2009年 11月 05日
THIS IS IT
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一昨日の文化の日は、新宿バルト9で「THIS IS IT」。
朝9:00の上映を見たかったので、レイオネル・リッチーのイベントの帰りに、ついでに立ち寄って前もって買っておいた前売り券を指定席に換えておいたのでした。この映画館はミッドナイト上映をしていて23:30~とか25:00~とか上映しているんですね。なので立ち寄った時はもう21:00近くだったのだけれど、これから映画を観る人とか沢山いて眠らない映画館という感じ。
これ、終電を逃した人が時間潰しするにはいいですよねぇ、飲み食いも出来るし。私の場合はミッドナイト上映で観ても家まで歩いて帰れるのがいいところ(笑)。
さて、映画はというと。あれだけのリハーサルを重ねて、スタッフ全員一丸となって準備を進めてきたのに、それをが突然主役の死によって実現出来なくなってしまったのは、本人は勿論のこと、携わって来た多くのスタッフやキャストにとってどれだけ無念だっただろうな、と。
映画の中でキーボードの人が、「やりたいことのイメージはマイケルが分かっているのだから、それを具体的な言葉にしてくれないと分からない」というようなこと言っていたと思うのだけれど、マイケルの頭の中にある音や映像やリズムや間を、監督をはじめキャストやクルー、最新の技術やアイデアで目に見える形にしていく作業を見ていると、これが出来上がったらどんなに凄いエキサイティングで壮大なショーになっただろうと思わずにはいられないですね。
それこそ、音の大きさやキーやテンポ、キューを出すタイミング、余韻や情景など、本当に細かいところまで指示を出してるんですね。聴衆が普段聞いている音を再現しなければならない(アレンジや+αはその後)みたいな姿勢だからでしょうかね、ライブのばらけた雑な感じ?が無くて、本当にいつも耳にしていた音と変わらなくて。私、観る前までは、久し振りだし年も取ったし、声も踊りもエネルギーも落ちてるんじゃないか、なんて思っていたんですけれど、全然。リハーサル映像と言ってもドキドキしながらあっと言う間に観れちゃいました。
コンサートって、絵や建築みたいに形として残らない、その場限りの儚い夢の時間・空間みたいなもの。特にあれだけ大掛かりになると、形のないものを作り上げる途方も無い作業と言うか。でも、監督のオルテガが「まるでロックの教会だね」と言った「ビリー・ジーン」のダンスソロ。ダンサーやスタッフがただのファンみたいになって歓声をあげ拍手を送る姿を見ると、「あぁ、これが彼の残したものなんだな」って。
マイケルの素顔が見れると言っても、全般的には'ステージを作り上げるアーチストとしての素顔や姿勢'なのだけれど、MJ Air(MJ航空)の話をしている時に、あれ航空機誘導員の真似ですかね、マイケルがそういう風に腕を動かす姿とか、ちょっとした言葉とかに「素」が見えて思わずこちらも微笑んでしまうんですよね。指示を出す彼も、こうしなければならないという熱意を伝える彼も、おちゃめな彼も、本当にひたむきで穏やかで。
彼が生きている間にもっともっとその才能にスポットを当てられるべきだったのにね。あれほど憧れて、夢見て、寝ても醒めてもマイケル・ジャクソンを聴いて真似して、純粋にその凄さを認めてリスペクトしていたファンは世界中にいたのに、私生活やら容姿やら懐具合やらのゴシップで彼のキャリアや尊厳を踏みにじるようにイメージが作られてしまったのはどうしてなんだろう?って、ひたむきにショーを作り上げて行く様子を見ながら本当に残念に思ってしまった。
リハーサルだけで終わってしまったのは重ね重ね残念だけれど、このドキュメンタリーを見れば彼が目指していたもの、やろうとしていたこと、その姿勢や想いやメッセージはちゃんと皆に伝わるのではないかと思う。いや、私達がこれを汲み取ることが出来ないようではもうダメ。
余談なのだけれど、1つ1つは始めの1歩で習う様な英単語なのに、それが文になるとなぜか意味がつかめないのは何故?ってことがあって、thisだのitだのbeだの明らかに意味がわかる言葉がないと途端に???ってなことに。恥ずかしながら彼のfinal curtain callスピーチも見ていなかったので、'This is it'も「まさか'これはそれ'じゃないだろうし、はて?どーいう意味なんだろう?」なんてずっと思っていたのでした。
パフォーマンスは「これで最後だ!」、「正にこれ。そういうことなんだ!」、最高のステージが「いよいよだ」ってな意味合いなんでしょうかね。
うん、
'His music reached billions,
His dream inspired the world,
But there was still one dream,
He wanted to share with everyone'
私も彼の子供たちに、マイケルがステージに立つ姿、世界中の人たちが彼に夢見て熱狂する光景を見せてあげたかったな。
ライオネル・リッチーは「彼は地上に降りてきた天使だった。この世界や我々のことを学ぶために降りてきたけれど、時間切れになってまた戻って行ってしまった」と言っていたけれど、たぶん、学ばなきゃいけないのは私達の方。凄い天使だったね。
Michael Jackson 'This Is It' Official Movie Trailer
朝9:00の上映を見たかったので、レイオネル・リッチーのイベントの帰りに、ついでに立ち寄って前もって買っておいた前売り券を指定席に換えておいたのでした。この映画館はミッドナイト上映をしていて23:30~とか25:00~とか上映しているんですね。なので立ち寄った時はもう21:00近くだったのだけれど、これから映画を観る人とか沢山いて眠らない映画館という感じ。
