2017年 08月 02日
『ケータイの形態学 展』@GOOD DESIGH Marunouchi
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au Design project 15周年を記念した展覧会『ケータイの形態学 展』が今週月曜日17:00で終了だったので、仕事帰りに寄れない…と、週末の日曜日に慌てて行って来ました。
携帯デビューは結構遅く、私が携帯を持ったのは2007年7月なのでまだ10年。それまでインドネシアなど海外に行った先ではNokiaやMotorolaのストレート携帯をレンタルして使ってました。初マイ携帯を持つにあたってやっぱりストレートがよかったのだけれど、既に世の中(日本)の携帯は折りたたみが主流でしたかね。
"最初にインフォバーを考えた2001年、ケータイはいずれスマホになるだろうなということを予測していた。だから尚更二つ折りのクラムシェルタイプが定番化することに違和感があった。いまどき飛び出しナイフのようにポケットからケータイを出してシェルを親指でカチャッと開ける姿など想像しただけでも昭和のハードボイルドの刑事ドラマを見ているようでちょっとゾッとする。"
難しいことはわからないし仕掛も技術もわからない、でも自分が持つ小道具として、(そうそう、そうなの、二つ折りのイメージってそうなの、まさに!)と氏の言葉に激しく同意。あぁ、7/27の講演会行きたかったなぁ…。
あ、写真下左は2017年コンセプトモデルで深澤直人氏によるSHINKTAI。 名和晃平デザイン、2011年のコンセプトモデルPixCell via PRISMOID Art Editions。あぁ…すっかり記憶が埋もれていたけれど、私は光の殻で覆われた鹿(写真上)、PixCell-Elk#2 2009に惹かれ、2011年に東京都現代美術館で開催された『名和晃平 - シンセシス展』に行きたくて見に行ったのでした。
プロダクトデザイナー坪井浩尚氏が手掛けたLIGHT POOL(2010年)。三角形のフレームが並ぶトラスト構造と、その開口部がイルミネーションで光る独特のデザイン。これ、二つ折りのガラケーなのですよね、機能とデザインが両立して遊び心のある斬新な携帯を作っていたんですよね、ガラケーだから、だったんだろうか。
因みに、坪井氏は21歳の時に深沢直人氏デザインau design projectのINFOBARを見てプロダクトデザインの道に進み、そしてau iidaでこのLIGHT POOLを手がけることになったそう。
お馴染みiidaの草間弥生による2009年の携帯、YAYOI KUSAMA。
コンセプトモデルを含めて他にも本当に斬新なデザイン、と言うかau design projectとiidaの2002〜2017年の試み、そうそうたるデザイナーの手による小さな道具を一同に目にすると、凄い情熱とこだわりと技術が詰まっていたのだなーと。なので、それに比べると今のスマホはデザインという点で何だか物足りないと思ってしまうほど。
市場の大半はiphoneで、ブランドという点では今やこれだけ誰もが使っていると特別感もさほどなくユニクロ並の普及率(笑、失礼!)という感じがしてしまうし。
携帯デビューは結構遅く、私が携帯を持ったのは2007年7月なのでまだ10年。それまでインドネシアなど海外に行った先ではNokiaやMotorolaのストレート携帯をレンタルして使ってました。初マイ携帯を持つにあたってやっぱりストレートがよかったのだけれど、既に世の中(日本)の携帯は折りたたみが主流でしたかね。
でも欲しいデザインはいつもauだったんですよねぇ。残念ながらキャリアはdocomo一択だったので、機種とキャリアが紐付いてなければどれだけいいかと思ったことか。
この展覧会を知ったのは、先日行った『ANBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展』。もちろん、このauの展覧会でも深澤氏のINFOBARはもちろん、そのコンセプトモデルや幻のSUPER INFOBARなど貴重な品々を見ることができます。
"最初にインフォバーを考えた2001年、ケータイはいずれスマホになるだろうなということを予測していた。だから尚更二つ折りのクラムシェルタイプが定番化することに違和感があった。いまどき飛び出しナイフのようにポケットからケータイを出してシェルを親指でカチャッと開ける姿など想像しただけでも昭和のハードボイルドの刑事ドラマを見ているようでちょっとゾッとする。"
これは、会場でアンケートに答えて貰った深澤直人さんデザイン展覧会特製カタログに書かれていた深澤氏の言葉。
あ、写真下左は2017年コンセプトモデルで深澤直人氏によるSHINKTAI。
因みに、坪井氏は21歳の時に深沢直人氏デザインau design projectのINFOBARを見てプロダクトデザインの道に進み、そしてau iidaでこのLIGHT POOLを手がけることになったそう。
こちらは2006年のコンセプトモデルcypres、Kaos、Vols。ひび割れたストレート携帯Kaosがとてもきれい。
2010年のiidaとALESSIがコラボしたコンセプトモデルでマルセル・ワンダースが手がけたもので、iida初のスマホのコンセプトモデルだったそう。「貴金属を思わせるスマートフォン」がテーマで、背面の彫刻が大人きれい。持ちたいですねぇ、こういうスマホ。でもスマホだとカバー作ればいいんじゃ?ってなっちゃうんですかね。
コンセプトモデルを含めて他にも本当に斬新なデザイン、と言うかau design projectとiidaの2002〜2017年の試み、そうそうたるデザイナーの手による小さな道具を一同に目にすると、凄い情熱とこだわりと技術が詰まっていたのだなーと。なので、それに比べると今のスマホはデザインという点で何だか物足りないと思ってしまうほど。
市場の大半はiphoneで、ブランドという点では今やこれだけ誰もが使っていると特別感もさほどなくユニクロ並の普及率(笑、失礼!)という感じがしてしまうし。
お年寄り向けのオレオレ詐欺防止とかはいいと思うけれど、石鹸で洗えるかぁ…。それなら歩きスマホしてると使えなくなるとか歩きスマホ防止機能とかあるといいのに。やっぱりスマホの画面見てモタモタしてるのはドン臭いし本当に邪魔だしスマートじゃないもの。
この小さな電卓のようなスマホは深澤直人氏が手掛けた2017年コンセプトモデル、SHINKTAI。シンケータイと読むそうで、コンセプトは「繋がりすぎない」。SNS切断機能(=SNS非搭載)、本当に大切な人しか登録できないアドレス帳、シェアできない27枚撮りカメラなど、便利で何でもできて誰とも何でも繋がっちゃう現在のスマホからすると断舎利のようなスマホ。これは我慢できない人が多そうな一方で、こういうのがいいと言う人も多そう。
手のひらサイズで本当に小さくて、この繋がり過ぎない感じは凄くいいかも。
所有欲をそそられるガラケーを見て楽しかった、何か夢があっていいなぁ。クールなストレート携帯が出たら、今だからこそ逆に買いたい、持ちたいのですよね~。
手のひらサイズで本当に小さくて、この繋がり過ぎない感じは凄くいいかも。
by sohla
| 2017-08-02 15:15
| おばさんのデジモノらいふ
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