2009年 04月 04日
阿修羅展@東京国立博物館、そして上野公園
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海洋堂が企画・制作した12分の1スケールの阿修羅展公式'仏像フィギュア'もいいなぁ・・・なんて思っていたら、asahi.comの阿修羅展公式HPに<お詫びとお知らせ>阿修羅フィギュアの販売についてなんてのが出ててびっくり。凄いな・・・3/31(火)の初日は1万人の入場者とは。フィギュアも当日午前中で売り切れ、「お一人様2個」から「お一人様1個限り」に。
うわぁ~、この仏像ブームも何だか凄まじいけど、そんなに多くの人が仏像フィギュアに興味を持つとは。
高さ12cmほどの阿修羅さまは立派な装丁の図録(2,500円)よりお値段が高い(2,980円)のに。Tシャツや手ぬぐいじゃ販売価格も限度があるけれど、フィギュアとなるとちょっと高くても(ミニ)レプリカ気分、おまけの延長で気軽に買えてしまう敷居の低さがあるのかな。それともこなれた値段なら仏像を家に飾ってもいいってな人が多いのか。何だかこれは良い商売になりそう。というか、国宝の仏像をフィギュアにするのって色々と大変だったんじゃないだろうか。
それじゃぁ、当然開館前に並ぶはず。と言う事で、9時(9時半開館)を目指していざ出発。
途中、こちらも結構並んでいるルーヴル美術館展の行列を脇目に、屋台がお店を開ける準備をし、お花見客が桜を目指す中もタッタカタッタカ進んで到着。
ふふん、それでも遅かった(笑)。
というか、自分の前にどれ程の人が並んでいるのか多すぎて分らなかったのだけれど、そうだなぁ・・・4,5百人目くらいの所に並んでたって感じなんだろうか、もっとかな、9時ちょっと過ぎで。1列4、5人が並んで正門から一番奥の平成館まで(これ、結構距離がある)列をなしながら前に進んでいたって感じだったので。それでも開館したら順繰りには進んで、9:30過ぎには入れたのでまだいい方だったとは思うのだけれど。雨や寒空じゃなくて良かった。
この写真は例によってササッと観て出てきた10時半頃。開館前や直後とは比べ物にならないほど列は短かかったけれど、それでも正門では係りの人が「ただ今40分待ちとなっておりま~す」と叫んでた。
なので当然、中は阿修羅さまもビックリの混雑。
やっぱり、第一展示室の八部衆と十大弟子像が露出展示でズラッと並ぶ姿は圧巻。えぇえぇ、整然とゆっくり進みながら見たらいつまで経っても前に進まないほど人が多く、皆さん行きつ戻りつ入り乱れてあちこち見ている感じなので、人をかき分避けながら展示物に辿り着くって感じでしたけど。セール会場のように。
目玉の阿修羅立像。
阿修羅のスペースに入っていくと、360度から見れるということで、まずは阿修羅を見下ろせる位置に出るのだけれど、自分の足元より低い位置に仏様の頭があるというのは何だかちょっとヨロシクナイ感じがしたのは私だけだろうか。でも、下では阿修羅を中心に2重3重の人の輪が渦巻いているのが見えるので、下に行ってもロクに見えないんですよね。係りの人が「ゆっくり時計回りに動きながら観て下さ~い」とは言ってるけど、みんな止まって観てるし。
阿修羅さまは、これまでに無いほどの人に取り囲まれて、四方八方から眺められて困惑してるんじゃないだろうか。上から見てると、まるでどっかの道端で群集に「なんだ?」「どうした?」と詰め寄られてしまった阿修羅が「いえ・・・」「あの」「その・・・何でも・・・」と困った、みたいな光景を思い浮かべてしまった不謹慎な私(笑)。
でも、何とも人間的で優しいお顔♥ (←これも阿修羅さま困惑かも)
第二展示室は多少混み具合も軽減されて、入ると迫力のある四天王と高さ3.6mの薬王・薬上菩薩がズドーンとそびえ立ち、その大きさに「おぉっ」。あれはちゃんと計算して照明で演出しているんでしょうけれど、像の背後に立てられた壁に映る像の影が凄く綺麗で幻想的で、「仏像の影なんて今まで見たことあっただろうか・・・」って思いながら見てたんですよね。菩薩は大きいので、近づいてしまうと菩薩の目線が遥か私の頭上あさっての方に行ってしまうので、「この辺りなら向き合ってる感じかな?」と、菩薩の目線が絡み合いそうな(笑)ところまで会場を行ったり来たり離れたり振り返ったりしてみたり。
像の欠けた部分の腕や、手の部分だけなども少し展示されているのですよね。完成された仏像の一部であったものなのに、欠落したりして部分だけになると、ホゾが見えたり木の裂け目が見えたり人の手の痕跡が感じられて、完成された仏像を見るのとはまた違う感じがするのだな。魂が入っていないただの部材、でも仏様の一部みたいな。
