2011年 03月 20日
みんなの力
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私が勤める会社は、昨日だったか一昨日だったか「自宅待機や在宅勤務を行う予定はないが、計画停電による交通機関の運休などが理由で帰宅が困難と予想される場合は、上長の許可を得て退社して構わない」とアナウンス。こんな時にがん首そろえて出社する必要もないと思うんですけど、無理なんでしょうね。
電車で20分ちょっとの通勤で、もちろん普段より混んでいるものの丸の内線は駅での入場制限や運行停止がなく動いていて、計画停電にもならないため、地震のあった週明け月曜日でも辿り着けてしまうし帰れてしまいます。ありがたいことなんですけれど、社員でもないのに'何があっても出社出来て定時まで仕事出来る人員'となってしまっている状態。(会社に奉公するために便利なところに住んでいるわけではないので)自宅待機いいなぁ、もぅ疲れた、ちょっと気を抜きたいなぁ、なんて思っていたのですけれども。そうは甘くはありません、この非常事態ですからね。誰も皆同じですし。
節電。
我が社は就業前の8:00から9:00だけ空調を入れ、その後は暖房なし(泣)。これが寒くて寒くて手足が冷たくて、靴下用ホカロンを両足に貼り、座ってる時は腿の上に湯たんぽを乗せ、その上からひざ掛けを掛け、マフラーを首に巻き、窓際で作業をする時はモコモココートを羽織り、休憩時間には冷たくなった手を温める為に手袋をしたりしてるんです。勿論、重ねて着れるだけ厚着してホカロンも腰やお腹に貼って出社してます。
幸い、この状況の間はオフィスカジュアルで通勤OKとなったので(通常は金曜日のみがカジュアルデー)、何とか厚着出来るんですが、寒いから温かいものを飲みたいと飲んでもミルク飲み人形のごとく体を通過するだけ。コピー機なども決まった機種のみの使用で他は電源を切り、もちろん共用部や居室も照明を落とし、トイレの暖房便座と手洗いのお湯も停止。でも、(こんなならいっそ休業にしようよ、風邪引くってばと思いつつ)被災地の人たちはこんなもんじゃなのよね、を合言葉に耐えてます。
被曝覚悟の350メートル 妻は「日本の救世主に…」
先ほど放水作業をした東京消防庁の隊員の方々の会見を見たのですが、隊員の方々、彼らの安全をバックアップした方々、そして送り出したご家族の方々、強い放射能の中で危険な作業を本当にお疲れさまでした。プロの方々が涙で言葉に詰まるのを見て思わず貰い泣きしてしまったんですが、同時にこんな事態になった'何か'と今の状況にフツフツと腹立たしさが湧いて来ました。'何か'って?東電、政府、津波?わかりません。
東電、政府・・・と会見の光景は毎日あるけれど、隊員の方々の会見は多くの日本人が被爆する危機を防ごうとしているプロならではの厳しさが感じられて、心を打たれる会見でした。いや~、(それでもそれぞれ一生懸命やっているんでしょうから)東電、政府がネジが緩んでいるとは言いませんけど、運命を預けられる人たちは誰?となったら、やっぱり東電や、悲しいことに政府でもないなぁと思いながら見てました。
米海軍士官の活動報告 艦内で寄付募る
そうか、艦内でも乗組員が自分のロッカーからから下着などの衣類やタオル、靴下、毛布などを提供して寄付を募ってくれたのですね。ありがとうございます。
今回の救援活動は「Operation Tomodachi」と名づけられているそうで、活動の様子がFlickrにもアップされてます。↑の記事の中で、「陸上から流されてきた家屋などの破片や遺棄された漁船の船体や貨物などものすごい分量の漂流物」「周辺の海域は漂流する墓場だともいえる。人間の生活や生命の無数の破片が水に洗われている」とあって、写真を見るとまさに生活や生命の破片が漂流していて悲しい光景。
Operation Tomodachi
実はこの写真の中の一枚に、私の会社のロゴが(偶然)写っています。実は福島の港で震災の際に座礁したり岸壁に衝突して三隻が被害を受けたんですが、会社としても被災地への支援策を検討し、義援金の寄付、通常はプラント設備などの輸送をする甲板が平らな船を、被災地への物資供給をする際のヘリコプターの洋上基地として活用すること等を政府に申し入れ、また運航船が寄港する海外積港から国内揚港までの輸送範囲で、被災地方への国内外からの復興救援物資について無償輸送を行うことにしました。どうやらこの無償輸送は他の海運業者も同じ支援をするようです。
それとは別に、我が社ならでは出来ることを考えてみませんか、とイントラの井戸端話で、船の甲板に仮設風呂を設置して、被害を免れた船を使って被災者を陸から船まで輸送して洋上風呂として使ってもらうのはどうだろう?とか、何でも港や海岸には大量の漂流物があるため船の接岸が難しいらしく、その漂流物の清掃に協力出来るのではないか?といった案が出てました。関連会社を含め、それこそあらゆる用途の船を運航しているので、法律などの絡みもあるのかもしれないけれど、どうか役立てて欲しいなと思います。
Interactive: Before and after shots of damaged areas,
