2010年 07月 03日
町の顔つき
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ガーデニングなんて素敵なヨコモジ風ではなく、考えられて何かが植えられてるわけでも、誰かが丹念に手入れをしてる感じでもなく、もちろん雑草もわさわさと生えているけれど、それがまた自然。今どきのハウスメーカーがキッチリと造る綺麗なお家ではこういう感じは出せません(当たり前、笑)。
このアパートの周りには道路脇に苔や雑草が生えてるちょっとした土の隙間もまだあるんです。最近そんな無駄な隙間はなかなかお目に掛らなくなってしまいましたけれど。
これは私のアパートがある路地沿いにある別のお宅ですけれど、こんな門扉というか木戸というか・・・があるアパートもいい感じ。
こういうのって、私の年代ぐらいだと子供の頃の風景や体験から懐かしさを感じたり、何となくいいな~と感じて親近感があるんですけれど、これが若い人だとただのボロ家で、門ぐらい鉄とかアルミのもっとしっかりしたのに替えろよ!って感じなんでしょうねぇ。
確かにボロではありますが。
やっぱりこの一画は下町、というか昔の町並みみたいな感じなんですね。車が通れない路地もあるので、塀も柵もない、あっても高さが低く小さなお庭や部屋が見えたり、下手したら路地に面した開けっ放しの玄関から家の中が丸見え(笑)みたいなお宅もあって、ガッチリと塀や柵で囲って外部と遮断してよそ者を寄せ付けないような今の家とは違って、無防備と言えば無防備。でも人の生活の気配がしますね。
人が1人通れるくらいの隙間を挟んでお向かいさんの玄関が向き合ってるのだから、近所付き合いが面倒臭いだの、無関心でいるわけにもいかない距離ですよね。
私が子供だったら、かくれんぼするのにもってこいでワクワクしますね。どこまでが私有地なのか、どこまでが誰の家なのか、外なのか内なのかわからないような空間や、路地が入り組んだところもあるので、そんなところを通り抜けたり入って行ったりと楽しいんですよね。残念ながらそうやって遊ぶ年齢の子供たちは、このあたりには多くないようですけれども。
こんなのとかこんなのみたいに、アートじゃないけど草陰にしゃがんで隠れる子供のシルエットとか置いても似合いそうだし面白そう。
by sohla
| 2010-07-03 11:11
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