2017年 05月 01日
『メットガラ ドレスをまとった美術館』
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GW中の5/1はメーデーで何と勤め先は休み(今時珍しい)。平日じゃないと出来ないことが出来る、週末だと混んでるところも空いてる、休みの上にそれが平日となると嬉しさと期待感が倍増。と言っても特別なことはする予定はないんですけどね、コレやコレのように最近連続で観る機会があった映画、5/1はファーストディ(映画の日)でもあるのでもう一度観る気満々のMOONLIGHT、それからチケットを買っておいた展覧会にも行く予定。
と、ネットでチケットを予約していたら、渋谷Bunkamuraのル・シネマは毎週日曜日の最終上映会は1100円なんですね。GW前半の3連休なかび、翌日も休みとなったら最終回なんてどーってことありません。ということで4/30は『メットガラ ドレスをまとった美術館』を観てきました。
NYCのメトロポリタン美術館(MET)で毎年開催される「The Costume Institute」の展覧会。服飾部門の活動資金を集めるため、US版「VOGUE」編集長でありMET理事でもあるアナ・ウィンター主催、5月の第一月曜日に開催されるガラパーティ<MET GALA>の裏側を追ったドキュメンタリー。
本編は2015年の展覧会「鏡の中の中国(Chinese: Through The Looking Glass)」のオープニングを飾った<MET GALA>の舞台裏を追ったもの。豪華なドレスを着たセレブが集うパーティは1人あたり$25,000という席料にも関わらず、600席は瞬時に満席となり、<MET GALA>はファッション界のアカデミー賞でありスーパーボウルと言われている。
いやー、これもいいです。
アナやキュレーターのボルトン氏をはじめ、チームが情熱や専門性を集結し様々な問題、懸念を解決しながら創り上げる世界も一つの作品ではないかと思いますね。映画の中にもある通り、未だにファッションを排除する美術関係者もいる中、絵画や彫刻と同じようにファッションも芸術であるというMET服飾部門の信念と誇りが感じられるよう。
と、ネットでチケットを予約していたら、渋谷Bunkamuraのル・シネマは毎週日曜日の最終上映会は1100円なんですね。GW前半の3連休なかび、翌日も休みとなったら最終回なんてどーってことありません。ということで4/30は『メットガラ ドレスをまとった美術館』を観てきました。
本編は2015年の展覧会「鏡の中の中国(Chinese: Through The Looking Glass)」のオープニングを飾った<MET GALA>の舞台裏を追ったもの。豪華なドレスを着たセレブが集うパーティは1人あたり$25,000という席料にも関わらず、600席は瞬時に満席となり、<MET GALA>はファッション界のアカデミー賞でありスーパーボウルと言われている。
いやー、これもいいです。
アナやキュレーターのボルトン氏をはじめ、チームが情熱や専門性を集結し様々な問題、懸念を解決しながら創り上げる世界も一つの作品ではないかと思いますね。映画の中にもある通り、未だにファッションを排除する美術関係者もいる中、絵画や彫刻と同じようにファッションも芸術であるというMET服飾部門の信念と誇りが感じられるよう。
テーマが中国だっただけに、些細なことが誤解や人種差別など誤った議論を生まないよう細心の注意と慎重さが求められ、対中国(政府)だけでなく、MET内のアジア美術部門や上層部とも折衝が必要な「政治的な」難しさに、妥協することなく目指す形に果敢に挑戦する姿勢はスリリングでさえあり、その情熱とパワーに感服。
「今さら明朝の壺なんて有り得ない」「なぜ今の中国がテーマではないのか」と、偉大な我が国の"今"を展示しろとでも言わんばかりの中国側の女性インタビューアーに、「ファンタジーがなければファッションは永遠に変化しない」とアナの一言、(中国という国もね)と心の中で私。
理念的、抽象的、超越的なことは脳のフィルターにブロックされて聞こえてすらいないような、まことに都合のよい現実主義の相手に話が通じるわけも相互理解ができるわけもなく、「彼女、1949年以前は認めていないのよ」(She just wants everything to start in 1949.)とインタビュー後に小声でボルトンに。
「今さら明朝の壺なんて有り得ない」「なぜ今の中国がテーマではないのか」と、偉大な我が国の"今"を展示しろとでも言わんばかりの中国側の女性インタビューアーに、「ファンタジーがなければファッションは永遠に変化しない」とアナの一言、(中国という国もね)と心の中で私。
理念的、抽象的、超越的なことは脳のフィルターにブロックされて聞こえてすらいないような、まことに都合のよい現実主義の相手に話が通じるわけも相互理解ができるわけもなく、「彼女、1949年以前は認めていないのよ」(She just wants everything to start in 1949.)とインタビュー後に小声でボルトンに。
今年2017年の展覧会はコムデギャルソンの川久保玲がテーマ、Rei Kawakubo/COMME des GARCONS:Art of the In-Between)。存命デザイナーとしては1983年のイヴ・サンローラン以来とのこと。その<MET GALA>はまさに今日開催。
Interview with Andrew Bolton
Interview with Andrew Bolton
by sohla
| 2017-05-01 22:28
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