2006年 04月 11日
Batik Painting - 1
|
3/26の夜にバリに着き、29日オゴオゴ・30日ニュピをはさんで31日までの6泊をまずウブッで滞在です。宿はJl.Bismaにあるまだ新しい目のUmaSari Cottage。ウブッでの目的はまずバティック・レッスンを受けること、次はオゴオゴとニュピ初体験。
このバティックなんですけれど、なかなか奥が深いんですね。前にも書いた通り日本で言う手拭の布にチャナンサリ(お供え物)の図柄をバティクで染める事が出来たらやってみたいと思って手拭の生地・図案を一応持って行ったんですけれど、先生は結構その方面では既に有名な方。「バティックのバの字も知らない私が、この素材にこの柄を描きたい!」といきなり応用編の希望を出すことが無謀なことだと初日に悟りました(笑)。
なのでここはまずバティックとはなんぞや、から言われた通りに始めます。
ざっとバティックの手法などの説明を聞いた後、白い布が張られた40cmX60cm程度の木枠とエンピツと消しゴムを渡され、「ここに植物や魚の図鑑、バティックの図案集、バリの特徴的な柄などの本があるから、それを参考に自分の描きたい柄を好きに描きなさい。私の作品を真似てもいいからね」と言われて開始。ドキドキですね。でも、そこですかさず「出来ればチャンサリを染めてみたい」と言ってみました。すると「OK」とどこからかチャナンサリの実物を持って来させてくれました。あ~、そうは言ったものの私デッサンが凄く下手なんです(涙)。
さて、始まり始まりです。どんな感じの柄がバティックの手法に合っているのかも分らないので、ああでもないこうでもないとかなり時間が掛かってしまったんですけれど、途中先生が様子を見てくれて「この線はこうした方がいいよ」と手助けしてくれます。いつまでも頭を悩ませている訳にもいかないのである程度のところで妥協して下書き終了。
1、2日目と一緒だったのだドイツから来ているリンディさん。彼女は年齢は50歳代でしょうか。自宅で原毛を天然染料で染め、圧縮してフェルト状にして色々なものを作っていると言っていました。なので染自体や染料に凄く詳しく、色々と細かく質問して研究熱心です。バティック自体は初めてと言っても、ある程度知識があるので自分でこうしたいという主張が明確なんですね。私の様に何も分らないのでとにかくまずは言われた通りにやってみるという、いわば受身の姿勢とは大違いだなー、凄いなー、といつも感心。見習わなくちゃです。
お教室はバリ様式の先生の住居の敷地内、こんな感じのところで作業します。さて、いよいよチャンティンという防染のために蝋で線描きしたり点描したりする道具を使います。
これを使ってまずは蝋で色々な線を描く練習をした後、いよいよ自分が描いた柄の通りに蝋で線描きしていきます。これが緊張するんです。思わず線を引く度に「んっ」と息を止めて腕にも力が入ってしまうんですよね。なので綺麗な流れる様な線が引けずガタガタの線になったり、そのうちに蝋が固まってきてかすれてしまったり・・・。「下書きに囚われずに心のおもむくままに線を引けばいいんだよ」と言われるんですけど、まだまだ全然そんな境地には達していないです(笑)。
このニョマン先生の場合は"バティックの手法を使って水彩画の様な作品を作る"というのが特徴らしく、先生の作品の線は書道の様な強弱や流れがあって伸び伸びとした動きがあるんです。それに比べてなんと私の線はガタガタ、ボコボコで何と汚い事か(涙)。ま、超ビギナーなので今後の上達に期待、と納得?して作業を進めます。ふぅ。
さて、蝋描きが終わるとひび割れを入れるところにパラフィンを塗り、そしてその他のところを色付けしていきます。10種類程の色を塗り重ねたり、水でぼかしたりしながら水彩画の様に色を付けていきます。細かく色を塗り分けする様な柄にしてしまったのでこれも結構時間が掛かっちゃいました。
染め上がって思ったんですけれど、色の強弱やぼかしを大胆にはっきりと思い切ってつけておいた方が染め上がり後に丁度良い強弱が出る感じがしました。筆で色を塗った時点で丁度良い色の強弱だと、地染めをして仕上がるとちょっとボケた感じになった気がします。水でのぼかし方、色の重ね方など、この辺りはきっと水彩画の技があるともっと上手くいくのかもしれないですね。地の部分に滲んでいるのは後で濃いインディゴで地染めするので気にしないでいいとのこと。
と、ここまでが朝10時から3時過ぎまで掛かって終えた1日目の作業です。途中ニョマン先生の奥様お手製のナシゴレンを昼食に頂いて、正味4時間くらい。
教わる工程、教わる工程がなかなか上手くいかずに時間も掛かって、あぁ、私って飲み込み悪いなぁ、不器用だなぁ、と改めて自覚。とは言っても、何しろ"バティック・アートはメディテーション"ですから(笑)、頭で考えずにのびのびと思うがままやるものなんですね。と、気を取り直してこの続きは翌日へ。私が今やっているバティックは、想像していた様なもっと古典的なカチッとして細かい線と点描のバティック柄とは違ってもっと自由で即興的な感覚とでも言うんでしょうか、正に"絵画をバティックの手法で表現する"というもの。その表現手段として色々な違ったテクニックをこれから4日間に渡っていくつか教わっていきます。
そう、やっぱりこれはバティック・ペインティングなので基本は絵が描けること、表現が出来ることが絶対条件なんだとつくづく実感です。あぁ、どうしよう・・・明日はこの1枚目を仕上げて次のデザインで違うテクニックをやるそうです。