人も多いし、いつもの様にサッと見てしまったら、「あらっ、これで終わり?」と思いのほか展示物が少ない印象が。三井寺展の時は「思いのほか見応えがあったな~」と思ったのだけれど、こちらは最初の方が割りと細々したものの展示だったからか、会場自体が大きくて広いからなのかわからないけれど。最後のバーチャルリアリティ映像も、映像技術は凄いのだろうけれど、もうちょっと興福寺のこととか、阿修羅自体の起源や背景とか見たかったし。博物館で見るのは演出された展示品として面白いけれど、興福寺に行って信仰の場の中で音や空気や匂いを感じながら是非見てみたいもの。
何だか混雑情報みたいになっちゃいましたが(笑)。
さて、阿修羅フィギュアは平成館を入ってチケットを渡して入場する前、階段・エスカレーターで登る手前1F左手に予約受付をするコーナーが設けてあって、宅急便の伝票に住所を記入して代金を払って申し込み。あ、そうか、平常展のチケットで正門を入って、阿修羅展には入らずフィギュアだけ買うことも出来たわけか。私はチケットを切ってもらって阿修羅展に入場して上に登ってから、「先にフィギュアの申し込みするかな」と場所を聞いて、また1Fに降りて一旦出るかたちで予約受付コーナーへ、それから再入場したんですよね。あはは、結局申し込んでしまった(笑)。考えてみたら図録もいいけれど、そうそう何度も見返したりしないので、フィギュアみたいに形になっているものの方がいいかなと思って。阿修羅展グッズも、Tシャツ・ハンカチ・数珠・DVD・ストラップ・マグカップ・絵葉書・・・etc.そりゃ沢山あるんですよね。
母に電話で「阿修羅フィギュア申し込んじゃった」と言ったら、予想通り「えぇ~っ、そんなのどこに飾るの?仏像なんて飾って大丈夫なの?」と言われちゃいましたが(笑)。
で、あるかな~と思って見たら案の定あったので買ったのが、この阿修羅てぬぐい。手ぬぐいは2種類あって、これは見るからに阿修羅で(笑)、色も柄も気に入ったので即決。
そうそう、一部の八部衆像は4/19までの展示みたいなので、見に行く予定がある方はその前に行った方がいいかもですね。国立博物館のHPによると、会期終了後の2009年6月9日(火)~6月28日(日)まで、この特別展半券を当館正門観覧券売場で提示すれば、平常展を半額の割引料金でご見れるとのこと。本館の日本ギャラリーとか平常展は見応えがあって大好きなので是非また行こう。
ところで、
上野と言えばこの時期はお花見、そしてこの週末が見ごろ。
毎年見慣れた光景だけど、相変わらず凄いお花見客。今日は曇っていて風もあって冷たいけれど盛り上がるんでしょうねぇ。飲んで食べれば寒さなんて関係ないか(笑)。
私も新潟にいた頃、夜桜の時はビニールのゴミ袋に穴を開けて、そこから頭を出してポンチョみたいに被ってやってたもんなぁ・・・。百貨店だったので、売り場の料理が上手なお母さんと、買出し係り兼お母さんの助手ということで若手女子1名はシフトを休みにして飲み物食べ物を準備。出勤の人はダンボールやらコンロやら設備(笑)を持って信濃川沿いの土手に集合。そのお母さんの作る料理が、ちょっとした宴会のつまみってのじゃなくて、ちゃんと手の込んだ晩ご飯のおかずみたいなものをドッサリ作ってくれて美味しかったのが懐かしい。
ちなみに、JR上野駅の公園口は私が帰る11時前頃でこの混雑。ロープが張られて駅員さんが立ち、改札も構内から出る人優先で、構内へ入る自動改札は2つのみ。構内から改札を出るのにここでも凄い長い長い行列。
改札を出るのにも並ばなきゃとは。
このところ、花見の季節になると見たい展覧会をやっていて上野に来ているせいなのと、大抵はJRを使わずに大江戸線とかで来るので、久し振りにJR上野駅の公園口に来ると「利用客数の割りに改札が小さいな~」というのと「上野って凄いなぁ」って思うのですよ。ポンプで押し出されて噴出す水の様に公園口から人が吐き出され続けるんだもの。
この週末は、自宅でやっている仕事がなくて、本当に珍しく用事があって休みを取ったわけでもなく、ただ単に仕事をしないでいいという稀な週末。7、8年やってきて初めてかも。来週からはまたいつも通りなので1泊旅行でも行っておけば良かったな、と気が付いたのは昨日で既に遅し。ちょっと勿体無かったけれど、「まだ仕事が残ってる」とか「ここまではやっておかないと」とか「ここまでやっておけば何時まで留守できる」とか「やることがあるから起きなきゃ」とか考えずに休みを過ごせるなんて、何て気分的に軽いことか。
