくり見れるかな~と思って行ったんですけれど、結構混んでましたよ。
Sariさんがご親切に「招待券を差し上げましょうか?」と言って下さったんですが、わざわざ送って頂くのも申し訳ないので、「いえいえ自腹で言って参ります(笑)」と、まずはチケットカウンターへ。そうしたら、「三越か伊勢丹カードはお持ちですか?」と言われ、「ん?伊勢丹?」と思ったんですが、そっか、三越と伊勢丹は統合したんでしたね。な~んだチケットを買うのにカードの提示が必要なのか・・・と、殆ど使っていない伊勢丹カードをゴソゴソと探し出して見せると、「カードをお持ちでしたらそれで入場出来ますので」と言われ、ヤッターッ。伊勢丹と三越の統合万歳!Sariさん、そんな訳でした~(笑)。
会場のはじめにイオンの岡田会長の挨拶書きがあったり、上智大学がバンテアイ・クデイ遺跡で発掘し、シハヌーク・イオン博物館所蔵の彫像も日本初公開とのこと。はて、イオン?
2001年に上智大学が保存修復を担当するバンテアイ・クデイ遺跡で、現地カンボジア研修生に考古発掘の研修作業を実施している最中に偶然発掘した274体の仏像は、元々は一般には公開されていなかったらしく、それを知ったイオン1%クラブ委員長でイオン会長が寄付を申し出て「シハヌーク・イオン博物館」の建設となったとのこと。ちなみに、日本名称は「シハヌーク・イオン博物館」だけれども、英語名は「Preah Norodom Sihanouk-Angkor Museum」と、イオンの社名はなし。
日本名にもイオンを入れないでもいいのに・・・という私の感想は置いておいて(笑)、
博物館は上智大学とイオンがカンボジア王国に寄贈、開館後は現地団体が管理・運営しているそうで、自国の文化に触れ誇りに思うようにと現地人の入場は無料。会場内で放映されていたビデオの中で石澤良昭上智大学学長(この方は学長だったのか!)が、「カンボジア人が自分達の手で、自分達の遺跡を発掘したこと、カンボジア人による、カンボジア人のための、カンボジアの遺跡保存修復に意義がある」と言うのを聞いて、それがどれだけカンボジア人の誇りと自信につながるだろうことかと思うと、何だかジ~ンと来ちゃいました。
さて、展示の中で思わず見惚れてしまったのは、Sariさんも素晴らしいとおっしゃっていた、プノンペン国立博物館所蔵のジャヤバルマン七世の尊顔(頭部)。
→左側のポストカードがそれ(思わずホストカードを買ってしまった、笑)。
いや~、ウットリ。
閉じた眼、しっかりとした口元には微笑。周りでオバさんたちがあーだのこーだのお喋りする声がス~ッと遠のいて、この彫像と自分だけが静かにそこで対面している様な感覚になる、とても惹かれる彫像でした。思わず抱え込んでハグハグ頬摺りしたくなるくらい(笑)。私、展覧会でポストカードを買ったのって初めてです(笑)。レプリカなんて無いだろうし、家で眺めてられたらいいなぁと思いまして。あと、多分やっぱり強烈に惹かれるだろう知人に、このポストカードを送ってみたいと思ったもので。
私、だいぶ前に友達とお酒を飲んでいて、ある時急に周囲のざわめきと風景がワワワ~ンと遠のいて、「あらららら?これはどういうことだ?」ってなったことがあるんですけれど、まぁこの時は多分体調が悪くて変な酔い方をしてしまったのだと思うんですが、周りの声が遠のく感じは、感覚的にはそんな感じ。
って、酔いとか貧血とかノボセみたいなのが例えじゃ変ですが(笑)。
会場に展示作品をリンクさせたカンボジアや日本などの文化史年表があって、何世紀とか何々様式とか書いてあってもピンと来ない私は、時々その年表のところまで戻って見ては、彫像をまた見に戻ってという感じだったんですが、ミュージアムショップの隅の方に、世界文化史年表みたいなものが売られていたんですよね。バイヨン様式の頃(前出のジャヤバルマン七世の尊顔もこの様式だった)は、インドネシアはどの時代だ?とか日本は?とか、このころはあそこはヒンドゥか?仏教か?とか、凄く細かい字で書いてあって、眼が悪いのもあって暫く突っ立って見ていたんですけれど、あれ、買えば良かった・・・。
う~ん、タイとミャンマーも含めて、カンボジア、ラオス、ベトナムのインドシナって惹かれますね。あんな微笑がいたるところにあったら、その度に立ちすくんでウットリしてしまうかな、きっと。長いことバリ-インドネシアばっかり行ってしまったけれど、いつか行けるかなぁ。
