2010年 03月 11日
「風の影」
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有り余る休憩時間つきの仕事をしていた時ほどではないけれど、仕事を辞めてからも出掛ける時は必ず文庫本を持ち歩き、ちょっとした時間の合間には本を開いてます。特に家にいる時、ポッカポカの電気敷き毛布と羽毛布団の間に滑り込んで本を読むのは至福の時。
最後に古本を30冊ほどまとめ買いしたのが去年の5月。読むペースが落ちたとは言え、そろそろ手持ちの本も残り少なくなって来た中で残っていたのが、このスペインの小説家カルロス・ルイス・サフォンの「風の影」。
タイトルが何となく堅そうで、ちょっと厚めの上下巻だったのもあって、なかなか手をつけられずに最後まで残ってしまったというのが正直なところだったんです。ちょっと余り読み進まないかな~と読み始めは思っていたんですけれど、ミステリー、サスペンス、恋愛など色々な要素があり、色々な人生と時代や時間が重なっていき、気が付いたら主人公ダニエルと一緒にカラックスの人生にどっぷり入り込んでました。読み終えて充実感と満足感を味わえた本だったな~って思いました。
あぁ、また捨てられない文庫本が出来てしまった(笑)。
う~ん、早く翻訳が出ないかな。凄く読んで見たいです。
この物語の舞台はバルセロナで、私はスペインというと太陽と情熱の国というイメージを持っているのだけれど、この小説では空気の湿っぽさ、本や埃の匂い、闇の冷たさとか、知らず知らずのうちに五感を使って読んでいるような感じがして、それが私の持っていたイメージとは違ったので意外。でも読み終わると映画を見終わったような感覚だったんですよね。フランス人作家の小説は、3ページで瞼が重くなって、5ページで寝落ちと、最後まで読めたことがないのだけれど、登場人物のキャラクターや会話や描写のせいでしょうかね、スペインは大丈夫でした(笑)。
最後に古本を30冊ほどまとめ買いしたのが去年の5月。読むペースが落ちたとは言え、そろそろ手持ちの本も残り少なくなって来た中で残っていたのが、このスペインの小説家カルロス・ルイス・サフォンの「風の影」。
タイトルが何となく堅そうで、ちょっと厚めの上下巻だったのもあって、なかなか手をつけられずに最後まで残ってしまったというのが正直なところだったんです。ちょっと余り読み進まないかな~と読み始めは思っていたんですけれど、ミステリー、サスペンス、恋愛など色々な要素があり、色々な人生と時代や時間が重なっていき、気が付いたら主人公ダニエルと一緒にカラックスの人生にどっぷり入り込んでました。読み終えて充実感と満足感を味わえた本だったな~って思いました。
あぁ、また捨てられない文庫本が出来てしまった(笑)。
1945年のバルセロナ。霧深い夏の朝、ダニエル少年は父親に連れて行かれた「忘れられた本の墓場」で出遭った『風の影』に深く感動する。謎の作家フリアン・カラックスの隠された過去の探求は、内戦に傷ついた都市の記憶を甦らせるとともに、愛と憎悪に満ちた物語の中で少年の精神を成長させる…。世界中の読者から熱い支持を得ている本格的歴史、恋愛、冒険ミステリー。この本自体は2001年に出版され、日本では2006年に発売されているようなのでちょっと古いんですけれど、カルロス・ルイス・サフォンの他の著書を読んでみたいな~とwebで調べてみたら、世界45ヶ国で累計1000万部を売り上げたスペイン出版史上空前のベストセラーだったんですね。著者は「風の影」は4部構成になるだろうと言っているそうで、続編の「天使のゲーム」は現地で2008年に発売され初版100万部とか。
う~ん、早く翻訳が出ないかな。凄く読んで見たいです。
この物語の舞台はバルセロナで、私はスペインというと太陽と情熱の国というイメージを持っているのだけれど、この小説では空気の湿っぽさ、本や埃の匂い、闇の冷たさとか、知らず知らずのうちに五感を使って読んでいるような感じがして、それが私の持っていたイメージとは違ったので意外。でも読み終わると映画を見終わったような感覚だったんですよね。フランス人作家の小説は、3ページで瞼が重くなって、5ページで寝落ちと、最後まで読めたことがないのだけれど、登場人物のキャラクターや会話や描写のせいでしょうかね、スペインは大丈夫でした(笑)。
by sohla
| 2010-03-11 11:23
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