これ、終電を逃した人が時間潰しするにはいいですよねぇ、飲み食いも出来るし。私の場合はミッドナイト上映で観ても家まで歩いて帰れるのがいいところ(笑)。
さて、映画はというと。あれだけのリハーサルを重ねて、スタッフ全員一丸となって準備を進めてきたのに、それをが突然主役の死によって実現出来なくなってしまったのは、本人は勿論のこと、携わって来た多くのスタッフやキャストにとってどれだけ無念だっただろうな、と。
映画の中でキーボードの人が、「やりたいことのイメージはマイケルが分かっているのだから、それを具体的な言葉にしてくれないと分からない」というようなこと言っていたと思うのだけれど、マイケルの頭の中にある音や映像やリズムや間を、監督をはじめキャストやクルー、最新の技術やアイデアで目に見える形にしていく作業を見ていると、これが出来上がったらどんなに凄いエキサイティングで壮大なショーになっただろうと思わずにはいられないですね。
それこそ、音の大きさやキーやテンポ、キューを出すタイミング、余韻や情景など、本当に細かいところまで指示を出してるんですね。聴衆が普段聞いている音を再現しなければならない(アレンジや+αはその後)みたいな姿勢だからでしょうかね、ライブのばらけた雑な感じ?が無くて、本当にいつも耳にしていた音と変わらなくて。私、観る前までは、久し振りだし年も取ったし、声も踊りもエネルギーも落ちてるんじゃないか、なんて思っていたんですけれど、全然。リハーサル映像と言ってもドキドキしながらあっと言う間に観れちゃいました。
コンサートって、絵や建築みたいに形として残らない、その場限りの儚い夢の時間・空間みたいなもの。特にあれだけ大掛かりになると、形のないものを作り上げる途方も無い作業と言うか。でも、監督のオルテガが「まるでロックの教会だね」と言った「ビリー・ジーン」のダンスソロ。ダンサーやスタッフがただのファンみたいになって歓声をあげ拍手を送る姿を見ると、「あぁ、これが彼の残したものなんだな」って。
マイケルの素顔が見れると言っても、全般的には'ステージを作り上げるアーチストとしての素顔や姿勢'なのだけれど、MJ Air(MJ航空)の話をしている時に、あれ航空機誘導員の真似ですかね、マイケルがそういう風に腕を動かす姿とか、ちょっとした言葉とかに「素」が見えて思わずこちらも微笑んでしまうんですよね。指示を出す彼も、こうしなければならないという熱意を伝える彼も、おちゃめな彼も、本当にひたむきで穏やかで。
彼が生きている間にもっともっとその才能にスポットを当てられるべきだったのにね。あれほど憧れて、夢見て、寝ても醒めてもマイケル・ジャクソンを聴いて真似して、純粋にその凄さを認めてリスペクトしていたファンは世界中にいたのに、私生活やら容姿やら懐具合やらのゴシップで彼のキャリアや尊厳を踏みにじるようにイメージが作られてしまったのはどうしてなんだろう?って、ひたむきにショーを作り上げて行く様子を見ながら本当に残念に思ってしまった。
リハーサルだけで終わってしまったのは重ね重ね残念だけれど、このドキュメンタリーを見れば彼が目指していたもの、やろうとしていたこと、その姿勢や想いやメッセージはちゃんと皆に伝わるのではないかと思う。いや、私達がこれを汲み取ることが出来ないようではもうダメ。
余談なのだけれど、1つ1つは始めの1歩で習う様な英単語なのに、それが文になるとなぜか意味がつかめないのは何故?ってことがあって、thisだのitだのbeだの明らかに意味がわかる言葉がないと途端に???ってなことに。恥ずかしながら彼のfinal curtain callスピーチも見ていなかったので、'This is it'も「まさか'これはそれ'じゃないだろうし、はて?どーいう意味なんだろう?」なんてずっと思っていたのでした。
"I just want to say that these will be my final show performances in London... This will be it. This is it. When I say this is it, it really means this is it, because...I will be performing the songs my fans want to hear. This is it. I mean this is really it, this is the final… this is the final curtain call. Ok? and I will see you in July, and - I love you - I really do, you have to know that. I love you so much - really. From the bottom of my heart. This is it. See you in July”なるほど。
パフォーマンスは「これで最後だ!」、「正にこれ。そういうことなんだ!」、最高のステージが「いよいよだ」ってな意味合いなんでしょうかね。
うん、
'His music reached billions,
His dream inspired the world,
But there was still one dream,
He wanted to share with everyone'
私も彼の子供たちに、マイケルがステージに立つ姿、世界中の人たちが彼に夢見て熱狂する光景を見せてあげたかったな。
ライオネル・リッチーは「彼は地上に降りてきた天使だった。この世界や我々のことを学ぶために降りてきたけれど、時間切れになってまた戻って行ってしまった」と言っていたけれど、たぶん、学ばなきゃいけないのは私達の方。凄い天使だったね。
by sohla
| 2009-11-05 12:30
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