2007年 10月 23日
出発しない電車
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Excite : 社会ニュース<朝の都営地下鉄、停電で止まる 1300人避難、9万人に影響>
そうそう、いつも通り丸の内線の西新宿駅から大江戸線の都庁前駅までの長い長い地下通路を10分ガツガツと歩いて、「いつもより1、2本早い電車に乗れたな~」と直ぐに来た電車に乗り込んだものの、「ん?この電車、いつまで時間調整で止まってるん・・・?」と思いきや(涙)。
イヤホンをつけてお気に入りの音楽なぞをガンガン聞きながら、その上本まで読んでいたので、なにやらいつもと違う雰囲気と駅のアナウンスにしばし気が付かなかったんですけれど、ふと全然ドアが閉まる様子も動く様子もないことに気付いて音楽の音量を下げると、「停電で全駅で運転見合わせ中ー」って言ってるじゃないですか。それでも暫くは「もしかしたら動くかな~、降りて直ぐに動き出したら悔しいしな~」とジッと乗っていたんです。他の人達も様子見って感じで降りる人は余りいなかったんですけれど、「復旧の見通しは全くたっておりませーん」というアナウンスで私を含め皆ドッと降りる降りる(笑)。
当然、たったさっき入ったばかりの改札は人混みでパンク状態、殺気立った空気、さばききれない乗客に押し寄せられてテンテコ舞いの駅員さん、我先にと振り替え輸送乗車券を貰おうと手を伸ばす客、客、客・・・。もぅ、これがあるから電車通勤は嫌ーーーーッ。
ま・・・中途半端なところで電車が止まって動かないよりいいけれど、さっき来た道のりをまた西新宿駅までガツガツ歩いて戻って他の路線で行くことを考えたらガッカリ・・・でも、しょうがない。丸の内線に乗って六本木あたりに出る方法はいくつかあるな~とギュウギュウの車内で路線図を見上げながら考えるものの、面倒臭いのでわかり易く霞ヶ関まで行って日比谷線に乗り換え。ふぅ・・・大回りだこと。お陰様で10分弱の遅刻。でも、普段からここで何かあったら怖いなぁと思って六本木駅を利用しているんですけれど、もしあのあたりの深い深いところで立ち往生なんてことになったらと考えるだけでゾッとしちゃいます。
こういう時、「10分遅れても30分遅れても大差ないし、遅刻には違いないからボチボチ行きましょ。あ、一服でもして行っちゃおうかな~」なんて悪魔の囁きが聞こえてしまう私(笑)。でも、頑張って寄り道せずに行きましたよ、偉いな・・・って、当然ですか。しかし、駅って電車が一瞬止まっては走り抜け、また次が一瞬止まっては走り抜けていく場所なので、出発しない車両がズーッと止まったままの様子ってのも何となく不思議な光景だなぁ、と思ったりしながら先を急いでました。
そんなグッタリの救いはコレを読み終えて昨日買った単行本、アレックス・カー著「美しき日本の残像」。
そうだそうだとは思いつつ、かつて日本の美と神秘に魅せられた外国の人に"日本の美が消えていく時代"と言われると何とも悲しいというか、絶望してしまうというか、取り返しのつかないことになってしまったのだなぁ・・・と。
しかし何ですね、日本贔屓の外国人でも所詮、侘び寂びや間や日本や日本人の奥底は本当のところはなかなか理解できないだろうなんて思ったら大間違いですね。日本人でもなかなか入り難そうな場所や世界にちゃんと踏み込んでらっしゃる様で、ご本人の努力と熱意と知性なんでしょうか、ただただ凄いな、そしてそうまで日本の良さを見つけてくれてありがたいですよね。見る目が違うからこそ見えるものってのもあるのかも知れないですけれど、そう言う目を通すと日本人として余りにも自分達が持っている'宝'に無知、それも無自覚の無知がどれほど薄っぺらで味気なく魅力のない日本にしてしまっているかがハッキリと浮き彫りになるもんですね。まさにLost Japanなんだ、と。
この本が書かれたのは90年代終わり頃みたいなので、Lost Japanからさらに10年・・・。ぅむむ、どうも状況が好転したとは思えないんですが、少しは'美しい残像'を取り戻そう、見直そう、これ以上捨てるのを食い止めようという動きにでもなっているのかどうなのか。
