2008年 10月 05日
秋の夜長はインドネシア芸術を巡る旅
|
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)が主催する「異文化理解講座」は、第一線で活躍する専門家を講師として招いて、海外の国や地域を多様な視点から取り上げる連続講座。中南米・アジア・中東とある理解講座の中で、先週から私が受講し始めたのは「アジア理解講座」-インドネシア芸術を巡る旅:音楽・舞踏・演劇の多様性。
どの地域も興味あるんですけれど、やっぱりコレを真っ先に申し込んでしまいました(笑)。今年は日本インドネシア友好年ということもあって、あちこちでインドネシアに絡めた催しがある(あった)んですよね。それに秋の夜長、知的好奇心を満たすのにはもってこいですし。
正直、これだけバリ島に行っていながら、実は演劇や踊りに余り興味を持たなかったんです。たまに機会があれば、観光舞踊やお寺での踊りや知り合った踊り手さんの舞台を見に行ったりすることはあったんですけれど、じゃぁ、その踊りがどういうストーリーで、どういう背景で、どんな登場人物で、な~んてことは全くチンプンカンプンで、ただ耳にする音楽と目にする動きとその場の雰囲気を味わっているだけ。
なので、この講座でちょっとは理解が深まるといいな、と思ってるんです。
いままで、アレやコレやと人の話を聞きに講座に出席してみたり、自分で本を読んだり調べたりしてみたりした「点」のようなものが、「あ、あのことね」と薄っすらですけれど「線」になって繋がって、インドネシアの昔々の歴史の流れや信仰や、それに連なるバリのこと、インドネシアという国の中のバリのことがちょっとずつ見えてくるのが面白いんですよね。
バリに行けば、バリという1つの独立したような島の、観光を含めて日々営まれている生活、儀礼、習慣、信仰、芸能、人々etc.の、あの独特の空気を体験出来れば満足と思って来た(今もそれは変わりはないですが)んですけれど、その付け根は今でこそバリ島とは違うイスラム教が大多数のインドネシアという国。でも、そんなイスラムの土台というか下層にはミルフィーユのように(笑)仏教やヒンドゥ教が重なり、ヒンドゥ・ジャワ文化こそが現在のバリで継承されている影絵劇・ガムラン・密教的、神秘主義的要素のルーツですから、これはもう、インドネシアという国の中のバリ島という大きな骨組みを引きで見たダイナミックさと、寄りで見た時のバリという小宇宙の両方を見ると面白いのでは、とずっと思っていたんですね。
でも、バリという小宇宙は余りにも居心地が良すぎて(笑)、どんどんズームはして行きたくなるうちにズーム・アウト出来なくなってしまうんですよね。
さ~て、インドネシア芸術を巡る旅:音楽・舞踏・演劇の多様性。講義内容を見ると結構バリに関連するものが思ったよりも多いかな、という感想ですけれど、これから12月までの全10回が楽しみですよ。
どの地域も興味あるんですけれど、やっぱりコレを真っ先に申し込んでしまいました(笑)。今年は日本インドネシア友好年ということもあって、あちこちでインドネシアに絡めた催しがある(あった)んですよね。それに秋の夜長、知的好奇心を満たすのにはもってこいですし。
なので、この講座でちょっとは理解が深まるといいな、と思ってるんです。
バリに行けば、バリという1つの独立したような島の、観光を含めて日々営まれている生活、儀礼、習慣、信仰、芸能、人々etc.の、あの独特の空気を体験出来れば満足と思って来た(今もそれは変わりはないですが)んですけれど、その付け根は今でこそバリ島とは違うイスラム教が大多数のインドネシアという国。でも、そんなイスラムの土台というか下層にはミルフィーユのように(笑)仏教やヒンドゥ教が重なり、ヒンドゥ・ジャワ文化こそが現在のバリで継承されている影絵劇・ガムラン・密教的、神秘主義的要素のルーツですから、これはもう、インドネシアという国の中のバリ島という大きな骨組みを引きで見たダイナミックさと、寄りで見た時のバリという小宇宙の両方を見ると面白いのでは、とずっと思っていたんですね。
さ~て、インドネシア芸術を巡る旅:音楽・舞踏・演劇の多様性。講義内容を見ると結構バリに関連するものが思ったよりも多いかな、という感想ですけれど、これから12月までの全10回が楽しみですよ。
インドネシア芸術を巡る旅:音楽・舞踏・演劇の多様性
●講師および日程・テーマ
9月30日 インドネシアの芸術:概観と基本的展望
皆川 厚一(神田外語大学国際言語文化学科准教授)
10月7日 ジャワの民衆芸能:変容する社会の中で
風間 純子(中京女子大学人文学部准教授)
10月14日 ジャワのガムラン音楽
木村 佳代(ガムラン演奏家)
10月21日 バリ島の芸能・舞踊:その実際の姿
車田れい子(音工場Omoriバリ舞踊クラス講師)
10月28日 ワヤンはたえず変貌する
松本 亮(日本ワヤン協会代表)
11月4日 バリ島の歌芝居アルジャ
増野 亜子(東京芸術大学非常勤講師)
11月11日 バリの芸能と文化政策
梅田 英春(沖縄県立芸術大学准教授)
11月18日 西ジャワの音楽
福岡 正太(国立民族学博物館文化資源研究センター准教授)
12月9日 生活の中のバリ芸能、その意義と現状
小谷野 哲郎(バリ仮面舞踏家/インドネシア芸能プロデューサー)
12月16日 バリ島の伝統音楽と儀礼
皆川 厚一(神田外語大学国際言語文化学科准教授)
by sohla
| 2008-10-05 21:18
| それもバリ、これもバリ
|
Comments(1)