明日も朝はちょっとゆっくり寝ていよう。
うわぁ~、この仏像ブームも何だか凄まじいけど、そんなに多くの人が仏像フィギュアに興味を持つとは。
高さ12cmほどの阿修羅さまは立派な装丁の図録(2,500円)よりお値段が高い(2,980円)のに。Tシャツや手ぬぐいじゃ販売価格も限度があるけれど、フィギュアとなるとちょっと高くても(ミニ)レプリカ気分、おまけの延長で気軽に買えてしまう敷居の低さがあるのかな。それともこなれた値段なら仏像を家に飾ってもいいってな人が多いのか。何だかこれは良い商売になりそう。というか、国宝の仏像をフィギュアにするのって色々と大変だったんじゃないだろうか。
それじゃぁ、当然開館前に並ぶはず。と言う事で、9時(9時半開館)を目指していざ出発。
途中、こちらも結構並んでいるルーヴル美術館展の行列を脇目に、屋台がお店を開ける準備をし、お花見客が桜を目指す中もタッタカタッタカ進んで到着。
ふふん、それでも遅かった(笑)。
というか、自分の前にどれ程の人が並んでいるのか多すぎて分らなかったのだけれど、そうだなぁ・・・4,5百人目くらいの所に並んでたって感じなんだろうか、もっとかな、9時ちょっと過ぎで。1列4、5人が並んで正門から一番奥の平成館まで(これ、結構距離がある)列をなしながら前に進んでいたって感じだったので。それでも開館したら順繰りには進んで、9:30過ぎには入れたのでまだいい方だったとは思うのだけれど。雨や寒空じゃなくて良かった。
この写真は例によってササッと観て出てきた10時半頃。開館前や直後とは比べ物にならないほど列は短かかったけれど、それでも正門では係りの人が「ただ今40分待ちとなっておりま~す」と叫んでた。
なので当然、中は阿修羅さまもビックリの混雑。
やっぱり、第一展示室の八部衆と十大弟子像が露出展示でズラッと並ぶ姿は圧巻。えぇえぇ、整然とゆっくり進みながら見たらいつまで経っても前に進まないほど人が多く、皆さん行きつ戻りつ入り乱れてあちこち見ている感じなので、人をかき分避けながら展示物に辿り着くって感じでしたけど。セール会場のように。
目玉の阿修羅立像。
阿修羅のスペースに入っていくと、360度から見れるということで、まずは阿修羅を見下ろせる位置に出るのだけれど、自分の足元より低い位置に仏様の頭があるというのは何だかちょっとヨロシクナイ感じがしたのは私だけだろうか。でも、下では阿修羅を中心に2重3重の人の輪が渦巻いているのが見えるので、下に行ってもロクに見えないんですよね。係りの人が「ゆっくり時計回りに動きながら観て下さ~い」とは言ってるけど、みんな止まって観てるし。
阿修羅さまは、これまでに無いほどの人に取り囲まれて、四方八方から眺められて困惑してるんじゃないだろうか。上から見てると、まるでどっかの道端で群集に「なんだ?」「どうした?」と詰め寄られてしまった阿修羅が「いえ・・・」「あの」「その・・・何でも・・・」と困った、みたいな光景を思い浮かべてしまった不謹慎な私(笑)。
でも、何とも人間的で優しいお顔♥ (←これも阿修羅さま困惑かも)
第二展示室は多少混み具合も軽減されて、入ると迫力のある四天王と高さ3.6mの薬王・薬上菩薩がズドーンとそびえ立ち、その大きさに「おぉっ」。あれはちゃんと計算して照明で演出しているんでしょうけれど、像の背後に立てられた壁に映る像の影が凄く綺麗で幻想的で、「仏像の影なんて今まで見たことあっただろうか・・・」って思いながら見てたんですよね。菩薩は大きいので、近づいてしまうと菩薩の目線が遥か私の頭上あさっての方に行ってしまうので、「この辺りなら向き合ってる感じかな?」と、菩薩の目線が絡み合いそうな(笑)ところまで会場を行ったり来たり離れたり振り返ったりしてみたり。
像の欠けた部分の腕や、手の部分だけなども少し展示されているのですよね。完成された仏像の一部であったものなのに、欠落したりして部分だけになると、ホゾが見えたり木の裂け目が見えたり人の手の痕跡が感じられて、完成された仏像を見るのとはまた違う感じがするのだな。魂が入っていないただの部材、でも仏様の一部みたいな。