interactive tsunami explainer
Satellite Photos of Japan, Before and After the Quake and Tsunami
これ、それぞれスライダーを動かして地震前と地震後の写真を見ると、本当に広範囲に津波にさらわれてしまっているのがわかります。無人偵察機からの映像もこの前公開されてましたけど、これだけ被害を受けて破壊されているモノが、東電や政府が会見している程度のダメージとは思えないんですが・・・。
そしてある米軍の知人からのメールが来てました。
先週は65時間続けて勤務だったそうで、福島まで行った時は24時間勤務だったと。数日前に国防総省が救援活動にあたる米海軍などの要員に対しても、福島第一原発の半径約80キロ以内への立ち入りを禁止したという記事を読んだんですが、彼が原発に関係する任務で行ったのか、他の活動で行ったのかはわからないけれど、彼のfacebookには友人や家族から'日本のために働いているあなたを誇りに思う!'とコメントが入ってましたが、私はとにかくありがとうと言うだけしか出来ませんでした。
来週、トルコから仕事でメールを受けとり、文頭で部署を代表してこの度の災害で犠牲になった方々への哀悼の気持ちを表しますとありました。その温かいメッセージが日本人の助けになり励みにもなり、多くの国々からの支援やメッセージに本当に感謝しています。とまた感謝感謝と返信。
さて、こう見るとどうやら私は何の役にも立ってない感じですけれど、
また会社で湯たんぽを抱いて頑張ります。
電車で20分ちょっとの通勤で、もちろん普段より混んでいるものの丸の内線は駅での入場制限や運行停止がなく動いていて、計画停電にもならないため、地震のあった週明け月曜日でも辿り着けてしまうし帰れてしまいます。ありがたいことなんですけれど、社員でもないのに'何があっても出社出来て定時まで仕事出来る人員'となってしまっている状態。(会社に奉公するために便利なところに住んでいるわけではないので)自宅待機いいなぁ、もぅ疲れた、ちょっと気を抜きたいなぁ、なんて思っていたのですけれども。そうは甘くはありません、この非常事態ですからね。誰も皆同じですし。
節電。
我が社は就業前の8:00から9:00だけ空調を入れ、その後は暖房なし(泣)。これが寒くて寒くて手足が冷たくて、靴下用ホカロンを両足に貼り、座ってる時は腿の上に湯たんぽを乗せ、その上からひざ掛けを掛け、マフラーを首に巻き、窓際で作業をする時はモコモココートを羽織り、休憩時間には冷たくなった手を温める為に手袋をしたりしてるんです。勿論、重ねて着れるだけ厚着してホカロンも腰やお腹に貼って出社してます。
幸い、この状況の間はオフィスカジュアルで通勤OKとなったので(通常は金曜日のみがカジュアルデー)、何とか厚着出来るんですが、寒いから温かいものを飲みたいと飲んでもミルク飲み人形のごとく体を通過するだけ。コピー機なども決まった機種のみの使用で他は電源を切り、もちろん共用部や居室も照明を落とし、トイレの暖房便座と手洗いのお湯も停止。でも、(こんなならいっそ休業にしようよ、風邪引くってばと思いつつ)被災地の人たちはこんなもんじゃなのよね、を合言葉に耐えてます。
被曝覚悟の350メートル 妻は「日本の救世主に…」
先ほど放水作業をした東京消防庁の隊員の方々の会見を見たのですが、隊員の方々、彼らの安全をバックアップした方々、そして送り出したご家族の方々、強い放射能の中で危険な作業を本当にお疲れさまでした。プロの方々が涙で言葉に詰まるのを見て思わず貰い泣きしてしまったんですが、同時にこんな事態になった'何か'と今の状況にフツフツと腹立たしさが湧いて来ました。'何か'って?東電、政府、津波?わかりません。
東電、政府・・・と会見の光景は毎日あるけれど、隊員の方々の会見は多くの日本人が被爆する危機を防ごうとしているプロならではの厳しさが感じられて、心を打たれる会見でした。いや~、(それでもそれぞれ一生懸命やっているんでしょうから)東電、政府がネジが緩んでいるとは言いませんけど、運命を預けられる人たちは誰?となったら、やっぱり東電や、悲しいことに政府でもないなぁと思いながら見てました。
米海軍士官の活動報告 艦内で寄付募る
そうか、艦内でも乗組員が自分のロッカーからから下着などの衣類やタオル、靴下、毛布などを提供して寄付を募ってくれたのですね。ありがとうございます。
今回の救援活動は「Operation Tomodachi」と名づけられているそうで、活動の様子がFlickrにもアップされてます。↑の記事の中で、「陸上から流されてきた家屋などの破片や遺棄された漁船の船体や貨物などものすごい分量の漂流物」「周辺の海域は漂流する墓場だともいえる。人間の生活や生命の無数の破片が水に洗われている」とあって、写真を見るとまさに生活や生命の破片が漂流していて悲しい光景。
Operation Tomodachi