さてっと、Iカードで素敵な展覧会を見れてしまって気を良くした私(笑)。外は寒くて雨だけど、足取りも軽く1つお隣の日本橋高島屋まで行ってしまおうかな~という気に。高島屋では、やっぱり1/18(月)まで「北大路魯山人展」をやっているのです。
アンコール遺跡群には年に200万人を超す外国人観光客が訪れるそうで、見に来ている割と年齢が高めの女性たちのお喋りを小耳に挟んだとこによると、やっぱり皆さん訪れた/訪れる方も多いよう。
来週の18日(月)までなので、土日祝を避けて平日の真昼間なら割と空いていてじっくり見れるかな~と思って行ったんですけれど、結構混んでましたよ。
Sariさんがご親切に「招待券を差し上げましょうか?」と言って下さったんですが、わざわざ送って頂くのも申し訳ないので、「いえいえ自腹で言って参ります(笑)」と、まずはチケットカウンターへ。そうしたら、「三越か伊勢丹カードはお持ちですか?」と言われ、「ん?伊勢丹?」と思ったんですが、そっか、三越と伊勢丹は統合したんでしたね。な~んだチケットを買うのにカードの提示が必要なのか・・・と、殆ど使っていない伊勢丹カードをゴソゴソと探し出して見せると、「カードをお持ちでしたらそれで入場出来ますので」と言われ、ヤッターッ。伊勢丹と三越の統合万歳!Sariさん、そんな訳でした~(笑)。
会場のはじめにイオンの岡田会長の挨拶書きがあったり、上智大学がバンテアイ・クデイ遺跡で発掘し、シハヌーク・イオン博物館所蔵の彫像も日本初公開とのこと。はて、イオン?
2001年に上智大学が保存修復を担当するバンテアイ・クデイ遺跡で、現地カンボジア研修生に考古発掘の研修作業を実施している最中に偶然発掘した274体の仏像は、元々は一般には公開されていなかったらしく、それを知ったイオン1%クラブ委員長でイオン会長が寄付を申し出て「シハヌーク・イオン博物館」の建設となったとのこと。ちなみに、日本名称は「シハヌーク・イオン博物館」だけれども、英語名は「Preah Norodom Sihanouk-Angkor Museum」と、イオンの社名はなし。
日本名にもイオンを入れないでもいいのに・・・という私の感想は置いておいて(笑)、
博物館は上智大学とイオンがカンボジア王国に寄贈、開館後は現地団体が管理・運営しているそうで、自国の文化に触れ誇りに思うようにと現地人の入場は無料。会場内で放映されていたビデオの中で石澤良昭上智大学学長(この方は学長だったのか!)が、「カンボジア人が自分達の手で、自分達の遺跡を発掘したこと、カンボジア人による、カンボジア人のための、カンボジアの遺跡保存修復に意義がある」と言うのを聞いて、それがどれだけカンボジア人の誇りと自信につながるだろうことかと思うと、何だかジ~ンと来ちゃいました。
さて、展示の中で思わず見惚れてしまったのは、Sariさんも素晴らしいとおっしゃっていた、プノンペン国立博物館所蔵のジャヤバルマン七世の尊顔(頭部)。
→左側のポストカードがそれ(思わずホストカードを買ってしまった、笑)。
いや~、ウットリ。
閉じた眼、しっかりとした口元には微笑。周りでオバさんたちがあーだのこーだのお喋りする声がス~ッと遠のいて、この彫像と自分だけが静かにそこで対面している様な感覚になる、とても惹かれる彫像でした。思わず抱え込んでハグハグ頬摺りしたくなるくらい(笑)。私、展覧会でポストカードを買ったのって初めてです(笑)。レプリカなんて無いだろうし、家で眺めてられたらいいなぁと思いまして。あと、多分やっぱり強烈に惹かれるだろう知人に、このポストカードを送ってみたいと思ったもので。
私、だいぶ前に友達とお酒を飲んでいて、ある時急に周囲のざわめきと風景がワワワ~ンと遠のいて、「あらららら?これはどういうことだ?」ってなったことがあるんですけれど、まぁこの時は多分体調が悪くて変な酔い方をしてしまったのだと思うんですが、周りの声が遠のく感じは、感覚的にはそんな感じ。
って、酔いとか貧血とかノボセみたいなのが例えじゃ変ですが(笑)。
会場に展示作品をリンクさせたカンボジアや日本などの文化史年表があって、何世紀とか何々様式とか書いてあってもピンと来ない私は、時々その年表のところまで戻って見ては、彫像をまた見に戻ってという感じだったんですが、ミュージアムショップの隅の方に、世界文化史年表みたいなものが売られていたんですよね。バイヨン様式の頃(前出のジャヤバルマン七世の尊顔もこの様式だった)は、インドネシアはどの時代だ?とか日本は?とか、このころはあそこはヒンドゥか?仏教か?とか、凄く細かい字で書いてあって、眼が悪いのもあって暫く突っ立って見ていたんですけれど、あれ、買えば良かった・・・。