そうそう、いつも通り丸の内線の西新宿駅から大江戸線の都庁前駅までの長い長い地下通路を10分ガツガツと歩いて、「いつもより1、2本早い電車に乗れたな~」と直ぐに来た電車に乗り込んだものの、「ん?この電車、いつまで時間調整で止まってるん・・・?」と思いきや(涙)。
イヤホンをつけてお気に入りの音楽なぞをガンガン聞きながら、その上本まで読んでいたので、なにやらいつもと違う雰囲気と駅のアナウンスにしばし気が付かなかったんですけれど、ふと全然ドアが閉まる様子も動く様子もないことに気付いて音楽の音量を下げると、「停電で全駅で運転見合わせ中ー」って言ってるじゃないですか。それでも暫くは「もしかしたら動くかな~、降りて直ぐに動き出したら悔しいしな~」とジッと乗っていたんです。他の人達も様子見って感じで降りる人は余りいなかったんですけれど、「復旧の見通しは全くたっておりませーん」というアナウンスで私を含め皆ドッと降りる降りる(笑)。
当然、たったさっき入ったばかりの改札は人混みでパンク状態、殺気立った空気、さばききれない乗客に押し寄せられてテンテコ舞いの駅員さん、我先にと振り替え輸送乗車券を貰おうと手を伸ばす客、客、客・・・。もぅ、これがあるから電車通勤は嫌ーーーーッ。
ま・・・中途半端なところで電車が止まって動かないよりいいけれど、さっき来た道のりをまた西新宿駅までガツガツ歩いて戻って他の路線で行くことを考えたらガッカリ・・・でも、しょうがない。丸の内線に乗って六本木あたりに出る方法はいくつかあるな~とギュウギュウの車内で路線図を見上げながら考えるものの、面倒臭いのでわかり易く霞ヶ関まで行って日比谷線に乗り換え。ふぅ・・・大回りだこと。お陰様で10分弱の遅刻。でも、普段からここで何かあったら怖いなぁと思って六本木駅を利用しているんですけれど、もしあのあたりの深い深いところで立ち往生なんてことになったらと考えるだけでゾッとしちゃいます。
こういう時、「10分遅れても30分遅れても大差ないし、遅刻には違いないからボチボチ行きましょ。あ、一服でもして行っちゃおうかな~」なんて悪魔の囁きが聞こえてしまう私(笑)。でも、頑張って寄り道せずに行きましたよ、偉いな・・・って、当然ですか。しかし、駅って電車が一瞬止まっては走り抜け、また次が一瞬止まっては走り抜けていく場所なので、出発しない車両がズーッと止まったままの様子ってのも何となく不思議な光景だなぁ、と思ったりしながら先を急いでました。
そんなグッタリの救いはコレを読み終えて昨日買った単行本、アレックス・カー著「美しき日本の残像」。
そうだそうだとは思いつつ、かつて日本の美と神秘に魅せられた外国の人に"日本の美が消えていく時代"と言われると何とも悲しいというか、絶望してしまうというか、取り返しのつかないことになってしまったのだなぁ・・・と。
しかし何ですね、日本贔屓の外国人でも所詮、侘び寂びや間や日本や日本人の奥底は本当のところはなかなか理解できないだろうなんて思ったら大間違いですね。日本人でもなかなか入り難そうな場所や世界にちゃんと踏み込んでらっしゃる様で、ご本人の努力と熱意と知性なんでしょうか、ただただ凄いな、そしてそうまで日本の良さを見つけてくれてありがたいですよね。見る目が違うからこそ見えるものってのもあるのかも知れないですけれど、そう言う目を通すと日本人として余りにも自分達が持っている'宝'に無知、それも無自覚の無知がどれほど薄っぺらで味気なく魅力のない日本にしてしまっているかがハッキリと浮き彫りになるもんですね。まさにLost Japanなんだ、と。
この本が書かれたのは90年代終わり頃みたいなので、Lost Japanからさらに10年・・・。ぅむむ、どうも状況が好転したとは思えないんですが、少しは'美しい残像'を取り戻そう、見直そう、これ以上捨てるのを食い止めようという動きにでもなっているのかどうなのか。
by sohla
| 2007-10-23 22:59
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