人も多いし、いつもの様にサッと見てしまったら、「あらっ、これで終わり?」と思いのほか展示物が少ない印象が。三井寺展の時は「思いのほか見応えがあったな~」と思ったのだけれど、こちらは最初の方が割りと細々したものの展示だったからか、会場自体が大きくて広いからなのかわからないけれど。最後のバーチャルリアリティ映像も、映像技術は凄いのだろうけれど、もうちょっと興福寺のこととか、阿修羅自体の起源や背景とか見たかったし。博物館で見るのは演出された展示品として面白いけれど、興福寺に行って信仰の場の中で音や空気や匂いを感じながら是非見てみたいもの。
何だか混雑情報みたいになっちゃいましたが(笑)。
さて、阿修羅フィギュアは平成館を入ってチケットを渡して入場する前、階段・エスカレーターで登る手前1F左手に予約受付をするコーナーが設けてあって、宅急便の伝票に住所を記入して代金を払って申し込み。あ、そうか、平常展のチケットで正門を入って、阿修羅展には入らずフィギュアだけ買うことも出来たわけか。私はチケットを切ってもらって阿修羅展に入場して上に登ってから、「先にフィギュアの申し込みするかな」と場所を聞いて、また1Fに降りて一旦出るかたちで予約受付コーナーへ、それから再入場したんですよね。あはは、結局申し込んでしまった(笑)。考えてみたら図録もいいけれど、そうそう何度も見返したりしないので、フィギュアみたいに形になっているものの方がいいかなと思って。阿修羅展グッズも、Tシャツ・ハンカチ・数珠・DVD・ストラップ・マグカップ・絵葉書・・・etc.そりゃ沢山あるんですよね。
母に電話で「阿修羅フィギュア申し込んじゃった」と言ったら、予想通り「えぇ~っ、そんなのどこに飾るの?仏像なんて飾って大丈夫なの?」と言われちゃいましたが(笑)。
で、あるかな~と思って見たら案の定あったので買ったのが、この阿修羅てぬぐい。手ぬぐいは2種類あって、これは見るからに阿修羅で(笑)、色も柄も気に入ったので即決。
そうそう、一部の八部衆像は4/19までの展示みたいなので、見に行く予定がある方はその前に行った方がいいかもですね。国立博物館のHPによると、会期終了後の2009年6月9日(火)~6月28日(日)まで、この特別展半券を当館正門観覧券売場で提示すれば、平常展を半額の割引料金でご見れるとのこと。本館の日本ギャラリーとか平常展は見応えがあって大好きなので是非また行こう。
ところで、
上野と言えばこの時期はお花見、そしてこの週末が見ごろ。
毎年見慣れた光景だけど、相変わらず凄いお花見客。今日は曇っていて風もあって冷たいけれど盛り上がるんでしょうねぇ。飲んで食べれば寒さなんて関係ないか(笑)。
私も新潟にいた頃、夜桜の時はビニールのゴミ袋に穴を開けて、そこから頭を出してポンチョみたいに被ってやってたもんなぁ・・・。百貨店だったので、売り場の料理が上手なお母さんと、買出し係り兼お母さんの助手ということで若手女子1名はシフトを休みにして飲み物食べ物を準備。出勤の人はダンボールやらコンロやら設備(笑)を持って信濃川沿いの土手に集合。そのお母さんの作る料理が、ちょっとした宴会のつまみってのじゃなくて、ちゃんと手の込んだ晩ご飯のおかずみたいなものをドッサリ作ってくれて美味しかったのが懐かしい。
ちなみに、JR上野駅の公園口は私が帰る11時前頃でこの混雑。ロープが張られて駅員さんが立ち、改札も構内から出る人優先で、構内へ入る自動改札は2つのみ。構内から改札を出るのにここでも凄い長い長い行列。
改札を出るのにも並ばなきゃとは。
このところ、花見の季節になると見たい展覧会をやっていて上野に来ているせいなのと、大抵はJRを使わずに大江戸線とかで来るので、久し振りにJR上野駅の公園口に来ると「利用客数の割りに改札が小さいな~」というのと「上野って凄いなぁ」って思うのですよ。ポンプで押し出されて噴出す水の様に公園口から人が吐き出され続けるんだもの。
この週末は、自宅でやっている仕事がなくて、本当に珍しく用事があって休みを取ったわけでもなく、ただ単に仕事をしないでいいという稀な週末。7、8年やってきて初めてかも。来週からはまたいつも通りなので1泊旅行でも行っておけば良かったな、と気が付いたのは昨日で既に遅し。ちょっと勿体無かったけれど、「まだ仕事が残ってる」とか「ここまではやっておかないと」とか「ここまでやっておけば何時まで留守できる」とか「やることがあるから起きなきゃ」とか考えずに休みを過ごせるなんて、何て気分的に軽いことか。
明日も朝はちょっとゆっくり寝ていよう。
by sohla
| 2009-04-04 19:26
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