う~ん、タイとミャンマーも含めて、カンボジア、ラオス、ベトナムのインドシナって惹かれますね。あんな微笑がいたるところにあったら、その度に立ちすくんでウットリしてしまうかな、きっと。長いことバリ-インドネシアばっかり行ってしまったけれど、いつか行けるかなぁ。
さてっと、Iカードで素敵な展覧会を見れてしまって気を良くした私(笑)。外は寒くて雨だけど、足取りも軽く1つお隣の日本橋高島屋まで行ってしまおうかな~という気に。高島屋では、やっぱり1/18(月)まで「北大路魯山人展」をやっているのです。
by sohla
| 2010-01-13 22:48
| みる・きく・かんがえる
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Comments(2)
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bumidayat at 2010-01-15 08:26
Sariです、こんにちは
伊勢丹との統合、そうでしたっけね、すっかり忘れていました。私はどちらのカードも持ってなくて(笑
石澤先生の発掘した廃仏を紹介する番組を5時間くらい延々とNHK・BSで放送したことがあって、
私も延々(笑)見てしまったことがあります(^^;)
これのhttp://angkorvat.jp/doc/Discover.pdf
先生のワット仏と現地の研究者を育てる情熱と愛情が感じられる番組でした。
普通ならカットしてしまうようなシーンも写っていて、一緒に歩いているような気がしました。
先生には長生きして欲しいです。
(この頁には、ジャヤバルマン2世の9人の后がジャワ人であった、のような記述がありました。なんか嬉しい・笑)
腕や頭部を切られたりした廃仏ですが、やはり作業をさせられた人々は、
本意ではなかったのでしょう、大切に埋められた跡があったそうで、時の権力者の意向に添わなくては生きていかれない庶民の悲しさが分かります。
伊勢丹との統合、そうでしたっけね、すっかり忘れていました。私はどちらのカードも持ってなくて(笑
石澤先生の発掘した廃仏を紹介する番組を5時間くらい延々とNHK・BSで放送したことがあって、
私も延々(笑)見てしまったことがあります(^^;)
これのhttp://angkorvat.jp/doc/Discover.pdf
先生のワット仏と現地の研究者を育てる情熱と愛情が感じられる番組でした。
普通ならカットしてしまうようなシーンも写っていて、一緒に歩いているような気がしました。
先生には長生きして欲しいです。
(この頁には、ジャヤバルマン2世の9人の后がジャワ人であった、のような記述がありました。なんか嬉しい・笑)
腕や頭部を切られたりした廃仏ですが、やはり作業をさせられた人々は、
本意ではなかったのでしょう、大切に埋められた跡があったそうで、時の権力者の意向に添わなくては生きていかれない庶民の悲しさが分かります。
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sohla at 2010-01-15 11:41
>Sariさん、
廃仏という言葉が悲しいですよね。インドネシアもそうでしょうけれど、権力が変われば宗教も変わる、前の宗教を打ち消して、その上に次の宗教が覆いかぶさり、その次にまた・・・と全とっかえみたいに地層のように積み重なって来た歴史は、そこに生きる人たちにとってどんなものだったのか、ちょっと想像がつかないですね。
現地の人を育てる愛情と情熱は信念と行動なのでしょうね。尚且つ「俺が発見者だ!」みたいなところもないですし。あぁ、そのNHK・BSの放送を見たかったな。そういう時は、やっぱりTVがあるといいなぁと思うのです(笑)。
廃仏という言葉が悲しいですよね。インドネシアもそうでしょうけれど、権力が変われば宗教も変わる、前の宗教を打ち消して、その上に次の宗教が覆いかぶさり、その次にまた・・・と全とっかえみたいに地層のように積み重なって来た歴史は、そこに生きる人たちにとってどんなものだったのか、ちょっと想像がつかないですね。
現地の人を育てる愛情と情熱は信念と行動なのでしょうね。尚且つ「俺が発見者だ!」みたいなところもないですし。あぁ、そのNHK・BSの放送を見たかったな。そういう時は、やっぱりTVがあるといいなぁと思うのです(笑)。