このバティックなんですけれど、なかなか奥が深いんですね。前にも書いた通り日本で言う手拭の布にチャナンサリ(お供え物)の図柄をバティクで染める事が出来たらやってみたいと思って手拭の生地・図案を一応持って行ったんですけれど、先生は結構その方面では既に有名な方。「バティックのバの字も知らない私が、この素材にこの柄を描きたい!」といきなり応用編の希望を出すことが無謀なことだと初日に悟りました(笑)。
なのでここはまずバティックとはなんぞや、から言われた通りに始めます。
ざっとバティックの手法などの説明を聞いた後、白い布が張られた40cmX60cm程度の木枠とエンピツと消しゴムを渡され、「ここに植物や魚の図鑑、バティックの図案集、バリの特徴的な柄などの本があるから、それを参考に自分の描きたい柄を好きに描きなさい。私の作品を真似てもいいからね」と言われて開始。ドキドキですね。でも、そこですかさず「出来ればチャンサリを染めてみたい」と言ってみました。すると「OK」とどこからかチャナンサリの実物を持って来させてくれました。あ~、そうは言ったものの私デッサンが凄く下手なんです(涙)。
さて、始まり始まりです。どんな感じの柄がバティックの手法に合っているのかも分らないので、ああでもないこうでもないとかなり時間が掛かってしまったんですけれど、途中先生が様子を見てくれて「この線はこうした方がいいよ」と手助けしてくれます。いつまでも頭を悩ませている訳にもいかないのである程度のところで妥協して下書き終了。
1、2日目と一緒だったのだドイツから来ているリンディさん。彼女は年齢は50歳代でしょうか。自宅で原毛を天然染料で染め、圧縮してフェルト状にして色々なものを作っていると言っていました。なので染自体や染料に凄く詳しく、色々と細かく質問して研究熱心です。バティック自体は初めてと言っても、ある程度知識があるので自分でこうしたいという主張が明確なんですね。私の様に何も分らないのでとにかくまずは言われた通りにやってみるという、いわば受身の姿勢とは大違いだなー、凄いなー、といつも感心。見習わなくちゃです。
お教室はバリ様式の先生の住居の敷地内、こんな感じのところで作業します。さて、いよいよチャンティンという防染のために蝋で線描きしたり点描したりする道具を使います。
これを使ってまずは蝋で色々な線を描く練習をした後、いよいよ自分が描いた柄の通りに蝋で線描きしていきます。これが緊張するんです。思わず線を引く度に「んっ」と息を止めて腕にも力が入ってしまうんですよね。なので綺麗な流れる様な線が引けずガタガタの線になったり、そのうちに蝋が固まってきてかすれてしまったり・・・。「下書きに囚われずに心のおもむくままに線を引けばいいんだよ」と言われるんですけど、まだまだ全然そんな境地には達していないです(笑)。
The art of making Batik is "Meditation in Action". You have to be aware of your breath, focus your mind as well as your body and be here now.ふむ、なるほど。メディテーションの境地ですね。
このニョマン先生の場合は"バティックの手法を使って水彩画の様な作品を作る"というのが特徴らしく、先生の作品の線は書道の様な強弱や流れがあって伸び伸びとした動きがあるんです。それに比べてなんと私の線はガタガタ、ボコボコで何と汚い事か(涙)。ま、超ビギナーなので今後の上達に期待、と納得?して作業を進めます。ふぅ。
さて、蝋描きが終わるとひび割れを入れるところにパラフィンを塗り、そしてその他のところを色付けしていきます。10種類程の色を塗り重ねたり、水でぼかしたりしながら水彩画の様に色を付けていきます。細かく色を塗り分けする様な柄にしてしまったのでこれも結構時間が掛かっちゃいました。
染め上がって思ったんですけれど、色の強弱やぼかしを大胆にはっきりと思い切ってつけておいた方が染め上がり後に丁度良い強弱が出る感じがしました。筆で色を塗った時点で丁度良い色の強弱だと、地染めをして仕上がるとちょっとボケた感じになった気がします。水でのぼかし方、色の重ね方など、この辺りはきっと水彩画の技があるともっと上手くいくのかもしれないですね。地の部分に滲んでいるのは後で濃いインディゴで地染めするので気にしないでいいとのこと。
と、ここまでが朝10時から3時過ぎまで掛かって終えた1日目の作業です。途中ニョマン先生の奥様お手製のナシゴレンを昼食に頂いて、正味4時間くらい。
教わる工程、教わる工程がなかなか上手くいかずに時間も掛かって、あぁ、私って飲み込み悪いなぁ、不器用だなぁ、と改めて自覚。とは言っても、何しろ"バティック・アートはメディテーション"ですから(笑)、頭で考えずにのびのびと思うがままやるものなんですね。と、気を取り直してこの続きは翌日へ。私が今やっているバティックは、想像していた様なもっと古典的なカチッとして細かい線と点描のバティック柄とは違ってもっと自由で即興的な感覚とでも言うんでしょうか、正に"絵画をバティックの手法で表現する"というもの。その表現手段として色々な違ったテクニックをこれから4日間に渡っていくつか教わっていきます。
そう、やっぱりこれはバティック・ペインティングなので基本は絵が描けること、表現が出来ることが絶対条件なんだとつくづく実感です。あぁ、どうしよう・・・明日はこの1枚目を仕上げて次のデザインで違うテクニックをやるそうです。
by sohla
| 2006-04-11 21:48
| それもバリ、これもバリ
|
Comments(0)