実はこの写真の中の一枚に、私の会社のロゴが(偶然)写っています。実は福島の港で震災の際に座礁したり岸壁に衝突して三隻が被害を受けたんですが、会社としても被災地への支援策を検討し、義援金の寄付、通常はプラント設備などの輸送をする甲板が平らな船を、被災地への物資供給をする際のヘリコプターの洋上基地として活用すること等を政府に申し入れ、また運航船が寄港する海外積港から国内揚港までの輸送範囲で、被災地方への国内外からの復興救援物資について無償輸送を行うことにしました。どうやらこの無償輸送は他の海運業者も同じ支援をするようです。
それとは別に、我が社ならでは出来ることを考えてみませんか、とイントラの井戸端話で、船の甲板に仮設風呂を設置して、被害を免れた船を使って被災者を陸から船まで輸送して洋上風呂として使ってもらうのはどうだろう?とか、何でも港や海岸には大量の漂流物があるため船の接岸が難しいらしく、その漂流物の清掃に協力出来るのではないか?といった案が出てました。関連会社を含め、それこそあらゆる用途の船を運航しているので、法律などの絡みもあるのかもしれないけれど、どうか役立てて欲しいなと思います。
Interactive: Before and after shots of damaged areas,
interactive tsunami explainer
Satellite Photos of Japan, Before and After the Quake and Tsunami
これ、それぞれスライダーを動かして地震前と地震後の写真を見ると、本当に広範囲に津波にさらわれてしまっているのがわかります。無人偵察機からの映像もこの前公開されてましたけど、これだけ被害を受けて破壊されているモノが、東電や政府が会見している程度のダメージとは思えないんですが・・・。
そしてある米軍の知人からのメールが来てました。
先週は65時間続けて勤務だったそうで、福島まで行った時は24時間勤務だったと。数日前に国防総省が救援活動にあたる米海軍などの要員に対しても、福島第一原発の半径約80キロ以内への立ち入りを禁止したという記事を読んだんですが、彼が原発に関係する任務で行ったのか、他の活動で行ったのかはわからないけれど、彼のfacebookには友人や家族から'日本のために働いているあなたを誇りに思う!'とコメントが入ってましたが、私はとにかくありがとうと言うだけしか出来ませんでした。
来週、トルコから仕事でメールを受けとり、文頭で部署を代表してこの度の災害で犠牲になった方々への哀悼の気持ちを表しますとありました。その温かいメッセージが日本人の助けになり励みにもなり、多くの国々からの支援やメッセージに本当に感謝しています。とまた感謝感謝と返信。
さて、こう見るとどうやら私は何の役にも立ってない感じですけれど、
また会社で湯たんぽを抱いて頑張ります。
by sohla
| 2011-03-20 03:55
|
Comments(2)
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by
Sari
at 2011-03-21 20:09
x
オフィスで寒いって困りますね~!
指先をカットしてある手袋着用って駄目?
主人の会社の東北方面の社員50人が行方不明もしくは亡くなったそうです。
支店もほとんど消滅。
社員それぞれ一つ何か寄付する物をと募り、会社でまとめて送るそうで
山が出来ているそうです。会社全体だとかなりの量ですよね。
指先をカットしてある手袋着用って駄目?
主人の会社の東北方面の社員50人が行方不明もしくは亡くなったそうです。
支店もほとんど消滅。
社員それぞれ一つ何か寄付する物をと募り、会社でまとめて送るそうで
山が出来ているそうです。会社全体だとかなりの量ですよね。
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by
sohla at 2011-03-21 21:51
>Sariさん
1人ずつ支給されてる非常持ち出し袋に入っている軍手の指先を
カットして着用しようかな(笑)。特に月曜日は建物が冷えてて普
段でも暖房の効きが悪いので、明日は動けないほど厚着します。
ご主人の会社の方々、50人の方々がまだ行方不明とは大変で
すね。被害者の方々、着の身着のままで避難されてそれこそ何
一つ自分のものを持っていないって不安でしょうね。
物流も少しづつでも回復しつつありそうなので、支援物資やガソリン
や灯油など早く届くといいですよね。右を見ても左を見ても不安と
絶望ばかりの現状、救助や支援が進んでいると少しは明るい兆しを
見せてあげたいなぁと思うのですけれども。
1人ずつ支給されてる非常持ち出し袋に入っている軍手の指先を
カットして着用しようかな(笑)。特に月曜日は建物が冷えてて普
段でも暖房の効きが悪いので、明日は動けないほど厚着します。
ご主人の会社の方々、50人の方々がまだ行方不明とは大変で
すね。被害者の方々、着の身着のままで避難されてそれこそ何
一つ自分のものを持っていないって不安でしょうね。
物流も少しづつでも回復しつつありそうなので、支援物資やガソリン
や灯油など早く届くといいですよね。右を見ても左を見ても不安と
絶望ばかりの現状、救助や支援が進んでいると少しは明るい兆しを
見せてあげたいなぁと思うのですけれども。